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VTuberの肉体顕現を考える

こんにちは、夜枕ギリーです。久々にモトブログ動画を出しました。
https://youtu.be/-Qvu0rNFptI

しかし車載動画だけだと「○○に乗っている」という付加価値がほぼ消えてしまうな、と編集しながら反省しました。私がバイクに興味のある視聴者なら画面端に映るミラーだけで満足できないだろうし、車体が見れた方が断然うれしい。

走行中の車体が映る映像は手間をかければ撮れるんですが(カメラを設置して、来た道を戻って、カメラの前を走行して、また戻ってきてカメラを回収)、VTuber体となるともうひとつ難しくなるんですよね。バイクに乗ってる姿はどうしても肉体が映る。回避するにはおめシスや三珠さくまるくんのような謎技術が必要に……いや、足元くらいなら……?


この辺の「VTuber、生身の身体をどこまで晒してOKか」というライン、当たり前ですが万人に通用する基準というものは存在しませんし、私自身もぜんぜん固まってません。VTuber側はもちろん視聴者一人一人に許容できるラインがあるのでなおのことややこしい。

今は「様々なスタンスが許容されるべきだ」という世論になってはいますが、生身を晒すことに対し強い抵抗を持ち、非難の言葉をぶつける方も珍しくありません。であると発信する側としてはどうしても慎重になるし、不可逆なラインなので気軽に乗り越えるのは難しいです。


具体的に生身の扱いについてどんなスタイルが存在しているのかまとめてみよう。私が観測している範囲だとこんな感じになるかなと思います。すべて個人的な感覚によるものです(保険)。

二次元厳守

・現実感や地域性のある話題には一切触れない派
・話題には出すが風景や食べ物を含み、写真は一切載せない派
ーーーーーデジタル世界の壁ーーーーー
・風景や食べ物の写真はイラスト風などに加工必須派
・風景や食べ物の写真はそのまま載せてもOK派
・肉体が映っていなければVLOGなど映像もOK派
ーーーーー肉体顕現の壁ーーーーー
・手袋をはめた指先や靴の先など、衣服越しの末端部ならOK派
・衣服越しなら肘から先くらいはOK派
ーーーーー肌露出の壁ーーーーー
・手袋などをつけていない生身の手の露出もOK派
・二次元衣装を着た状態(セルフコスプレ)なら首から下はOK派
・顔が映ってなければそれ以上の制限は無い派
ーーーーー顔バレの壁ーーーーー
・即売会や実店舗に行けば会える派
・顔を含め生身の身体もネットで公開している派

生身許容

ちなみに私自身の活動は「衣服越しなら手足の末端はOK派」で、車載動画にグローブがちらちら映っているし、以前に『匿名ラジオトレーディングカード開封配信』をやっています。なんだそれ。

あくまで個人的な価値観ですが、私の場合VTuber全般が好きなのは「二次元が好き」「生身の人間の顔がしんどい」がベースにあるので、VTuberとして見ている場合はネットで顔出しをしてなければなんでもOKかなぁという感じ。元から顔出し活動している人がVTuber化するのは全然気にならない。


あとは何を見せる見せないのラインだけでなく、「生々しさがないこと」「清潔感」もけっこう重要かもしれない。例えばデスク回りの写真ひとつとっても茶渋の付いたカップや脂の浮いたキーボード、お菓子の空き袋なんかが映りこんでると一気に「生」を感じてしまい、いきなり顔面を見せられるのにちょっと近いつらさを感じる。

例えば映画なんかの料理の映像、明るい照明の元で普通に美味しそうに映ることもあれば、ホラーやサスペンスで何かの予兆としてグロテスクに撮ることってあるじゃないですか。これ逆に言えば「おいしそうな料理」ってある意味では現実感(生々しさ)を削ぎ落して隠して見えなくしたものとも考えられます。VTuberというアバターをまとった活動スタイルは、生身(と生活)から浮き出るグロテスクなものを見えなくする手段でもある。

私は二次元のキラキラした素敵な世界ばかりを見てずっと生きてきたので、常に目が眩んでいるのかもしれない。きれいじゃない部分はホワイトアウトして見えていなかったのに、急に目が慣れて色んなものが見えるとびっくりしてしまう。


(予防線)この日記はVTuberの肉体の露出に対する個人的な価値観を述べたものであり、これに沿わない考えを否定したり、同じ考え方を求めるような意図はまったくありません。(予防線おわり)


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