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現場を見ることは重要だ!

はじめに

こんにちは。
絶賛、フリーランスとして営業活動中なのですが、日々PCと向き合い、クライアント先との面談を1日数回やっているだけでは一向に売り上げが上がらん。。。
とりあえず少しでも生活費の足しを作ろうということで、今夏ぐらいに近所のリゾートホテルがオープン予定で、そこでの荷物搬入作業手伝いのスポット求人が出ていたので、営業活動の合間を縫って働いてきました。
そこでの経験が、思いのほか色々な気づきにつながり、私がこれまで本業としていたコンサル業務にもとても活きるのでは、と感じたので、素直な感想や、もっと作業を改善して楽したいよね、といったことをつらつらログとして残しておきたいと思います。

現場仕事で感じたこと

荷物搬入の具体的な作業内容

まずは、どういった作業をしたのかをざっくりと説明しておきたいと思います。

①大型コンテナから輸送用トラックへの荷物搬出作業
②各荷物を指定の部屋まで運搬する作業
③運搬先での荷物の開梱作業、後片付け

大きく3つの作業工程ではありますが、中身を詳しく説明すると、いろいろと大変だったポイントがあるので、次に大変だったことを中心に列挙したいと思います。

これが大変!!搬入作業

各作業工程ごとに大変だな、もっとうまくいかんかなーと感じたポイントを列挙したいと思います。
①大型コンテナから輸送用トラックへの荷物搬出作業
・大型の荷物(キッチン台、冷蔵庫、ベッドフレーム等)も多いので、複数人で搬出する必要がある(4人~8人がかり)
・傷をつけたりできないので、荷物の扱いは慎重さが必要
・大型コンテナ内にはランダムに荷物が積まれているので、種類別や運び先に応じた分類がされていない。1つ1つ運び先と物品内容(品番)の目視チェックを行う必要がある
②各荷物を指定の部屋まで運搬する作業
・高階層に運ぶ際は、リフトを使って運ばないといけないので、1度に運べる量に限りがあり、複数回行き来する必要がある
・建設中のホテルなので、一時的に荷物を保管する場所が設けられていない、保管が必要な場合、都度スペースを確保するためにそこでも作業や調整が必要
・搬出時と同様、荷物を傷つけないように慎重な扱いが必要
③運搬先での荷物の開梱作業、後片付け
・開梱時に、段ボールやエアパッキンから部材を出す際は特に取り扱いを慎重に行う必要がある(床や部材を傷つけやすい)
・大工さんたちの作業場所の確保を考えて部材等を保管しておく必要がある
・部材がバラバラになると、組み立て時に労力がかかるので、種類別に荷物を整理しておく必要がある
・開梱してみると、部材が破損していたり、部屋の床や壁を傷つけてしまうなど予期せぬトラブルが起こりやすい
・荷物が適切な場所に運び込まれているか、過不足ないかがわからない
また、作業全体を共通して言えることとして、
・指示系統が作業工程によってバラバラなので、何を優先して作業すべきかが曖昧になりがち
・末端の作業者は私を含め、大半が一時的に集められた人なので、経験や年齢、体力などにばらつきがあり有能・無能がある
こんな感じで、実際に荷物搬送という単純な作業においても、大変なことが多く、またこういった現場レベルでの些細な問題や課題って、実際に現場で経験してみないと感じにくいことではないかなとつくづく感じました。
私が普段行っているコンサル業務においても、こうした現場レベルでの課題の解像度が上がると、より価値のある業務改善や仕組みの導入につながるのでは、と感じたので、いくつか作業工程ごとにポイント出しをしてみたいと思います。

改善したほうがよさそうなポイント

①荷物搬出作業におけるポイント

①大型コンテナから輸送用トラックへの荷物搬出作業におけるポイントとしては、いかに後続の作業を考慮して輸送用トラックに搬出作業ができるかがポイントかと思います。前述通り、大型コンテナ内にはランダムに目一杯荷物が積まれている状況なので、ある程度、種類ごとに荷物はまとまっていたものの、階層単位で見たときに例えば6階の荷物と2階の荷物が入り混じっている状況でした。後続の作業でリフトを利用して、指定の階に荷物を運び入れるので、できるだけ同じ階のものを合わせて輸送用トラックに積めると理想的かと思いました。そうすることにより、建設中のホテル内に荷物を一時的に保管する必要が極端に減るので、すぐに指定の階に運び入れることができます。
実際は運び入れる階ごとに荷物を搬出できなかったので、輸送用トラックから各指定の部屋に運び入れる際に、リフトの前で改めて仕分けをすることになり、二度手間感やその場ですぐに運び入れないものは少しよけておく必要があり、それによってまた荷物が雑多に作業スペースに置かれることによる作業効率の悪化につながった気がしました。
大型コンテナに積載する際の考慮がそもそもできるのか、という点が問題ではありますが、改善したい点は大いにあるなと感じました。

②各荷物を指定の部屋まで運搬する作業におけるポイント

②各荷物を指定の部屋まで運搬する作業についての改善ポイントとしては、各階への運搬の際にリフトの利用効率をいかに上げられるか、という点がポイントだと思います。
端的にいえば、3つの荷物を3回に分けて運ぶのか、1度で運ぶか、という話です。3往復するより、どう考えても1往復で済むほうが楽ですよね。そこにはリフト1台あたりに積載できる許容量(体積と重量)の観点や同乗する人員の数(荷下ろしをする人員が必要)、またリフト自体は荷物の運搬だけでなく、建設作業を行っている作業者の移動手段や建設作業に必要な物品の運搬にも利用しているので、単純な最適化は中々難しいと思いつつも、効率よく運搬する仕組みを考えたくなってしまいました。また、人員配置も、役割分担は特にせず、臨機応変にポジションを替えながら作業をしていました。もしかしたら下でリフトに荷物を積む人と上で積んだ荷物を下ろし、各指定の部屋に運び入れる人といったように明確に役割分担をしたほうが効率が良かったのかなとも思います。一方で、作業者ごとにできる人とできない人の差が明確にあると、明らかに一部の作業のパフォーマンスが悪くなって、全体の効率が落ちてしまう、といったことが起きる可能性もあるので、フットワークの軽い人が適材適所で動いてサポートしたほうが結果的に全体としてハッピーだったのかもしれません。このあたりは、場当たり的に作業者を集めて仕事をしているので、コントロールできない部分かもしれませんね。

③運搬先での荷物の開梱作業、後片付け作業におけるポイント

③運搬先での荷物の開梱作業、後片付けについては、どこまでが荷物搬送の役割の範疇かという部分も含めて整理がまず必要だと思いました。
そのうえで、後続の組み立てや設備配置の作業に効率よくつなげることを考えた場合、後続の作業プロセスを理解するのと同時に、どの場所に、どの物品を設置するのかといった情報を共有してもらうことが必要だと思います。
例えば、後続作業として、まずは壁紙を張る作業があるとしたときに、搬送した荷物が壁側に寄せられてたり、壁に立てかけられていたりしたら、それだけで作業のロスになりそうなことが想定されます。荷物搬送をする人すべてが後続作業プロセスを把握することは現実的にはないので、少なくとも作業指示を行う人が、運び入れた荷物をどのように置いておくのかいった最低限のルールを共有しておくのは最低限必要かなと考えます。各作業者任せにしてしまうと、それこそ各人の経験や感覚に拠ってしまいますし、それぞれの部屋ごとに決まりがないものの置き方をされると、それこそ、各部屋に過不足なく荷物が運び入れられているのか、という管理も困難になると思います。そもそも、私が見た限り、そんな管理を誰もしていなかったので、組み立てはじめて部材が足りなかったり、行き先の間違っている部材に気づくなど、この先不具合は置きそうだなと、しかも、開梱してしまうと、なぜ間違えたのかというトレースができなくなりそう。。。
(箱の行き先の記載誤りor作業者のエラーor発注ミスetc…)
荷物を運んだ後にもしかしたら責任者の方が確認作業をしていたかもしれませんが、このあたり荷物搬送という役割がどこまでの範疇なのか明確にしたうえで作業はするべきだよなと思いました。

まとめ

取り留めもなく、問題点や改善したほうがよさそうなポイントを挙げてみましたが、一応最後にポイントだけまとめて列挙しておこうと思います。

(1)後続作業を意識した荷物の積載と運び出しをいかに事前に準備できるか
(2)限られたリソース(リフトや作業レベルがまちまちな作業者)で
  いかに効率よく運搬作業ができる仕組みを作るか
(3)運び入れた荷物の管理方法、責任範囲を事前に明確にし、各作業者にもルールなどを徹底できるか

(1)、(2)、(3)ともに作業管理者目線で考慮すべき課題だと思いますが、建設現場での荷物搬送というシンプルな作業においても考慮すべき点はたくさんあるなと感じました。

「たかがアルバイトの単純作業に対してそんなに思いを馳せてどうなるんだ」と思うかもしれませんが、私はそもそも大変な仕事を大変なまま単純に続けるのはあまりにも思考停止しすぎで、諦め過ぎだと思っています。
私は正常性バイアスに抗い、日常で感じる不自由や不便をそのままにしない、小さな違和感を大切にできる人間でありたいと思っています。そういった小さな気づきや考えが身近な世界を変える一歩になると私は信じています。

実際に作業現場に出てみて、問題をリアルに感じることはとても有意義だと思いました。もちろん、昨今のデータ活用やシステム化による建設現場の効率化は徐々に図られていると認識しておりますが、まだまだ改善の余地もいくらでもあると思っています。そこには「XXだからしょうがない」とか言い訳にしてはいけないと思います。
もう1つ重要なこととして、どれだけ素晴らしい仕組みが導入されたとしても、実際に現場で働く人たちに還元し、運用されなければ、改めてただの絵にかいた餅になってしまうなとつくづく感じました。そこには強烈に導入を推進するリーダーやフォロワーが必要で、そういった人たちをいかに育成して、周囲の人を巻き込んでいくのか、という点も重要な要素だと感じました。
自分自身、いろいろな視点で世の中を見ることに抵抗がない人間だと思っていて、そういうことが自然とできるのが自分の強みなのかなと感じています。よりみんながハッピーで将来に希望を持てる世界を作るために改めて自分のできることを頑張らねばと思いました。

最後になりますが、肉体労働をしたあとのビールは普段より格別だったのは言うまでもありませんwww
やっぱり人間、汗をかくのも大事ですよ。

それでは、また!!

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