館山の城には元々天守閣は、ない
10月25日、映画八犬伝公開ですね。おめでとうございます。
こちらで里見の城という設定にしているのは、館山城ではなく滝田城ですが、縄張り的な設定を館山城に置き換えている。
監督の苦慮と拝察します。
さて。
滝田であろうと館山であろうと、いえること。
「里見時代には天守が存在した」
のかどうか、実は分かりません。外様大名ですから、怪しい。それに木材が調達できたかも、謎。その謎解きになる筈の地下調査すら出来ないのが、館山城です。
ここに戦時中、高射砲陣地が置かれ城内に軍の施設がつくられた。平坦になるよう山頂が7mも削られたということなので、地下に残された筈の縄張りも不明。
「でも、天守閣あるじゃん!」
一応ね。
これは、昭和57年(1982)に再建された模擬天守。再現じゃなく、犬山城をモデルに「こんなもんだろう」という、なんちゃって建築物です。
観光用天守だから、ハッキリと申せば、歴史的な価値はまったくないと断言できます。
しかも天守閣の実効的支配者は、人形劇「八犬伝」の人形たち。
里見正史を放り投げて、八犬伝が支配する城なのです。
模擬天守だから、空調効くのかな……。
余計なお世話しか浮かんできません。
そこで、提案。
1日城主とか、企画が出来たら、やりたいです。城主!
どうですか?