令和5年度行政書士試験 科目毎の戦略をまとめてみた。


はじめに


前回の記事で全体のまとめをしたので、今度は科目別の戦略や力の入れ具合についてまとめようと思います。

前回の記事はこちら↓


基礎法学 編

目標 1/2
結果 1/2
力の入れ具合 ★★☆☆☆

基礎法学は一般知識並みに対策しずらく感じました。2問中1問でも当たればラッキーくらいな気持ちでいました。対策はテキストと模試に出た分のみでそれ以上は手を出しませんでした。

憲法 編

目標 3/5
結果 5/5
力の入れ具合 ★★★☆☆

憲法は試験毎に難易度がばらつく印象があったので、難しい問題は解けなくてOKと開き直る方針でした。対策は基本テキストで統治の分野は条文学習をしました。難易度が上がった今回の試験で満点取れたのはまぐれです。何か特別の対策をしたわけではありません。

行政法 編

目標 14/19
結果 17/19
力の入れ具合 ★★★★★

行政法は行政書士試験で攻略せずにはいられない科目です。テキストに載っていることは全て完璧にしました。それに加えて行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法は条文をかなり読み込みました。どれくらい読み込んだかというと、
赤シートで条文の重要部分を隠しても答えられるくらいです。
地方自治法もあながち馬鹿にできません。過去問や模試で出てきた条文の周辺は必ず確認するようにしていました(結構テキストにない部分も多い)。例えば公の施設を間違えたら、公の施設に関連する条文は全て確認するみたいな感じです。
行政法は捨てるに捨てられない得点源になり得ます。やればやるだけ伸びる科目だと思います。
(ちなみに問13で努力義務を選べなのに義務を選んで不正解になったのは内緒です❤️)

民法 編

目標 6/9
結果 8/9
力の入れ具合 ★★★★☆

今回の行政書士試験は宅建で惨敗した民法のリベンジも兼ねていました。宅建時代のアドバンテージがあったとはいえ、一から丁寧に学習しました。行政法ほどではありませんが条文にも目を通しました。条文を読んで頭の中にあのページのあそこらへんに書いてあったとイメージできるくらいにはなっていました。また問題を読んでこれは「債権者代位」だなとかこれは「不法行為」だなとある程度予想もできるようになっていました。模試の中でも唯一安定していたのが民法でした。今回の試験でリベンジ成功できてよかったです。

商法・会社法 編

目標 2/5
結果 3/5
力の入れ具合 ★★★☆☆

意外と穴場なのが商法・会社法です。一通りテキストを全部読みましたが、個人的に全く面白味がなく行政書士試験の中で一番辛かった科目です。ですので、商法と会社法の中でも機関と設立に絞ってそれだけを重点的に学習しました。会社法に至っては機関と設立以外の問題が出ても、「ん、常識的におかしくないか」で解けることもあります。今後憲法が予想できない中で捨て科目にするのはちょっと危険な気もします。

多肢選択 編

目標 9/12
結果 10/12
力の入れ具合 ★★☆☆☆

多肢選択は正直対策という対策はしていません。憲法、行政法の学習の延長線にあるイメージです。最低限、みんなが欲しかったシリーズの記述式問題集にある問題を解いたくらいです。文章理解的な要素もあるので、憲法・行政法・文章理解のミックスとでも言えるのでしょうか。

一般知識 編

目標 8/14
結果 11/14
力の入れ具合 ★★★☆☆

なんといっても足切りがある一般知識。怖いですよね。個人情報保護と文章理解をマスターするのは鉄板です。ただ個人情報保護は今年何だか残念な感じがしたのは私だけでしょうか。来年からは試験問題が変わるので参考にできない部分もあると思うので割愛します。

記述 編

目標 26/60
結果 40/60
力の入れ具合 ★★★★☆

行政書士試験の勉強の中で一番楽しかった科目でした。事例問題を読んでそれまでに学んできたことを総動員できる感じが好きでした。記述式に苦手意識がある方もいると思いますが、記述式はテキストを一周したら早めに取り組むことをおすすめします。記述式を解くことで肢別の問題を解くときの視点が変わるからです。「及び」なのか「または」なのか、はたまた「義務」なのか「努力義務」なのか、条文の主語は誰なのかなどより深い学習につながります。
ちなみに私の場合は記述式の問題集を1冊買って、最終的には全問題を覚えました。最後は力技です。

終わりに

以上、科目毎にまとめてみました。行政書士試験はそれなりに範囲も多いし、受験生の多くは仕事をしながら勉強に励んでいると思います。そんな方々の少しでも参考になれば嬉しいです。

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