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20210113

こちら岐阜県下にも緊急事態宣言が出され、個々がいよいよどのようにして今後を凌ぐべきかと。玉石混合の言葉が飛び交う。街中は静かだが、人々の心中は実にノイジーなものだろう。

この状況の中、自分の担当する地域の放課後子ども教室は継続。1-2月の常設図書のレンタルのために市立図書館で選書をした。
毎月1度のペースで図書館の児童書コーナーを物色するのが習慣になっているのだが、いつも同時期の世の中の動きと子どもたちの様子をぼんやり考えながらの作業。「鬼学」「なまはげ」とのタイトルが目ついた。鬼にまつわる本を何冊か入れたかったから。アニメ「鬼滅の刃」は僕たち世代にとってのドラゴンボールのような浸透ぶりなので、本当は鬼をテーマにしたコミカルな人形劇を皆で創りたかったのだ。しかしコロナ対策。子ども同士が密着して台詞を交わす状況を避けるために、劇創作は取りやめることにした。代わりと言っては何だが、「なまはげ」という妙な単語くらいはインプットしてもらおう。

ところで古来の鬼の実体は顔面のホリの深い外国人海賊衆だったのだろうか。
あるいは、人の心に潜むある精神性を指しているものとも。鬼の何たるかを忘れてしまった人間は傲慢と残酷さをさらけ出す。そうはなるまいと、人は自らの内なる鬼と向き合いながら生きる。恐れと共に。


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