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SNSでしていい話かどうか

機械制御問わず、FA界にもネットで質問して答えを得ることが出来る時代になってだいぶ経ちました。

そんななかで最近割と見かけるのが、図面やプログラムのスクショとともに「これいいですよ」「こういうミスあるあるですよね」という発信とか、「ここどうしたらいいのですか」とか聞いて答えが返信されてありがとうございましたってSNSのやり取りだったりします。

活発な情報交換は製造業に足りなかった部分なので良いことだと思う反面、恐ろしいなとも思ったりすることもあるのです。




写真のそれは顧客に納めるやつじゃないか?

例題としていい加減な図を別でおこして質問したり発信したりはいいのですが、「これ客先に納めるためのやつそのままじゃないの?」ってのも見かけます。
もっとひどいのだと、現在進行形で施工中のどこかの現場だよなって写真なんかも見かけます。
見る人が見れば一発でバレてしまうことでしょう。
これはとても恐ろしいことです。

何がどう恐ろしいのかは、あえて説明を要しないでしょう。


隣の人に聞けないのか?

「なぜ非常停止はB接点なのでしょうか?」
「モーターが動きません!」
こういう世界の質問があります。ネットなんかに流す前に、隣の人にでも聞けば済むような話です。身近な誰かを頼れない人になるのは長期的にみてとても良くない。

誰かに聞けないような職場環境であるならば、ネットですべきことは質問ではなく転職活動です。


本当に自分で解決する気があるのか?

SNSの力を上手に借りれば大体のことに一発で答えが返ってくるでしょう。ただ、あまりに頻繁だと自身の血や肉になりません。できることが少ないままだと本当に現場で危機に陥ったときに解決する地力もないままでしょう。

そればかりかただの教えて君になってしまいかねません。質問して答えを得るのはとても良いことですが、ほどほどにしないと結果的に自身のためになりません。

「質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か…?なぜそんな風に考える…?」と利根川幸雄の言葉が頭をよぎります。


SNSに支配されるな

ネットで聞いてその通りにやるだけなら、言われたことの正誤を自分で判断しようとしないなら、それこそAIの劣化版になってしまうでしょう。
自分からAIに仕事を奪われにいってはいけません。何かを解決するために質問することと、言われたことをするだけなのは全く違う。

SNSに支配されるのではなく、自分の力でできることを増やしていきたくためにSNSを活用していきたいものですね。

いつか、教える側に回れるように。




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