メモ(私が思いつきで書いた創作をメモのように載せています)

秋の風がわたしの頬をさらっていく。先週まで、暑さで火を吹きそうだったのにいったいどうしたというのか。今は秋晴れの空が広がってそろそろ長袖を着た方がいいぐらいだ。そんなことを考えながらわたしは動かす足を早くした。
この長い長い坂を登ると空が近くなったような気になる。ジャンプしたら、あの大きな雲まで、、なんて考えながらわたしは一歩一歩踏みしめた。
なんてことのない日常のなんてことのない帰り道。耳の奥深くで飛行機が飛ぶ音がする。少し上を見ると秋晴れの空には真っ白い道ができていた。あぁ風が冷たい。木々が音を鳴らし大きく揺れている。先程より雲の流れも少し早い。

辛いことも悲しいこともこの風に乗って飛んでいけば良いのに。私は小さく小さくつぶやいた。


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