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POEM

【 STAINED GLASS 】

     溶け落ちるカラフルなステンドグラス
  一切の涯で廻り始める命

    私を呼ぶ遠い人 水に沈んでいくように
 青い石を砕く夜に囁く声がする
 割れてしまったステンドグラスは私自身になった

 潤んだ瞳に何を映す 潤んだ瞳で何を見る
 この瞳を私は愛し続ける

 純白の感情に色をつけるように溶けていく心が
 総ては欲望を満たすため
 幼き薫りが永遠に薫る

 静寂の虜 2度と見れない過去の空 
 目に光が 目を閉じても光は射し込む

 何年も前の景色が私の眼球に映っている
 何かを忘れてしまった

 純白の感情を塗り潰すように溶けていく身体が
 総ての欲望に魅了され蒼白い炎が永遠に耀う

 

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