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CL/QL/TF/DM7のDan Dugan

CL/QLのDan Duganオートミキサー

Dan Duganオートミキサーは、複数のマイクロフォンからの音声入力を自動的にミキシングするためのシステムです。この技術は、会議、パネルディスカッション、ラウンドテーブルディスカッション、複数の発言者がいるライブイベントなど、状況で使用されます。

通常、複数のマイクからの音声信号は、同時にオーディオミキサーに送られます。これにより、異なる発言者の音声が同時に混ざり合います。Dan Duganオートミキサーは、これらの入力信号をリアルタイムで監視し、自動的に各発言者の音量を調整して、クリアでバランスのとれたミキシングを実現します。
これはあくまでトークバランスのことでミキシングバランスを言っているのでは
ない、バランスはやはり調整が必要です。

Dan Duganオートミキサーの主な利点の一つは、手動でミキシングを行う必要がないことです。これにより、オペレーターは他のタスクに集中でき、リアルタイムでのミキシングがスムーズかつ効率的に行えます。また、自動化により、フィードバックやノイズの問題を最小限に抑えることができます。


ではパネルディスカッションなどで複数のマイクを使い、誰が話すかわからない場合にオートミキサーを使って対応してみましょう。

これはGEQラックマウント1 に入れますCL/QL (マニュアル127p.135p)
QLはGEQラックの数が少ないことに、気づく!

ラック画面


AUTMIXER画面

任意のチャンネルにインサートしていきます、まずは1CH~8CHとしましょう。
インサートした後フェーダーを0dB付近まで上げ、その状態でlebelのLEDが
常時点灯するくらいまでHAのゲインをあげ、部屋の空間ノイズ(暗騒音)でlebel LEDが常時点灯するように
level LEDを常時点灯させるのにゲインが不足する場合、
auto mix gainメーター横のweightを上げる、という手段もあります。
本来の目的ではないのですが有効な手段です。
インサートポイントについてはここが良いのではと思います。

チャンネルインサート画面

部屋の空間ノイズ、バックグラウンドノイズ、暗騒音は、
ほぼ同じものの呼び方です



演者 話者によって音量の差がある場合、フェーダーで音量を調整したり、場合によってはHAを調整する必要があるかもしれません。そのような場合各チャンネルが検知するマイクの位置によって部屋の空間ノイズ(バックグラウンドノイズ)に差が出ると思います。

weightの本来の使い方は、他にはマイクそばにノイズ源がある場合(エアコンのファン、人等)、weightを下げてノイズを通さないようにする事も出来ますが、そのマイクに入力(話者)があった場合、そのノイズも一緒に通してしまいますので
調整でマッチポイントを見つけていきましょう。

weightはあくまでゲイン配分の優先度を調整するものでありデュガンオートミキサーはそもそも これ以上の入力があれば通す(しきい値)という、ゲートのような機能ではないですから、入力チャンネルのHPFやEQで不要な音は事前にカットしておく方が良い結果を出せます。
(HPFは100〜150Hz 、LPFは10KHz前後を調整する。)
初めては疑心暗鬼ですが、ゲートよりも反応が早くてスムーズで驚きます!
いろんな場所で使ってみたくなります。

これは、スピーチを対象としたものでコーラスグループとかでも使えるような感じではありますが、HIPHOPのシーンや歌って踊るなどのグループの場合は
ステージモニターにオケやバックトラックの音もそれなりに返しているので、
ステージ上で動き回る場合はバックグランドノイズが常に変化してしまう事でどうなるか、多分使えそうに思います、リハで試してみたいですね、
ボーカルの扱いに関しては、試してみたいが要研究ですね!
オートミキサーと言ってもHAやEQの設定やフェーダーのコントロールはこちらでできるわけでミキシングの仕事がなくなるようなものではないですね。

Dan Dugan Sound Design のE-A1のマニュアルが分かりやすい
               ユーザーガイド他

DanDuganオートミキサー製品については

TFのDan Duganオートミキサー

ちょっと前の雑誌記事にYAMAH TF5でDan Duganオートミキサーを
使用して歌物イベントの記事がありました。

HOME画面のチャンネルの下の方に設定画面がある
TFのDan Duganオートミキサー

実際に歌物の現場で使ってみたいですね!
記事はこちら

DM7も

DM7では最大64チャンネルのオートミキシングが可能な「Dan Duganオートマチックミキサー」を標準装備し、EQラックのリソースを消費することなくチャンネルストリップからアクセスできるようです。
TFにもバージョンアップで対応があったようにDM3にも搭載されることを
願っています。


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