不意に流れたゲーム音楽で胸が張り裂けた

残業中です。お互いに見て見ぬふりをしていたタスクたちが一斉にこちらを振り返って僕を糾弾し始めました。そんなに急かさないでください。昨日まで仲良くやってたじゃないですか。

作業用のBGMとしてゲーム音楽を流しながら作業していたのですが、キングダムハーツ2のオープニングの曲が流れてきてしまい胸が張り裂けてしまいました。

キングダムハーツ2って僕の子供時代を象徴する作品かもしれません。心配事はそれほどなくって、あってもそれは僕がどうにかするんじゃなくって全部世界の問題で、来る日も来る日もご飯をモリモリ食べて飽きることなく遊んでぐっすり眠っているだけでよかった子供時代を。

キングダムハーツって自分の中でいろんな思いが絡まっちゃってるので今から誰かに勧めたりする勇気は全然ないんですけど、キングダムハーツ2に出てくるキャラクター達、ソラやロクサスや王様やドナルドグーフィー達のことを僕は今でも"友達"と認識していて、そう思わせてくれる作品って当たり前ですがそうそうあるものではない、とは思います。

暖房も窓もない寂しい部屋で毛布にくるまりながら自分の怠惰が招いた残業をコリコリと片付けながら、あの日の夕方、リビングに置いてあるテレビでキングダムハーツ2で遊んでいたらキッチンからいい匂いが漂ってきて、母がご飯ですよ~なんて声をかけてくれたことを思い出しました。

あの時一緒に世界を旅していた友達たちはこんな僕を見て笑うだろうか。とっくに僕のこと忘れただろうか。

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