岐阜県美術館に行ったよーん

そういえば先日、岐阜県美術館に行きましたー

感想でも書きますかね

まずはやはり、ルドンの作品についてですね。

Wikipediaを剽窃しますね。説明いると思うんで。

オディロン・ルドンは印象派の画家たちと同世代であるが、その作風やテーマは大きく異なっている。光の効果を追求し、都会生活のひとこまやフランスのありふれた風景を主な画題とした印象派の画家たちに対し、ルドンはもっぱら幻想の世界を描き続けた。象徴派の文学者らと交友をもち、象徴主義に分類されることもあるが、19世紀後半から20世紀初頭にかけてという、西洋絵画の歴史のもっとも大きな転換点にあって、独自の道を歩んだ孤高の画家というのがふさわしい。

初の石版画集『夢の中で』の頃から当時の生理学や科学が投げかけていた疑問・問題意識である不確かな夢や無意識の世界に踏み込んだ作品を多く発表した。それらは断頭や目玉など、モノクロの版画であることもあって絶望感もある作品群であるが、人間の顔を具えた植物のようなものや動物のような顔で笑う蜘蛛など、どこか愛嬌のある作品も描いた。

鮮やかな色彩を用いるようになったのは50歳を過ぎてからのことで、油彩、水彩、パステルのいずれも色彩表現に優れているが、なかでも花瓶に挿した花を非常に鮮烈な色彩で描いた一連のパステル画が知られる。

とのことです。理解いただけましたか?

では早速、印象に残った作品を紹介していきますね。

まず、「カインとアベル」ですね。

カインとアベルは、旧約聖書に出てくるアダムとイブの子供ですよね。作品を見ていて、棒で攻撃しようとする男と、それを受ける男、砂浜に広がる水平線、海上の竜巻は神様を彷彿とさせる荘厳さを持っていて、純粋に神話の時代を感じ取ることができました。

あと、ベアトリーチェという作品も、とても良かったです。

この作品は、青空を背景に、淡い緑で描かれた女性の輪郭だけが真ん中に描かれています。

自分の言いたいことをほぼ代弁してくれてる説明文があったので、それを剽窃します。スミーマー=セン(インド、1790~)

 「初恋は実らぬからこそ美しい」とは言い古された慰めであるが、そこからルネサンス最大の文学にまで昇華させたのが、かのダンテである。幼い頃のすれ違いざまのわずかな視線の交錯を糧に、ベアトリーチェを生涯の女性と決めた。無情にも当の彼女はダンテの熱烈な崇拝を知る由もなく、別の貴族に嫁ぎ、花の盛りの只中で帰らぬ人となってしまう。ここにおいて、彼女がダンテのミューズとなる条件は完璧すぎるほどに整った。
 ルドンが蘇らせたのは、とぎれとぎれの記憶を頼りに紡ぎだされた追憶のベアトリーチェである。内気なシルエットと繊細なグラデーションは、頭の底深く残響する起きざまに見た夢のように頼りない。届きそうで届かない、禁断の果実のごとく揺れる面影は、一層芸術家の想像力をかきたてるであろう。
 偶然の邂逅が運命の導きとなり、美しき少女への憧れは信仰にも似た光へと姿を変える。芸術家とインスピレーションの源としての宿命の女性、彼らの間に結ばれた心的交流に触発されたもう一人の画家に、19世紀末のイギリスの画家、ダンテ・ガブリエル・ロセッティがいる。偉大な先達と同じ名を持つこの画家は、自らの不義がもたらした妻の死を悔い、彼女をモデルにした《至福のベアトリーチェ》を捧げた。ルドンの今にも消え入りそうな、臆病な描線と比べると、なんと官能的で雄弁なことだろう。
 しかし一方で、彼らが思い思いに現前させたベアトリーチェに対して、ある種の決まりの悪さを感じることを否定できない。それは、いずれの場合においても、血肉を持ったベアトリーチェではなく、彼女に投影された「理想の女性」を愛していることに変わりはないのだというやりきれなさであろうか。(生田ゆき)

この通りでした。ほんとに。輪郭しかない中で、そこに理想の女性像を当てはめることを可能にするこの作品からは、各々が違った印象を受けると感じました。

ルドンは誰を思って描いたのでしょうか、この絵を私の前に見た人は誰を思っていたのでしょうか。想像が膨らみますね。それが実像なのか、虚像なのかはさておき。

あとですね、山本芳翠の作品に、大変感銘を受けました。

日本の明治時代の画家としては、極めて西洋的で、写実的な作品を描いており、大変感銘を受けました。

特に「浦島」「若い娘の肖像」「裸婦図」が印象に残ってます。

「浦島」は、浦島太郎伝説から来る作品で、西洋的な写実的な表現で、日本昔話の浦島太郎を、極めてリアルに、なおかつ幻想的に描ききっていると感じました。竜宮城が水上にあったところは、当時の昔話が海の底じゃなくて遠くに竜宮城があったのでしょうか?それとも山本芳翠のイメージ?わかりませんが。

「若い娘の肖像」これね、めちゃくちゃいい作品でした。思わず目を奪われました。絵の中心に若い娘の耳が描かれており、若い娘は横顔しか見えない中で、体は斜め前を向いている、その構図と言いますか、なんというかにすごい心を奪われました。絵に恋をしたわけじゃないと思いますが、おおー、綺麗。となりましたね。背景が真っ暗であるのも、服の白とのコントラストを強調させ絵全体に深みを持たせていて素晴らしいと感じました。いやー。すごい!

「裸婦図」は重要文化財にも指定されている作品で、裸の女性が森?の中に寝転がっている作品で、幻想的な作品でした。女性の視線は作品の外を見ており、森のどこかを見ているのかな?という感じでしたが、作品がリアルな分、各々がなにを見ているか想像できる余地があったのではないかなと思います。私は川の魚でも見てたんかなと思いました。

いやー。いい感じでしたね。また行きたいと思いました。山本芳翠さんの作品を知れたのは大変よかったです。これからも色々芸術に触れていきたいですね。また更新するかも知れません。みんなも岐阜県美術館行こうね。学生証持って。

ではまた。ばいばーい



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