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祖母
小学2年生から同居を開始して
就職し、ひとり暮らしを始めるまで
私は祖父母、母、弟と5人で暮らしていた。
親に言えないことも祖母には言えたりして
秘密も私たちの間にはたくさんあった。
そんな祖母が今朝病院で亡くなった。
年齢で言えば大往生だけれども、
何度も電話で話もしたしハガキも送ったけど
最後に手を握ったのは2020年の1月だ。
そこから帰省そのものをしていないから。
何かあっても帰ってこなくて良いよと母。
でも、今朝はあなただけでも顔を見に来る?と
寂しそうな声を聞いて揺れ動いている。
コロナ禍、割とちゃんと大人しくしていた。
弟はいるけれど、母のそばにいてあげたい。
どんな最後でも残された側は必ず後悔するので
ひとつひとつ否定して不安を取り除きたい。
何ならいつもの喧嘩の原因となるアレコレを
言われて拗ねて見せ日常を取り戻してあげたい。
不要不急がもう良く分からないな。
いつか来る別れと覚悟していたのに
ただただ悲しくて寂しくて涙が止まらない。
ばあちゃん、抱きしめたかったよ。
私はいつも死に際に間に合わない。
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