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[メモ]スイスで(謎に)授業参観しての気づき

2023年のGWにスイス旅行に行った際、謎な経緯で「現地の中学校の授業にお邪魔する」という機会がありまして、面白い体験だったのでメモしたいと思います。授業課題のアウトプットが日本のそれとあまりにも違くて面白かった。

(なお、私は教育について研究をしているとかそういう専門家ではありません。この記事は旅先でたまたま見かけたものが面白かったからメモしてるだけです。私の理解が思いっきり間違ってる可能性も大いにあります。)

(ところで冒頭の写真はスイスの交通博物館で展示されてた鉄道のレールです。レールて。これ展示物になるのか。)

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参観した授業は言語(現地語または外国語)の授業だったのですが、以下の3つの課題に学生たちが取り組んでました。

  • テキストの内容を説明する

  • 本を読んでその内容と感想を表現する

  • 自国の文化を外国人向けに紹介する

で、面白かったのが、それぞれアウトプットが文章ではない、という点。

Comic

壁に4コマ漫画みたいなのが貼ってあって、これ何?と聞いたら「文章を理解して説明するトレーニングのアウトプット課題」とのことでした。
これ何か名称あるの?と聞いたらComicと。そのまんまの名前だった。

小学校のころ図工の授業で4コマ漫画書いたり、歴史の授業でイラストにまとめたりした記憶はあるのですが、言語(国語とか古文とか英語とか)の授業ではこういうのなかったなぁ、と。

こういう感じの、学生の書いたマンガが教室の壁にたくさん貼られてた

Lesekiste

これが非常に興味深かった。「本を読んでその内容(世界)を箱の中に表現する」というもの。
日本で言うところの読書感想文にあたるものなのだと思う。

立体で表現するのかー。
この課題なら読書するのが楽しくなりそう。

lesekisteというのは直訳すると「story box」らしい。

箱の中に一つの物語を表現する

Trailer

自分たちの国の、何かしらの行事や催事を短い動画で表現する、というもの。
スライドショー+ナレーションというシンプルなものでしたが、ちょうど私がビデオプロトタイピングのワークショップをして、知識やアイデアのアウトプットとしての動画の強力さを感じ取ってたタイミングだったので、「おーこれをローティーンに仕込むんか」と感心しきりでした。

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デザイナーしてると結構よく耳にする話で、「義務教育でデザインの授業を行うべきだ」という主張があります。
このテの話に触れると、私は「算数とか社会みたいな感じで、デザインという科目がある状態」を想像してたのですが、デザインを教育に取り込むって言うのはそういうこっちゃねぇな、ということに気付かされました。

あらゆる科目の至る所で創作的なアウトプットを、絵や立体や動画などの様々な形態で行う、というのがデザイン(創造的な課題解決)を子供の中に育むということなのだな、などと思った次第。

というそんなメモでした。

現地の動物園にいた、とてもやる気ない虎


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