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高フレームレートで録画できない場合のOsmo Action 5 Proトラブルシューティング

Osmo Action 5 Proは、アクション撮影に最適なカメラであり、特に高フレームレートでの撮影が魅力です。高フレームレート(60fps、120fps、240fpsなど)は、スローモーションや高速動作の記録に欠かせない機能ですが、場合によってはこの設定で録画できないという問題が発生することがあります。この記事では、Osmo Action 5 Proで高フレームレートで録画できない場合の原因と解決策について詳しく解説します。

1. 解像度とフレームレートの設定を確認する

まず最初に確認すべきは、カメラが設定されている解像度とフレームレートです。Osmo Action 5 Proは、さまざまな解像度で高フレームレート撮影が可能ですが、すべての組み合わせで対応しているわけではありません。

対応する解像度とフレームレートの確認

  • 4K:最大60fpsまで対応。120fps以上の高フレームレートは使用できません。

  • 2.7K:最大120fpsまで対応。

  • 1080p:最大240fpsまで対応可能。スローモーション撮影が必要な場合は、この解像度とフレームレートを選択するのが理想です。

対策:

  • 設定を確認し、撮影モードが1080p/120fps240fpsに設定されていることを確認します。4Kなどの高解像度設定で120fps以上を選択しようとすると、フレームレートの制限により録画できない場合があります。

2. SDカードの速度を確認する

高フレームレート撮影では、録画データの量が多いため、SDカードの書き込み速度が非常に重要です。低速のSDカードを使用していると、データが追いつかず、録画に失敗することがあります。

SDカードの推奨スペック

  • UHS-I Speed Class 3 (U3)またはV30以上のスピードクラスが推奨されます。これらのSDカードは、最大ビットレートの高い映像でもスムーズに処理することができます。

対策:

  • 高スピード対応のSDカードを使用しているか確認します。もし低速のSDカードを使用している場合は、U3またはV30以上の規格のSDカードに変更してください。

  • SDカードのフォーマットも定期的に行うことで、断片化したデータを整理し、書き込み速度の向上を図ることができます。

3. カメラのオーバーヒート対策

高フレームレートでの録画は、カメラのプロセッサに非常に大きな負荷をかけます。そのため、長時間の高フレームレート撮影を行うと、カメラが過熱し、システムがフリーズしたり、自動的にシャットダウンすることがあります。

対策:

  • 休憩を挟む:長時間の高フレームレート撮影を行う際は、30分ごとにカメラを停止し、冷却する時間を確保することで、オーバーヒートを防ぐことができます。

  • 高温環境を避ける:特に直射日光下や高温の環境では、カメラの温度が急上昇するため、日陰や涼しい場所で撮影するように心がけましょう。

4. ファームウェアの更新を確認する

Osmo Action 5 Proのファームウェアが古いと、高フレームレートでの撮影にバグが発生することがあります。定期的にファームウェアを更新することで、バグ修正やパフォーマンスの向上が期待できます。

対策:

  • DJI Mimoアプリを使用してカメラをスマートフォンに接続し、ファームウェアの更新がないか確認します。

  • 最新のファームウェアにアップデートすることで、高フレームレート撮影が再度可能になることがあります。

5. 設定やモードの確認

高フレームレート撮影が可能な設定やモードが選択されていない場合、機能が制限されることがあります。また、特定の撮影モードでは、カメラが自動的に最適化されたフレームレートや解像度に切り替わることがあるため、手動での設定が必要です。

対策:

  • 手動モードでフレームレートを設定しているか確認します。自動モードでは、カメラがフレームレートを自動的に最適化するため、手動で調整できないことがあります。

  • スローモーションモードを使用している場合も、適切なフレームレート設定が行われているか確認しましょう。

6. バッテリーの残量を確認する

バッテリーの残量が少ないと、カメラのパフォーマンスが低下し、高フレームレート撮影ができない場合があります。高負荷の設定では、より多くのバッテリーを消費するため、電源の供給が十分であることを確認する必要があります。

対策:

  • バッテリーをフル充電してから撮影を行い、バッテリー残量が十分でない場合は予備バッテリーを使用します。充電が少ない状態で高フレームレート撮影を行うと、システムが動作を制限することがあります。

7. カメラの再起動やリセット

一時的なソフトウェアの不具合が原因で高フレームレート録画ができない場合、カメラの再起動や工場出荷時設定にリセットすることで問題が解消されることがあります。

対策:

  • カメラを再起動し、その後フレームレート設定を再度確認して撮影を試みます。

  • 必要であれば、工場出荷時設定にリセットし、すべての設定を初期化してから再度撮影を試してください。

まとめ

Osmo Action 5 Proで高フレームレート録画ができない場合、まずは解像度とフレームレート設定を確認し、適切なSDカードの使用やカメラの温度管理を行うことが重要です。また、ファームウェアの更新やバッテリー残量の確認も、高フレームレート撮影の成功に影響します。これらの対策を試し、それでも問題が解決しない場合は、再起動やリセットを行い、それでも解決しない場合はDJIサポートに問い合わせてさらなる技術的なサポートを受けることをお勧めします。

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