バナナの落ちる音
いろいろな方からフルーツをいただける。お庭などで採れた新鮮なものばかりでおいしくて、とてもうれしい。
岐阜では冬になると、そこら中から柿がもらえる。庭の木になった小ぶりでシャキシャキしたものから、ずっしりと貫禄のある富有柿(柿の高級ブランド)まで、食べても食べても柿がなくなることがない時期が続く。
沖縄ではこの柿にあたるのが夏のマンゴーなのだろうか。立派なマンゴーをたくさんいただけてとても幸せだった。
そして人生で初めて、フサフサと連なったバナナを枝(?)ごと、いただいた。夫が得意げに掲げて持って帰ってきたけれど、彼はバナナを食べないので、この20本以上もありそうな房房したバナナは私一人で食べることになる。
誰かにあげようかなと思ったけれど、おそらく岐阜の柿と一緒で、どのお宅にも売るほどあるんだろうな、、、と断念。
しかも、「まだ熟していないからしばらく吊っておくんだって」と言う。
バナナって、どこにどう吊るの??かなり重量もあるし、、、
夫の案は、ガスコンロの換気扇に引っ掛けるというもの。最初の数日はこれで過ごしたが、バナナのツルみたいなのが垂れ下がっていて、それがすごく邪魔だった。
そのあと部屋中探し回って、やっと、カウンターキッチンのカウンターというぴったりな場所を発見して、そこで完熟を待つことになった。
数日後の深夜、「ボト、、、ボト、、、」と言う鈍い音でうっすらと目が覚める。聞いたことがない奇妙な音が、何回も繰り返し聞こえていた。怖い。
そうです、朝起きると、吊るされたバナナは(ほぼ)いっせいに床に落ちていたのです。
家の中にバナナが散乱しているというワイルドな光景と、初めて聞いたバナナの落ちる音。沖縄ってすごいな。
ちなみにこのバナナは「スムージーにしたら」という夫のOL的提案により、冷凍しています。まずスムージーを作る機械を買わなくては。
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