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20210118

コロナ渦中でも学校教育関連への国からの中断指示はなさそうだ。こちら美濃市の放課後子ども教室も継続している。僕の担当教室の新年最初の回はいつも通り、前半を宿題と自主勉強の時間、後半をその回ごとに計画するアクティヴィティの時間として行った。アクティヴィティは「すごろくづくり」。年末の回で天体望遠鏡を使い土星と木星の観察をした記憶を含め、僕はサンプルに宇宙探査旅行をする「太陽系すごろく」を描いて見せてやった。一緒にサポートをする妻はコミカルな「お買い物すごろく」を描いた。とにかく何でもいい。子どもたちの妄想は完全な自由領域だから。皆こちらからの説明をやけに黙り込んで聴いているなと思ったが、つまり「早く作りたい」という正直な意思表示だったようだ。その後の時間の黙々とした熱中具合は語るに及ばず。楽しいよね。個々が紙とペンだけで創造する、原始オープンワールドだ。

世の中はリモートワーク、テレワークの推進・普及に忙しい。今後は短期間のうちにある程度の強度を持つ社会インフラとして網目が整備、完成されて行くだろう。多くの分野、業種の人々が無理なく適応し、フェアな恩恵に与る日がいつか必ずやってくると信じたい。実のところ、放課後子ども教室を担当することになった2018年から、いや、その前身となった2014年に参画を始めた地域教育活動からこれまで、絶えず考え続けていることだった。デジタル・トランスフォーメーションとはなんの、今に始まったことでは全くない。進化を続けるツールもAIシステムも、創造するのは人。使うのは人。どこまでも人だ。変革期の今、何にかえても掘り下げておかねばならないものがある。

教室に通う小学校低学年児童の一人が、今日は軽い発熱をしていた。37度と少しだが。いつもの遠隔検温だけではなく、僕はやはり自分の手でその子の小さなおでこに触れ、体感温度を確かめていた。やむなく早退を指示。来週もすごろくづくりの続きをやるよと伝えた。また元気な顔を見せて欲しい。


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