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がんばれのんちゃん! 歴史を創れ!

昨日の東京オリンピックでは、陸上中長距離で快挙が続きました。まずは朝、田中希実選手が女子1500mで日本記録を更新して準決勝進出、夜は先日予選で日本記録を更新した三浦龍司選手が見事7位入賞をはたしました。

さらに女子5000mでは広中璃梨佳選手が入賞は逃したものの、見事に福士加代子選手の持っていた日本記録を更新しました。

すばらしい快挙が続いたなかでも、田中選手の準決勝進出には本当に驚きました。数年前まで800m・1500mの中距離は、世界との差が大きく、世界大会に出場することも難しい種目だったからです。それが今回は1500mに田中選手と卜部蘭選手の2名が出場、それだけでも快挙なのに田中選手の準決勝進出。本当に驚きましたし、同時にうれしかったです。

日本人の身体的な適性は、スピードが求められ、かつレース中の接触もある中距離種目には向かないという意見もあるし、私もそう思い込んでいました。

あとから動画で見たのですが、田中選手は序盤から集団の後ろについて引っ張ってもらうのではなく、積極的に先頭をひいていました。陸上やマラソンのレースに出たことのある人ならわかると思うのですが、集団の後ろについて走るより、先頭を引っ張るほうが圧倒的に体力を消耗します。

先頭を引きながら最後もしっかりと粘り切って、見事に4位に入りました。ちなみに日本記録を4分2秒33に更新したことで、3分台も射程に入ってきました。3分台に突入することがあれば、いよいよ世界の背中を射程にとらえてきたと言えると思います。

予選レース後のインタビューでは、冷静に自らの走りを分析し、さらに自らの課題を言語化し、決勝への意気込みを冷静に語っていました。準決勝進出という快挙にも自らの走りの課題にしっかりと目を向けることができるのは本当にすごいと思います。私が彼女の立場だったら浮かれて浮き足立ってしまうと思います。

レース後の様子を見ると、準決勝でも素晴らしい走りをしてくれるとますます期待は膨らみます。準決勝まで進出しただけでも快挙ですが、ここまできたら彼女自身レース後にこれ以上は無理だ、という納得いく走りをほしい。できれば決勝に進出し、日本女子長距離界に新たな歴史を刻んでほしいと思います。

ちなみにここ数年、日本のトップ選手は猫も杓子もナイキのシューズを使っているなかで、田中選手はニューバランスと契約し、愛用しています。そんなところも応援している理由だったりします。

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