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東京帝室博物館と前川國男

昨日、谷口吉郎についての本を読みました。
そこで、前川國男の「東京帝室博物館」について記述していることが面白いと思ったのでそれについて書きます。

本では、谷口と前川の関係に触れ、話は昭和6年の「東京帝室博物館 設計競技」に移行します。
一等は渡辺仁で昭和12年に竣工しました。(本館)

昭和12年 東京国立博物館 本館(渡辺仁)

(私も今年23年2月に訪れました)

その設計競技の要求は

日本趣味を基調とする東洋式とすること

これをフル無視したのが前川國男です。

昭和6年 東京帝室博物館 本館案(前川國男)

いかにもモダニズム!!って感じです。


私が面白いと感じたのはここからです。

戦後、
'68年に谷口吉郎設計の「東洋館」、'99年に谷口吉生設計の「法隆寺宝物館」が完成します。

'68年 東京国立博物館 東洋館(谷口吉郎)
'99年 東京国立博物館 法隆寺宝物館(谷口吉生)

本ほ筆者は
「もし本館に前川案が採用されていれば<戦前モダニズム>と<戦後モダニズム>、<現代モダニズム>が並ぶ場所になっていたと考えると惜しい」
と語っていたのが印象的でした。
(詳しい表現は忘れてしまいましたが大体こんなことを述べていました。)

はーん、なるほどな。面白い。(何様)

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