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動きのあるシーンもおまかせ!DJI Osmo Pocket 3でタイムラプス映像を作る方法

タイムラプス映像は、時間の流れを短縮して表現する技法で、街の風景や自然の変化を印象的に見せる手法として人気です。「DJI Osmo Pocket 3」は、そのコンパクトさと高性能な機能を備え、手軽にプロフェッショナルなタイムラプス映像を撮影することができます。今回は、前モデルである「DJI Osmo Pocket」と比較しながら、タイムラプス撮影の方法と、どのように「DJI Osmo Pocket 3」が動きのあるシーンを美しく捉えるかを解説します。

DJI Osmo Pocket 3の進化したタイムラプス機能

「DJI Osmo Pocket 3」は、タイムラプス撮影に最適化された機能が多数搭載されています。特に大きな進化として、1インチCMOSセンサーの搭載と、3軸メカニカルジンバルが挙げられます。これにより、前モデル「DJI Osmo Pocket」や他のアクションカメラと比較しても、より安定した映像と高画質を実現しています。

前モデルの「DJI Osmo Pocket」は、1/2.3インチセンサーを搭載していましたが、これに比べると「DJI Osmo Pocket 3」の1インチセンサーは、より多くの光を取り込むことができ、特に夕方や夜間など光量が限られたシーンでの撮影に強みを発揮します。センサーが大きいことで、よりクリアでノイズの少ないタイムラプス映像が撮影できるため、時間の流れを美しく表現することが可能です。

タイムラプスモードの豊富な設定オプション

「DJI Osmo Pocket 3」では、タイムラプス撮影の設定を細かくカスタマイズできます。タイムラプス撮影における重要な要素である「インターバル時間」と「撮影時間」を自由に調整でき、0.5秒から最大60秒までのインターバルで撮影が可能です。これにより、街の風景、雲の動き、日没など、様々なシーンで最適なスピード感を表現することができます。

また、タイムラプスの撮影時間も5分から最大5時間まで設定できるため、長時間の撮影が必要なシーンでも対応可能です。これらの設定は、「DJI Osmo Pocket」でもある程度可能でしたが、「DJI Osmo Pocket 3」ではより柔軟なオプションが提供されており、撮影シーンに応じて詳細に設定できます。

他のアクションカメラとの比較:GoPro HEROシリーズとの違い

GoPro HEROシリーズもタイムラプス撮影に対応しており、特にGoPro HERO12 Blackは、優れた電子手ぶれ補正(EIS)によって動きの激しいシーンでも安定した映像を提供します。しかし、「DJI Osmo Pocket 3」の3軸メカニカルジンバルは、物理的にカメラの動きを制御するため、手持ち撮影でもブレが少なく、より滑らかなタイムラプス映像を実現します。

GoProのEISでは、激しい動きに対応できる一方で、画質が若干低下することがあります。特に暗所ではノイズが目立つことがありますが、「DJI Osmo Pocket 3」は1インチセンサーの大きさとメカニカルジンバルの組み合わせにより、よりシャープで高品質な映像が撮影可能です。特に、夜景や夕暮れのシーンでその差は顕著に現れます。

モーションラプス機能の活用

「DJI Osmo Pocket 3」では、タイムラプス撮影の一環として「モーションラプス」機能が搭載されています。これは、タイムラプス映像の中でカメラを自動的にパンやチルトさせることで、動きを加えることができる機能です。例えば、街の風景を撮影しながら、カメラがゆっくりと左右に動くことで、よりダイナミックな映像を撮影することができます。

「DJI Osmo Pocket 3」の3軸ジンバルが、パン、チルト、ロールの3方向でカメラを動かしながら安定した映像を撮影できるため、手動では難しい滑らかな動きを加えたタイムラプス映像を作ることが可能です。この機能は、「DJI Osmo Pocket」でも利用可能でしたが、「DJI Osmo Pocket 3」ではジンバルの性能が向上しており、より正確で滑らかな動きを実現しています。

タイムラプス撮影時の安定性と手ぶれ補正

タイムラプス撮影では、カメラが静止している場合でも、わずかな手ぶれや振動が映像に影響を与えることがあります。「DJI Osmo Pocket 3」は、3軸メカニカルジンバルを採用しているため、手持ち撮影でも非常に安定した映像が撮影可能です。これにより、三脚を使わずに手持ちでタイムラプス映像を撮影することもできます。

これに対し、「DJI Osmo Pocket」のジンバルは性能がやや控えめであり、長時間のタイムラプス撮影では振動やブレが映像に影響することがありました。GoPro HEROシリーズは電子手ぶれ補正を搭載していますが、長時間の撮影時には物理的なジンバルほどの安定性は提供できません。そのため、手持ち撮影や動きのあるシーンでのタイムラプス撮影では、「DJI Osmo Pocket 3」が優れた選択肢となります。

カスタマイズ可能なProモード

「DJI Osmo Pocket 3」は、Proモードを使ってタイムラプス撮影時の設定を細かく調整することができます。露出、シャッタースピード、ISO感度を手動で調整できるため、特定のシーンに合わせた最適な設定を行い、映像のクオリティを高めることが可能です。これにより、日中の屋外撮影だけでなく、夜間や屋内のシーンでも美しいタイムラプス映像を撮影することができます。

「DJI Osmo Pocket」でもProモードは搭載されていますが、「DJI Osmo Pocket 3」ではセンサーの進化により、ISO感度が50〜6400(動画では最大16000)に対応し、特に暗所での撮影が強化されています。また、シャッタースピードも1/8000秒から最大1秒まで調整可能で、動きのあるシーンでもブレを抑えた撮影が可能です。

まとめ:タイムラプス映像を自在に作れる「DJI Osmo Pocket 3」

「DJI Osmo Pocket 3」は、コンパクトなサイズと強力な機能を兼ね備え、タイムラプス映像制作に最適なカメラです。1インチCMOSセンサーによる高画質と3軸メカニカルジンバルによる安定性は、前モデルや他のアクションカメラに比べて圧倒的に優れており、動きのあるシーンや暗所でも高品質な映像を撮影できます。

タイムラプスやモーションラプス機能を活用することで、動きのあるシーンでもクリエイティブな映像制作が可能です。Proモードを駆使してカメラの設定を最適化し、自分だけのオリジナルタイムラプス映像を作り上げましょう。「DJI Osmo Pocket 3」は、映像制作の可能性を広げる一台です。

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