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【紙MTG新規向け記事】黙示録、シェオルドレッドが高いならドロスの魔神を使えばいいじゃない。

MTGアリーナでプレイしていたプレイヤーが紙のMTGを始めるにあたって大きなハードルになるのが高額カードだと思います。

この記事では現スタンダードで代表的な高額カードである黙示録、シェオルドレッド(以下シェオルドレッド)と同マナ域のクリーチャーであるドロスの魔神の比較を通して高額カードの代わりに安価なカードを使用することを後押できればと思います。

まずはシェオルドレッドとドロスの魔神それぞれのカードをみてみましょう。

比較検討

Sheoldred, the Apocalypse / 黙示録、シェオルドレッド (2)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 法務官(Praetor)

接死
あなたがカード1枚を引くたび、あなたは2点のライフを得る。
対戦相手1人がカード1枚を引くたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。

4/5

MTGwiki 黙示録、シェオルドレッド


Archfiend of the Dross / ドロスの魔神 (2)(黒)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) デーモン(Demon)
飛行
ドロスの魔神は、油(oil)カウンター4個が置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、ドロスの魔神の上から油カウンター1個を取り除く。その後、これの上に油カウンターがないなら、あなたはこのゲームに敗北する。
対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体が死亡するたび、それのコントローラーは2点のライフを失う。
6/6

MTGwiki ドロスの魔神

接死4/5で盤面を膠着させやすく、膠着しているとターンが過ぎるごとに勝ちが近づき負けが遠のく器用万能のシェオルドレッドに対して、飛行で6点ダメージを通しやすいぐらいで負けるデメリットも大きくぱっと見ではドロスの魔神の勝るところはほぼないように見えます。

では、ドロスの魔神とシェオルドレッドとの比較を各対戦相手ごとに見ていこうと思います。

・対赤系高速デッキ 
基本的に4マナのクリーチャーが入っているようなデッキだと受けに回ることが多い相手なので守りで弱いドロスの魔神が強く使えず、シェオルドレッドは回復出来る点で有利ですが、どちらも4マナなので出た時点ですでに大勢が決していることも多く両者の差よりそれ以前に相手のカードを捌ききれているかが大事。
5ターン目が帰ってくれば回復しつつブロッカーになれるシェオルドレッドのおかげで勝てることはある。

・対黒系中速デッキ
最も差が出る相手
にらみ合いになった際にどちらも決定打となる点は変わらないが相手に飛行クリーチャーがいるとドロスの魔神はチャンプブロックでしのがれて負ける。
2点回復と2点ライフロスで有利になるので飛行も込みで拮抗している場合ではシェオルドレッドに軍配があがる。
ドロスの魔神は敗北能力がある関係でカウンターが無くなるまでに殴り勝つのは必須なのでめったにないが打点負けしている相手だと厳しい。

対ランプ、コントロール
どちらも更地の盤面で殴れれば勝てるクリーチャーなのですぐに除去される可能性が高い。
シェオルドレッドは除去されるまでのドロー分で追加ダメージを与えてくれることはある。

というわけで
実際使ってみるとドロスの魔神がデメリットで敗北するような場面はあまりなく
・飛行を持ったブロック要因が相手にいて、ドロスの魔神でライフを削り切れない
もしくは
・打点で相手に負けていてブロッカーと回復が必要
というような場面でもなければ差はそこまで大きくありません。
さらにいうのであれば飛行のパワー6はそれなりに強力でシェオルドレッドであれば決めきれない場面であってもドロスの魔神だから試合を決められるということもある程度起こります。

もちろん、シェオルドレッドの能力は汎用性が高く、総合的に見ればほとんどの場面でややドロスの魔神を上回ります。
しかしドロスの魔神は400円です。
シェオルドレッド1枚を買うお金で30枚は買えます。
そして、上記の通り、シェオルドレッドじゃなければいけない場面は意外と少なく、高額カードを買うのをためらっている人には、まずドロスの魔神でデッキを組んでみるのをオススメしたいです。
また、ここではドロスの魔神で比較してみましたが、分派の説教者、敵意ある調査員などなど他のカードを代わりに採用する場合にも金額含め一長一短あり似たようなことが言えます、予算や構築と相談してぜひいろいろなカードを検討してみてください。
デッキが1つできて遊んでいれば、フレンドリーマッチの景品で手に入れたカードを売ってシェオルドレッドの購入資金を賄うなんて手も無いではありません。

買ったカードは無駄にならない。

また、ここで覚えておいてほしいのは総合力で劣るとはいえ突破力に勝るドロスの魔神は決してシェオルドレッドの下位互換ではないということです。
シェオルドレッドを買った後もスタン落ちまで選択肢としてカードは残り続けます、流行りや周りのデッキをみて入れ替えることができ、買ったカードは無駄にならないことは覚えておくと、いつかシェオルドレッドを抜いてほかのカードを使う時も来るかもしれません。

それでも代用したくないなら・・・?

時間をかけて次のスタンダードのデッキを組む手もあります。
シェオルドレッドであれば収録されている団結のドミナリアと同じ時期にスタン落ちする 兄弟戦争、ファイレクシア:完全なる統一、機械兵団の進軍、機械兵団の進軍:決戦の後に、を使用せずに構築することで2025年9月からシェオルドレッドを使わなくてもある程度完璧に近い形でデッキを組むことができます。
また。副次的にこの方法であれば長期的にカードの価格を見ながら買うカードを決めることである程度安くなった時にカードを抑えられ、またデッキの完成まで期間を長くとることで相対的に出費を抑えることができます。


この記事は以上になります、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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