詩 アップルシナモンロール

遥か彼方

君が僕のひとみの林檎だった頃

ちょっと見は辛抱強そうな瞳の女の子

ホイップクリームの甘さに舌なめずりした夜

お風呂にも林檎のフレーバーを満たし

アップルパイなんてとうに卒業したわと

息巻く女子達

林檎病に悩んでハートブレイクしてしまった娘

アダムとイブの犯した罪の元は林檎か否か

アルビオンの娘たちは今日も元気良く踊り

最強娘ーチャーリーズ・エンジェルーに守られて

午後の紅茶を楽しむチャーリーのような彼

何気に議論が始まるのが嫌で

そういう場面に出くわさず

良かったと嫌味を言うシンガー

痛めつけるのは何の為?と

慮るばかりのあなたに

何も教えない女性

歯に何か挟まったままの物言いで

何もかもが的外れに終わるのを予感する

現実は黄金の林檎を頂いたのは

アフロディーテだ

彼女は美と愛のために尽くす

どこかに美と愛に恵まれた人もいる

アフロディーテの恩寵深く光り輝く美人

アンシィエントな時代にそういうことも在りし哉

今世は

美のみを目指して片手落ちの時代なのかもしれない

美とは何だろう

美と黃金が手っ取り早く結びつき

ないがしろにされる愛か

自嘲したって始まりやしない

さぁ 始めよう

愛し合うことを

君と僕、君と僕

二人が居ればいい

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