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英検は高校受験で役に立たない?子供に英検を受けさせる意味

英検を取ることは高校受験に役立つのかということは親さんの中でも疑問を持つところかと思います。

「うちの子は部活で良い成績を残したわけでもないから・・・」

「ちょっとでも内申書に書けるように英検を受けさせようかしら・・・」

というように、内申書に書けるという意味で英検を受けさせる親さんもいらっしゃるのではないでしょうか??

今回は、英検は高校受験に役立つのか!?というテーマでお話をしつつ、英検は子供にとってどんな意味を持つのかということをお伝えしていきます。

英検は高校受験の役には立たない!

はい、結論が出てしまいましたね。

英検は高校受験の役には立ちません。(岐阜県の場合です)

説明していきます。

まず、公立高校入試の場合、合否は当日の点数内申点で決まります。

一般入試の場合、部活動で全国大会に行きました、県大会で1位でしたというのは全く考慮されません。

同じように、英検〇級と書いたところで、合否に関わることはまずありません。

「いやいや、英検3級以上なら合否に関わるって聞きましたよ!」

という親さんもいらっしゃると思います。

これは、ある意味当たっています。

しかし、あくまで私立高校の受験においてです。

つまり、英検は3級以上を持っていると、私立受験では少し優遇されるということです。

では、実際にどこの私立高校なら優遇されるの?という疑問がわいてきます。

実は全ての私立高校で優遇されるわけではありません。

英検3級以上で優遇される私立高校は半分以下だと思ってください。

また、優遇されるとしてもほんのちょっとです。

本当にほんのちょっとです。

具体的なことは機密上書けませんが、あくまで英検は超補足的な意味合いしか持たないということを覚えておいてください。

まとめるとこんな感じです。

・英検は岐阜県公立高校入試には関係がない

・英検3級以上を持っていると私立高校受験では優遇される

・ただし、ほんのちょっとだけ

岐阜県では、公立高校入試に力を入れている親さんが大半ですので、英検を頑張るくらいなら、公立高校入試で点数を取れるような勉強に時間をあてた方がよっぽど良い!というのが塾講師の本音です。

中学生が英検を受けるのはやめた方が良い!

英検は中学生が受けるべきではないというのが私個人の意見です。

中学生で英検を受験したいという子の多くは、英検を受験する目的がふわふわしています。

英語がとにかく得意、もっと英語力を上げたいというのであれば、英検を受ける意味はあります。

しかし、英語が好きではない、英語が得意ではない、にも関わらず、周りから英検が大事って聞いたから・・・という理由だけで、受験するのは良くありません。

中学生で英検を受けるのが難しい理由は、定期テストと英検の日がかぶるからです。

学校のテストと英検の受験日が近いため、どちらの勉強もしなくてはならなくなり、結局どちらも中途半端になってしまうということになりかねません。

「公立高校に合格する」ということが目的なのであれば、英検をやるより定期テストを大事にした方が絶対に有意義です。

高校受験で成功したい→英検を受けよう→英検の日付近に定期テストもある

→どっちの勉強も中途半端→内申がもらえない→高校受験で成功できない

まさに本末転倒です。

公立入試に受かることが1番の目的であれば、英検を受けるよりもまずは、定期テストの英語で点数を取ることに集中しましょう!

中学生が英検を受けるなら第3回が唯一のチャンス!

それでも英検が受けたい!という強い意志の持ち主は、第3回の英検に挑戦することをおすすめします。

理由は、唯一定期テストの日とかぶらないからです。

第3回の英検では、後期期末テストの約1ヶ月前に実施されます。

1ヶ月前であれば、英検が終わった後に定期テストの勉強を始めてもまだ間に合います。

後期中間テストが終わった時(11月中旬)から英検の勉強を少しずつ始め、第3回の英検(1月下旬)に挑戦してみましょう!

英検は小学生が受けるべき!

英検は、小学生の時に受けることを1番おすすめします。

2020年度の4月から小学生の学習指導要領が変更となるということはみなさんご存知かと思います。

今の日本の教育は、国をあげて英語教育を強化していく流れです。

小学生の学習指導要領の改訂について、簡単にまとめておくと次の3つです。

①小3・4から英語学習が始まる

②小5・6は「英語」という教科が作られる

③ 学習する単語の数が非常に多くなる

特に小学5、6年生では、算数や国語のように成績がつくようになっていきます。

つまり、「英語」という教科が本格的に追加されるということです。

そして、もっと驚くべきことは、学ぶ英単語の数が多いということです。

小学5、6年生のうちに600~700個もの英単語を学ぶようになります。

小学生のお子さんをお持ちの親さんはわかると思いますが、これは中々ハードです。

また、この英単語を学んだという前提で、中学校での英語も進んでいきます。

小学生のうちから中学校を意識して英語を学んでいく必要性が上がったということですね。

ということで、小学生の時に英検を受けることをおすすめします。

小学生であれば、中学生のように定期テストはありませんし、自由な時間も多いと思います。

ぜひ、小学生のタイミングで英検に挑戦してみてください!

小学生が英検を受ける意味

最後に私個人的に、小学生が英検を受ける意味についてお話させてもらいます。

小学生が英検を受ける意味は、3つあると思います。

①「資格」という刺激を感じる

小学校高学年になると、子供たちは日々のカラーテストに飽きています。

親さん方も、自分のお子さんがだんだん適当にテストを受けていると感じることはありませんか?

これははっきり言って、仕方のないことです。

小学6年生にもなれば、同じようなテストを6年間も受け続けているわけですから。

大人だって同じです。

同じことを6年間もやらされれば、飽きてしまうのは当然です。

そんな中、英検といういわゆる資格に挑戦するということは、小学生の子供達にとって良い刺激を与えます。

英語が好きになる、得意になるということは置いておいて、新しいことに挑戦するという意味でも英検は意味のあることだと思います。

②「緊張」を経験する

英検は小学校では行われません。

いつもとは違う大きな会場で行われます。

そういう場所で緊張するという経験は、高校受験や大学受験で大いに役立ちます。

普段から緊張するということを経験していない子は、どうしても本番に弱い子に育ってしまいます。

落ちるかもしれないという緊張感を経験することは子供にとって大きな経験になるでしょう。

③「長期間かけて勉強する」を学ぶ

英検は少なくとも3か月ほど勉強しなければ合格しません。

小学生の子にとって、3か月もの時間をかけて1つの試験に臨むということは中々ありません。

しかし、高校受験や大学受験の時には、1年間かけて合格に向かって勉強しなければなりません。

長期間勉強をしていれば、やる気が上がらない時、もう辞めたいと思う時、いろいろな感情を経験します。

その経験が後から宝物になっていきます。

時間をかけて1つの物を目指すという経験は、小学生の時にしておくべきことの1つだと思います。


英検は道具です。

目的になってしまわないように挑戦していきましょうね!


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