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SAPIXについて(その2) ~何のために高いお金を払うのか

(以下、「SAPIXについて(その1)」からの続きです。)

3.SAPIXについて

 SAPIXに3年間通った中学受験生の伴走者として思う、その一番の特徴は、教材力、カリキュラムの質の高さです。そしてそのカリキュラムは授業だけでは完結せず、家庭学習(復習、塾から指示のある課題設定)がメインになっています。授業中の理解度には個人差がありますし、科目別の得手不得手もあります。家庭学習においては、どれくらいの時間をかけてどこまでできるか見極めながら知識を整理し定着させることが必要になります。

 そして重要だと思う点は、SAPIXの教材は、男女御三家といった難関校合格をターゲットとしてつくられているということです。フルスペックで用意されているので、各自の状況に合わせて取捨選択していかないと回らなくなります。科目毎あるいは単元ごとに強い所と弱い所があるので、メリハリをつけた家庭学習が必要だと思います。

 以前、SAPIXの授業の補習を行う塾があったり、家庭教師をつけてフォローしている、という話を聞いて、「何のために塾に高いお金を払っているの?」と不思議でした。毎週ドンドン増殖するプリントを見て、確かにこれを自分で管理してそこに書かれていることを身に着け使えるようになれば難関校に合格するのだろうな、でもそんなことができる小学生はきっとものすごく少ないだろうな、と思いました。

 我が家の場合、授業がない日と週末に時間をきめて復習にあてるサイクルをつくり、4年生のうちは4教科とも家庭学習はほぼSAPIXのテキストのみでした。本人は、算数のレベルはちょうどいい、学校と違って先生の教え方がうまいし話しが面白い、と言っていました。

 理科は、磁石から始まり、電気、電磁石と本人の興味・関心が強い分野が続いて刺激されたようです。また、社会は、食生活、日本のコメ作りから始まり、身近な話題で興味が持てたようです。地図記号が気に入って日本地図を広げながら説明してくれたこともありました。


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