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佐藤優氏が答える、中学受験の悩み相談

佐藤氏は、元外務省主任分析官で、作家として多数の著書を持ち、最近では文化人として多くのメディアに出ています。

佐藤優氏が、中学受験する小学生のお子さんを2人育てる中間管理職の女性(40代)からの悩みに答える、という記事が面白かったので紹介したいと思います。

<相談>
子どもが通う中学受験塾でやっていることは志望校の出題傾向や解き方のテクニックを教えること。親として本当に子どもに学んでほしいことは、正解のない世界で、自ら解をつくっていく方法。コロナによるDX推進や世界的な脱炭素の影響もあり、日本でも産業の入れ替わりが起きている。世界の複雑性もどんどん高まっている。そんな中で、力強く生き抜いていける子どもを育てるには、どうしたらいいか?

佐藤氏は、もし世帯収入が3000万円あれば解決は比較的簡単だと言います。

方法①
・若くして大学の助教レベルになっている優秀な人に希望を伝えて、家庭教師として独自のプログラムを組んでもらう。これは塾とは別。
やっていた勉強法や、どんな本を読み、どのような考え方をしてきたのかを教わる。
・交通費を入れて、週2回、月15万円、1年でだいたい200万円が塾代とは別に必要。


世帯年収1500万円であれば次の方法が考えられるそうです。

方法②
個別指導塾に通う。ただし、その指導塾のマネージャーに裁量があって、かつ力量のある先生が在籍していることが前提。
・室長に問題意識を伝えて、受験のためだけではないカリキュラムを組んでもらえるか相談し、講師の中から、本当に教えるのが好きな人がいるかを確認。
・1時間半で6000円として、週2回、年間60万円くらい。
・いい先生かどうかは、行き当たりばったりでない学習計画が出せるか、子どもが前のめりに勉強をするようになるかですぐにわかる。
・子どもに対してイライラしないかどうかもポイント。子どもの思考のペースに合わせた指導ができるかどうかは大切。

佐藤氏は、個別指導の先生の良し悪しを判断するポイントも示しています。

親としては、目先の受験テクニックにとらわれず、不確実性の世の中を強く生きる術を身に付けていって欲しいと願います。

今回ご紹介した相談者のように、中学受験はひたすら解法テクニックを詰め込んでいるというイメージは世間的には強いと思います。

難関校の入試問題を見ればわかりますが、知識やテクニックを知っているだけでは勝負できません。

実際に助教レベルや個別塾の先生に教えてもらうかどうかはともかく、中学受験を通じて、目先の問題だけではない何かをつかめることができれば理想ではないかと思います。


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