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【POEM】

【 砂上の楼閣 】

 部屋の中の気配
 色は無色 流れて
 交わす言葉 失くしても
 あなただけが絡まる

 白い扉 光り続け
 出る杭は打たれる
 やがてくる終わりを
 あなただけが知らない

 明日がくれば千色の影や夢が叶う
 ただ広がる陰府の彼方 崩れ始める

 眠る人は悲しみの中
 別れ告げるピリオド
 消え去った人達は
 白い扉 閉ざす

 夜が明ければ千色の影や夢が叶う
 遠ざかる陰府の彼方 崩れ始める

 部屋の中は空虚
 色は淡く 流れて
 交わす愛を失くしても
 あなただけが見えてる

 眠る人は刹那の希望
 分かち合えた過去の日
 甦る記憶が今
 白い扉 開く
 
 時がくれば千色の影や夢が叶う
 通り過ぎる陰府の彼方 崩れ始める
 
 消えていくよ陰府は彼方 構築(つくり)始める
 砂と化した陰府は今や砂上の楼閣
 
 

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