にじさんじ Anniversary Festival 2021月ノ美兎&樋口楓&RainDropsステージ感想(Rain Dropsメンバー鈴木勝中心)

2021年2月28日(日)、にじFes2021内イベントの一つとして上演されたRain Drops初のライブステージでの、同時に初3Dモデル披露となった鈴木勝くんについてあれこれ書こうかと思います。ネタバレ多く含みますのでご注意ください。


1:「VOLTAGE」

イントロが流れ、リズムと演出効果が空気を盛り上げてゆく中、力ちゃん、えるさん、アッキーナに続き彼がさながらMVでの登場ままに上手=右へとしっかりした足取りで歩んでゆき、こちらに背を向け上を指さす後ろ姿が大映しになった時、多分私だけでなく盟友皆の時間が止まりましたよね。

そこからはもう、ね。全身でリズムを取り、歌動画でもお馴染みの強い感情の込め方が身振り手振りにも表れた振り付け。配信と同じ愛らしい顔立ちが、画質抑え目な舞台モニター越しにも判る3Dモデルの精緻さを眼で追うのにかかり切り。他の盟友さんも仰ってます通り「歩き方がぽてぽて」などとイジる暇を与えぬ、鮮烈極まった3Dデビューでした。

明治ちゃんパートを担ったアッキーナの後を受けたソロパート「刺さっちゃうコトバ刃(やいば)心拍数Flat liner」。姿が普段の配信と比べ物にならないレベルで動け、そしてその姿から彼の歌声が聴こえている事実を改めて叩きつけられ、Flat liner=心停止はむしろ我々側。この後も眼と耳で追うのに必死。今まで聴いてきた中で一番早く曲が終わった「VOLTAGE」でした。


2:「セルフィーDimension」

そして間髪入れずこの曲へ。去年出演したラジオ番組で「VOLTAGE」と同じく好きな楽曲として「『1G! 2G!!』と掛け声でテンション上がってくので一緒に掛け声入れて欲しい!」とコメントしたままの光景が、惜しくも無観客ですがそれでも、コメント弾幕という形で実現できたのが嬉しかった。

ここでもソロパートで大映しとなる勝くんの姿に眼を奪われます。普段の配信でもこちらに顔を向けているのはその通りなんですが、3Dではより存在感が増して「居る」と焼き付けられました。そして場所移動のスキップ、ここで初めて「可愛い」という感想が出てきました。

何より2曲での勝くんの歌声。『シナスタジア』収録版と比べ透明感そのままに伸びやかさ力強さが増しており、彼がこの日まで頑張ってきたトレーニングの成果やオントロジー試聴特番配信で語った、「CD収録時にはやり切れなかった同じ曲を見せつけてぇな」も形になったのだなと感無量でした。


3:MCその一

ここで5人がいつもの顔に戻り、こちらもほっと一息つけました。両腕を上げてはしゃぐ。笑顔で手を振る回ってみせる。格好良いポーズ3連続(2つ目は某反逆アニメのナイトメアフレームですかね)。ぺちぺちと聴こえそうな小さな手で拍手。人柄が判るほぼ90度なお辞儀。そのどれもが「動いてるのは間違いなくいつも見ている鈴木勝くんだ」と、初めて見たにも関わらず不思議と腑に落ちるものでした。


4:「恋のダイヤル6700」

私は幼少期TVでリアタイした世代ですが、まさかここまで勝くんの声と立ち位置がフィンガー5の晃くんと合うとは。選曲してくれた緑くんは天才です。勝くんの綺麗な高音が、高い感情表現力が存分に活きる歌詞ですよね。

MC終わっての暗転からイントロまでの両腕でリズムを取る姿、爪先上げた電話ポーズでの足のライン、日々の筋トレの賜物と言うしかないジャンプの高さ、ジャンプと同じく両手足をいっぱいに広げた「WAO!!」、間奏での本当に楽しんでるのが伝わる無邪気なわちゃわちゃ、曲が終わり腕をぐるぐる回しながら舞台袖に消えていく場面まで可愛さたっぷりでした。


5:「daze」

さて、力ちゃん&アッキーナの男も惚れる「愛はおしゃれじゃない」の余韻冷めやらぬ中、イントロと共にライトアップされた光景は──。

もちろん困惑もあったんですがそれより何よりも強かったのは「背の反り凄い!」という驚きでした。私もいきなりアレやったりしたら、首も腰もグキっただけでなく足も肉離れとアキレス断裂起こすでしょうなー。あのポーズを素早く取れ、且つ維持できるのも日頃の筋トレの賜物だなと。

そんな5人それぞれの個性的なポーズと打って変わって、一糸乱れぬ振り付けの中で時にセンターで堂々と熱唱する姿には少年主人公感が存分に出ており、まさに天才イケメンバーチャルライバーはハッタリなどではないと再認識。本当に格好良いパフォーマンスを魅せてくれました。


6:MCその二

力ちゃんの「ココがキマれば後は」という言葉通り、難所を見事クリアーし皆と喜び合う姿も、先程のステージとまた違った少年感に満ちていましたね。本当に3Dも笑顔が、仕草が元気で可愛い。明治ちゃんの復帰が早まるようなポーズ、頑張って考えないとですねー。そしてレッスン場に続いてアッキーナに驚かされる勝くん可愛い。3Dでのコート背の紋章もよりはっきり映りましたし、アッキーナには感謝ですな。


7:「オントロジー」からアンコール

ここからの2曲は、私の言葉で言い表せないものがあったのは、ライブの全てを視聴した盟友の皆さんなら書かずともですね。

明治ちゃんに宛てたメッセージになった歌詞アレンジ。元気になった暁には絶対皆でやりたいだろう「がぶがぶ~」ポーズのわちゃわちゃ。曲の終わりに力ちゃんが向けた視線の位置。「6人でRain Drops」なのだと、そのパフォーマンスに強く込めた想いが伝わりました。

判官びいきの推しびいきであるんですが。コロナ禍を始めとした問題で活動ままならないRain Dropsの現状は、勝くんがデビューからのCh登録者数伸び悩みやYouTubeから収益化を弾かれ続けと苦難続きだったライバー人生と、どうしても重ねて見てしまうのですよね。

その果てに、かつては一ファンになってライブ視聴終了後は人の形を保てなくなっていた勝くんが、その憧れの大先輩アーティスト=樋口楓さんそして月ノ美兎さんと共にステージに並び立ち、「Wonder NeverLand」を歌う所まで翔け上がってくれた。まさに『よだかの星』のよだかの如く。

ですから勝くんもそしてRain Dropsも、これからどんな苦境が起こっても折れず曲がらず腐らず、時にしぶとく強かにライバーとしてアーティストとして、活動を末永く続けてくれるものと信じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?