見出し画像

こわい怖い不動産屋さん

前回より

ひょんなことから
一向に進まなかった社長の新居探しの問題が一気に進み始めた。
突然持ちかけられた不動産売却の話で確かに大きく前進したのです。
ですが、それは一筋縄にはいかなかった、、、。
拗れてこじれて怖い思いもして、、、
全く釈然としない結果を迎えたのです。

。。。。。。。。。。。。。。

まずは話だけでも、、、
そうして僕は確か2度か3度か不動産業者のもとに足を運んだのです。
これこれしかじか、、、
色々と専門用語を交えた説明は難しく、加えて法律やら税金やら、、
僕はただ”ウンウン”と知ったかぶりで頷いていたんだと思います。
そもそも他人の僕が話を聞くようなことは何もなかったのです。
社長が売る気があるのか無いのか、、、ただそれだけの話。
要はいくらで売れるのか、、、ただそれだけの単純な話でした。

それで結論から言えば、ずっと以前より社長は自宅を売却したかった。
そして売却したのです。

オカルトちっくな話


「実はね、、、そもそもあの家に住みたくなかったの。
             一階の奥の和室に“誰か”がいるのよ、、、」
「怖くてとても一人きりでは住んでいらっれなかった、、、」

何とも気味の悪い話ですが、これはどうやら社長も思い込みではなく
パートさんも同様に感じていたというのです。

本当はK氏と離婚した際に自宅ごと売却して綺麗さっぱりしたかった
らしいのですが、そうこうしてるうちに仕事が忙しくなり、とりあえず
自宅を事務所として使おうと。
それで今に至る、、、そんな経緯を僕は初めて聞かされたのです。

ですから社長にとっては突然降って沸いた今回の自宅売却の話はむしろ
大歓迎だったわけで、話はとんとん拍子で進んだのです。
顧問会計士にも話に加わってもらって話を進めることになりました。
あとは売却金額と時期の折り合いをつけるだけとなったのですが、、、

強面の人が大勢やってきた

それは、いよいよ売却金額の話をする段になった時の事でした。

”買主の業者も交えて契約を進めたい、、、” ?????

この話を持ちかけてきた不動産業者、実はただの仲介者だったのです。

ただ駅前に店舗を構えている業者だったこともあり、また既に大凡の金額も
口頭で伝えられていたこともあり特にこちらは不安を感じなかったのです。
顧問会計士も”よくあることですよ、、、”
そんな感じだったのです。

ちなみに、、、
周辺の不動産相場ですが坪単価は大凡200万円程度。
その仲介業者の話も同じでした。
少し変形ではありましたが、敷地面積も200坪を越える広さです、、、。

僕の不動産じゃなくたって、電卓を弾きたくなります。

ところが、、、

その日は初めから異様な雰囲気でした。

社長を連れそそくさと駅前の”仲介業者”の事務所へ。             

ビルの2階。
入口を入る。

7,8人はいたと記憶しています。
怪しい雰囲気の連中が決して広くない事務所の中に陣取っていたのです。

僕は咄嗟に気付いたのです。
” んっ?なんか変だ、、、ヤバいかも、、、” と。

それまで話を進めてきた仲介業者のおじさんの顔も強張っていた。
この仲介業者のおじさんにとってもまさかの事態になっていたのでした。

次回へ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?