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RZ250R 36年の眠りから覚める!(第1話)

2ストローク全盛期の1983年,ヤマハRZ250の後継モデルとしてリリースされました。

この頃からレーサーレプリカブームが始まり,その立役者的な存在です。

1983年の発売当時の画像

ここから,実家の車庫に35年放置していたこのバイクの復活ストーリーを紹介します。

実家の車庫での状態はこんな感じでした。

屋内保管だったのでまあまあの状態
フロントブレーキキャリパー取り外し

フロントブレーキが固着していて動かせないので,とりあえずキャリパーを取り外しました。

あらかじめ外していた外装部品はこんな感じです。

多少のサビ・劣化はあるが十分使える状態

レストア作業場所は,バイクを保管していた実家から約250km離れた現在の居住地です。

作業単位ごとにパーツを取り外し,何回かに分けて250kmの距離をせっせと運びました。

まずは外装パーツの手入れです。

ガソリンタンクはサビのある裏面のみ塗装
タンクとアンダーカウルの塗装作業途中

ガソリンタンクとアンダーカウルは,まあまあの出来栄えです!

アンダーカウルは当時のスポーツショップイシイ製で今は貴重なもの
  • ガソリンタンク表面はコンパウンドで研磨すれば良さそうな感じでした。

  • アンダーカウルはデカール(ステッカー?)が健全だったのでホワイトのみの塗装です。

  • とりあえず満足いく仕上がりです!(ある程度の妥協も必要なので)

  • ちなみに塗料は,『バイクペイント.COM』さんのヤマハホワイトで,純正色に調色されたもの。色味バッチリです。

ガソリンコックは腐食がひどく,中古部品をヤフオクで購入しました。

ガソリンコック新旧

ヤフオクで購入したものの,やはり当時のものなので品質はイマイチ。
後に新品部品を買うことになりました。(安物買いの銭失いとはこのことか?)

せっせと運んだ部品を無心に手入れします。

手入れ前
耐熱塗装後
サイレンサーのビフォーアフター
サイレンサーも耐熱塗装

チャンバーも確かスポーツショップイシイ製だったと思います。

  • チャンバー内のオイルは灯油で洗浄しました。

  • サイレンサーは分解できない構造なので,洗浄は断念しました。

  • チャンバーの耐熱塗料はツヤありブラックを選んでしまいましたが,半ツヤだったなぁとちょっと後悔しています。(輝き過ぎー!)


ホイールのエッジ部分をマスキングして塗装
  • ホイールはエッジ部分をメタルコンパウンドで研磨後にマスキングして手塗りでブラックを塗りました。

  • その後,全体にクリア塗装しましたが,どうせタイヤは後で交換するので,タイヤごと塗装しちゃいました。

  • 最後にベアリングのグリス給油,オイルシール交換,タイヤ交換してディスクローターを組み付けたのが下の画像です。

  • タイヤ:DUNLOP  GT601

小物パーツも手入れします。

ステップブラケットのくすみはこの程度の磨きで断念!
手入れ前
塗装後
仕上がり


スロットルも


ブレーキキャリパーの整備過程

ビフォー
ピストン固着
パッドはDAYTONA赤パッド
組立完了
  • ブレーキキャリパーは汚れと塗装の剥離がひどかったです。

  • ビストンも固着してましたが,シリコンオイルで根気強く馴染ませました。

  • 幸いピストンのオイルシールは健在でした。


シフトペダル
  • シフトペダルはサビサビでしたが,機能に問題ないのでジンク系塗料で塗装(日新インダストリー:ラスタージンク)


サイドスタンドさび対策
  • サイドスタンドは接地面が腐食で穴あきだったので,アルミの板を切ってビスどめ補修してみました。

保管中にガソリン漏れで変形したサイドカバーは,ヤフオクで中古品を購入しました。

上:ヤフオク購入品,下:変形したサイドカバー

中古品なのになんと13,000円!
でも,メーカー製造中止なので買うしかありませんでした。

この時点の実家の車庫での状態です。

台車に固定

第1話はここまでとします。

続きは第2話でお伝えします。


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