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川の流れのように 〜CXO Night #4の感想メモ〜

CXO Night 4 "見えない魅力の引き出し方"  行ってきました。
毎回倍率がとんでもないこのイベントですが、今回は「過去にブログレポート書いた人枠」という超ありがたい枠があったため、あっさりと席ゲット。
前回note枠で参加してよかった…。

ので、ありがたさのあまり今回も軽くnote書きます。
ホントに軽く。個人的に印象的だった言葉をシェアする感じで。

■ 前半トークより

デザインは、何をめざすかの目的地があって、そこからの逆算というか、川の流れで行うもの

ゴールと環境が見えていれば道筋は自ずと定まる、という意味合いだと思いますが、「川の流れ」という人の手ではどうにも出来ない自然現象で表現されたのが印象的でした。

定量データを根拠にしてデザインする。
個々の作り手の主張をベースにはしない。
ペルソナはあまり作ってない。結局それは自分が反映されるから。それよりもデータ重視。
ただし、定量データからだと「何故そうなるかわからない」という場合あるので、定性調査もしたいところ。
定量ファーストでありつつ、そこからは掴めない定性調査をする、というハイブリッドを目指したい。

定量と定性のバランス大事ですね。

あと前半トーク内で、登壇者のタカヤさんがモデレータの広野さんの声を自分の声と間違う、という今週のヒロアカみたいな展開がありました。

(今週のヒロアカの1コマ。まんまキャプチャ載せると無断転載とかで怒られそうだからゆるくトレース。)

■後半トークより

熱海と湯河原は地理的にはほぼ同じなのに、体験が異なる。
熱海はハレ、湯河原はケ。
熱海では他人との時間を過ごす。
湯河原では自分の時間を過ごす。
湯河原は篭って執筆作業をするような場所。

ホテルサービスのデザインを語られた際の言葉です。

私は、観光とか旅行っていうのは必ずハレであり、ケをハレに変えていくのが正道と思っていたので、この「ケにはケなりのふさわしい在り方がある」という話はとても面白かったです。
これ、場所に限ったことでなくプロダクトとかオンラインサービスなんかにも大いに通じるところですよね。

胸大きい人向け下着のブランドを考える際、既存の競合は2つあった。
が、2つともともパッとしてなかった。
一方は、ネーミングがストレートすぎて、胸が大きいことにコンプレックスを持つ女性にとってダメージ感じるプロダクト名になってしまっていた。
もう一方は、広告に巨乳グラビアアイドルを使っていた。コンプレックスを持つ女性にとって、大きい胸を武器にして活躍しているグラドルはであり、好ましい存在でなかった。

おそらくこの2者、ユーザ像を分かりやすく明確に打ち出すことを狙っていたのだと思います。
ネーミングを分かりやすく、または広告ビジュアルを分かりやすく。
結果、ターゲットユーザにリーチはするも、リーチした後にどんな想いが生じるかまでは見込めていなかったわけですね。

そこを見抜いて慎重にブランディングすることが成功につながる、と。
世界を見る目が一段深い。これが解像度が高いというやつか…。

そしてとんでもなく深い話をハイテンションかつハイスピードで繰り広げる女性二人に対して微笑みを絶やさずリードするモデレータ坪田さんが印象的でした。
一時、ただ頷くだけの存在と化しているかのようにも見えましたが、変に遮ることなく、話がガンガン深まるに任せて静観できる姿勢、見習いたいものです。

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いいイベントでした。#5も行きたい。

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