『死神の浮力』著:伊坂幸太郎
このnoteを始めたきっかけが、本の感想を書きたいというものでした。
初っ端は日記でしたけど。
(生活の一コマも言葉にすれば価値あるものかなと思い、綴ってみました…)
本は面白いですよね。。
自分以外の人の考えを知れるのは楽しいですし、逆に自分と似た感性を持っ人の話も面白いなと思っています。
人生の軸となる本を見つけられたりしますよね。。
(私は人生を変えてくれた本があります。いつか感想を書きたいですね。。でも、一番って逆に書きにくいですよね。言葉でいくら補っても説明不足な気がしています。。)
早速、本の感想を書きたいと思います。
紹介ではなく、感想になります。
ネタバレを含みますので、ご注意下さい。
『死神の精度』という作品を以前に読んだことがあり、衝撃を受けた記憶があります。死神を介したそれぞれの人の終焉を感じることのできる、胸がグッとくる話だった気がしています。。(読んだのが結構昔だったので)
それで、死神の浮力は読んでいなかったので、読みました。
死神千葉の感じを懐かしみならば読み進めました。
何年に一度に会う親戚さながらです。
やっぱり千葉、好きなんですよね。
このキャラクターは好き嫌いが分かれそうですが。
人情味がありそうで、ないから。。
どっちかというと存在が「自然現象」に近い感じがします。
でも、仕事をちゃんとまっとうしたり、言葉の節々から、人が好きなのかなと思っています。(思い込みたいだけなのかな…)
この本で印象に残ったのは、
死神の浮力は、殺された娘に復讐を誓う夫婦の話です。
夫婦は復讐に神経を注いでいますが、千葉だけは父親が残り1週間程度の命と知っています。
だから、千葉は死ぬことは怖いかなど死について質問をしてくるのです。
山野辺が真っ先に思い浮かぶのは父親の遊園地でのやりとり。
山野辺の父親も死ぬのが怖かったのですが、息子に怖くないか伝えるといって息を引き取りました。
時を経て、本人が死について問われたとき、
死は怖いものです。未知ですから。
でも、先に行ってみてきてあげるみたいな考えは、素敵だなと思いました。
誰しも死んだらどうなるんだろう、と眠れないことはあったはず、
漠然とした死の不安を感じている人には、読んでもらいたいと思った作品でした。
最後にこの作品の好きな言い回しを書いて終わりたいと思います。
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