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おやさまの座布団

ある教会のM会長さんがこんなことを仰った。
「ウチの初代さんは、座布団を携えておたすけに行っていた」と。

私が祭典講話を終えたあと、M会長さんは親神様•おやさま•みたま様にお礼の参拝をし、そして祭典終了の挨拶の中で仰った言葉だ。

私は講話の中でこんな話をチラッとした。
Twitter(現𝕏)にも以前投稿した話だが。


重篤の病人Kさんの枕元に、おたすけに伺ったご婦人よふぼくさん。
あてがわれた座布団を使わず、出されたお茶にも手を付けずに、そのお宅をさっさとあとにした。
数日後、そのご婦人さんの所属教会の若い会長さんが、Kさんのおたすけに伺った。
 おさづけのあとKさん曰く「先日のご婦人さんとお婆さんにも来てもらいたいの」と。
会長さんは帰会後、ご婦人さんに尋ねた。
「Kさんのおたすけには、どなたかと一緒に行ったの?」
するとご婦人さんは、きょとんとしてこう答えた。
「いいえ、1人で伺いましたよ」と。
会長さんは、「Kさんが“あなたとお婆さんと2人でまた来てほしい”と仰ってたよ」と伝えると、そのご婦人さんは涙をはらはらと流し、目を赤くした。
どういうことだろう、と若い会長さんは、涙を流すご婦人さんを心配した。
すると、涙を堪えつつこう言った。
「私は、おたすけ経験が浅く、おたすけに出向いても緊張するから、いつも『おやさま、おやさま』と心に念じてるんです。座布団を出されても、『おやさまどうぞ』、お茶を出されても、『おやさま、どうぞ』と念じてるんです」と。
 若い会長さんは、おたすけの心構えをこのご婦人さんから教えられたと、ハッとなったそうです。
ご婦人さんにも、Kさんにも、おやさまの親心が映って見えたのかもしれませんね🔴


よく聴かせて頂く類の話ですが、これは本部員T先生から聴かせていただいたお話です。
私はこのお話がとても好きで、時々話しの中で紹介する。
このお話しを前述のM会長さんの教会祭典日にもしたんです。
すると、冒頭のようにM会長さんが仰った。

曰く、

「ウチの初代さんは、座布団を携えておたすけに行っていた。
昔のこと。近在は農家ばかりで、畳の部屋のある家が少ない。病人は藁のムシロに寝かされていた。
おたすけに出させていただくと、まず持ってきた座布団を自分の上座に敷き、「おやさま、どうぞここにお座り下さい」と念じて、そして、おたすけに取り掛かっていた。
会長さん(私のこと)のお話を聞いて、ウチの初代さんのおたすけの話しを、よく爺さんから聞いていたなぁと、そのことを思い出しました。
私たち“よふぼく”は、おやさまのお伴をさせて頂くんだという気持ちが大切ですね。」
と。

おやさまの栄光ある羽翼
いつまでも、おやさまと共に🔴

まもなく年祭活動第2年目
心勇んで前進させていただきましょう

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