熱源不明!の原因としての日本紅斑熱

【疑うポイント】
野外活動歴のある好発地域・季節での高熱

【古典的3徴の落とし穴】
古典的3徴=発熱、皮疹、痂皮

皮疹は発熱と同時のこともあるが、数日後に現れることもある
→初診時に皮疹がないこともある

cf. カンピロバクター腸炎も最初下痢がなくて、高熱だけのことがある

さらに、皮疹は(かゆみなどないためか)自覚していないケースもある

痂皮も6割程度で見られるのみ

【悪寒戦慄もしばしば出る】
悪寒戦慄を伴う発熱→菌血症を想起したが、その後皮疹+痂皮に気がついた症例を経験した
日本紅斑熱でも悪寒戦慄は出る!

熱源不明の発熱では、top to bottom の診察が大切だが、特に皮疹は診断の手掛かりとなる。
・皮疹の訴えがなくても、皮疹がないか全身を診察する
・初診時に皮疹がないからと言って安心してはいけない→繰り返し診察を

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