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20210129

Clubhouseに登録することが出来て、昨日からラジオリスナー感覚で使い始めている。使い方はいろいろだろうから、地方の閑暇な「陸の孤島」での楽しみのとっかかりはこんなところだ。音楽関係の話題は特に。前線に居る方々のリアルな声に耳を傾け、少しずつでも「地方のリアル」へのヒントを得られればと思う。都市と地方の距離が、今までとはまた違った型の伸縮運動を始めている。

SNSとの付き合いは長い。踏み込んで考えるとすれば、 Social Net とは元々リアルな世界の社交空間で人々が自在に生み出していた多様な関係性であり、情報網であり、ある意味ではセーフティ・ネットでもあったのだろうと思う。町角の居酒屋やバー、劇場や映画館、ジャズクラブやライブハウス、あるいは図書館や書店で。一人でぶらり町を歩き、楽器店のスタッフや常連客と会話をし、古書店の老主人に話しかけられ、中古レコード店ではただ黙々と未知の音楽を物色するなど、過去の自分の多くの行動は思い返してみれば身体と五感をフルに使ったリアルな Social Networking を含んでいた。

潮の変わり目は2000年を過ぎた頃だろうか(既に20年前)。モバイル端末が完全に普及し、今と同様なスタイルを持つ mixi や GREE によって、遠隔でも気楽に繋がりを保つ社会が広がって行く。人と人との距離感、地域と地域、都市と地方、国と国との距離感の、様々な変化のうねりがいよいよスピードを増したのはいつ頃だろう。2009年頃に Twitter を始めた時、僕は最初『行き着くところがどこであれ』とツイートした。当時の心持ちは以後もよく思い出すのだが、それにしても10年以上の歳月。先もきっと長い。大きな潮流は人々をどこへと向かわせるか。



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