臨床研究の種はどう見つかるか?

医師は毎日診療して何個か臨床疑問にぶつかるそうだ。私も日々わからないことにぶつかるが、多くはバックグラウンドクエスチョンで調べれば答えがわかるか、わかっていなくても答えを出すのが難しい。
重要で、まだわかっていなくて、回答可能な臨床研究の種となるような疑問はどのくらいみつかるか?
1/100あれば良い方で、1/1000とか1/10000くらいの割合かもしれない。
そもそも臨床研究するためにはその分野の臨床でcutting edgeに到達している必要があるが、総合内科の分野でのedgeはどこなのかわかりにくい印象はある。(昔ながら、基本の問診や診察を大切にする文化は素晴らしいが、職人芸に近い?)

疾患そのもので勝負するのは厳しいので疾病構造とかBPSのBio以外の部分を攻めたくなる。
polypharmacy, multimorbidityなど流行りがあるので、新しい問題の構造を見つけて提唱することができればトップランナーになれるかもしれない。

専門家の疾患を突き詰めていくのと異なる大局観というか違う切り口での攻め方を考えていく必要があるかもしれない。日々の症例をミクロにつっこんでいくのではなくマクロに俯瞰するイメージか。自分はさらに理論→臨床という方向もありなのかなと思い始めている。iPS細胞など基礎→臨床応用に向けて発展している分野もあるので、マクロな理論→臨床応用を目指す逆方向の視点もあっても良いのではないかと自己弁護したくなる。

CQ→RQに繋げようとして挫折している自分の言い訳でした。

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