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恋愛の戦略方針を考える 

恋愛をするにあたり、どんな方法や方針が自分には合っているかをまず考える必要があると思う。
方針を立てるにあたって、相手の特徴は何かだとか、相手との今の関係性やどの様な付き合い方をしたいかを振り返る必要がある。
巷に流布する万能に誰にでも使えるものもあるだろう。
しかし、それらを使った場合、どんな関係性の変化をもたらすのか、短期のみ有効なのか、長期的に影響があるのかは精査する方が私は良いと思う。

3つの方向性

ドキドキさせる方針

これは知り合ってすぐ、関係性を築き始めた頃には有効と思われる。
いわゆる「追わせる」方向性。
脳内でドーパミンを放出させて、相手の興奮状態を引き出して夢中にさせることで恋愛関係に発展させるもの。
相手の心に揺さぶりをかけて、自分を手に入れることが相手の目標になるようにしかけていく。
メリットとしては短期間で結果がわかりやすくい。
一方で、デメリットとして相手は「付き合う事が目的」となるため、手に入れた後に相手が満足してしまわないように「手放すと誰かに取られるかもしれない危機感」を維持する必要がある。

安らぎや癒しを与える方針

これは長年の知り合いとなって、お互いに知らない部分が少なくなってしまった関係性で有効となりやすい。
自分が相手の「居場所」となる方向性。
安らぎを与えて相手の脳内にオキシトシンを放出させ、心地よさを感じさせることで関係性を深めて行くもの。
日頃の緊張や疲労を感じた時にオアシスとして作用するように働きかけ、相手が自分を心の拠り所にしてくれるのを目標とする。
メリットは相手が自分をホームとして動くため、何があっても帰ってくること。
デメリットは効果がわかりにくく、年単位での長期戦になるため、自分に余裕があり根気をかけられる状態でないと目標達成までに力尽きてしまう。

相手に自分を摺り込む方針

まずは相手に自分を知覚させる。
方法としては相手の五感に訴えかける、つまり、明確な情報を各感覚に特化して絞り込んだものを相手に渡すことだ。
ここでは、相手が自然に自分を連想するものと、受け取りやすい情報の2種類を提示する。
ある程度、相手の情報を知っておく必要はあるが、相手との関係性の深さや関わった期間に左右されにくい方向性だ。
以下に各感覚に対するアピールの仕方を記述する。

五感に特化したアピール


視覚に訴える

相手の目に入るものは意識されやすい。
逆に意識しているものほど、目に入りやすい。
それを利用してみたいと思う。

まずは目に入るもので自分を意識させる。
相手の日常にこっそり自分を思い出させるものを紛れ込ませる。
例えば、相手が喫煙者ならば日常的に使うライターをプレゼントするなど、頻繁に目にしたり手に取るものを贈る。
そして、それと自分が結びつくようにする。
例えば、上記のようにライターをプレゼントしたとして、ただ単なる100円ライターを贈るよりも自分がよく使う色のものであったり、ブランドやデザインが自分を連想させるものだったり。
相手が無意識に自分を思い浮かべてしまうようなものを使うことで、いつのまにか自分のことを相手が考える時間を増やす。
それだけ時間をかけて考える相手ならば自分にとって何か大事なものに違いないと思わせられればこっちのものだ。

次に相手の意識している部分に対して自分磨きをする。
自分磨きが大切だとはよく言われるが、具体的には何なのかはあまり示されてないと思う。
確かに女性的な魅力であるバストやウエストやヒップは男性が本能的に目を向ける場所であるため重要だ。
しかし、興味がなければ変化していても気づいてもらえる可能性が低くなる。
人は自分が意識してる情報は他の情報よりも察知しやすい。
それは自分がコンプレックスを持っている部分であったり、労力をかけている部分であったり。
歯の歯列矯正をしている人は他の人の歯並びや歯の白さに自然と目がいくだろうし、肌が荒れやすく肌質にコンプレックスを持っている人ならスベスベの肌の人が気になるだろう。
相手がジムに通って筋トレをしているなら、どの部位を鍛えているかを聞き出して同じ箇所を鍛えると相手が自分の成果に気づいてくれやすい。
件の彼も以前、シックスパックに憧れて腹直筋を鍛えていると話をしてくれ、自分もそれに合わせてこっそりトレーニングしておヘソが縦長になるくらいには変化をさせた。すると、言葉には出さないが、彼と会った時にお腹を無言で撫でられることが多くなった。これは今までにはなかった行動だった。
このように、自分磨きをするなら相手が普段意識している箇所に重点を置くことで変化を察知してもらえるし、相手の理想として取り扱ってもらいやすくなる。

聴覚に訴える

アニメやゲームなどで、特定のキャラクターが出てくる場面のBGMが流れているのを繰り返し聴いていると、何もない状態でもその音楽が流れることでキャラクターが連想されることはないだろうか?
有名どころで言うとスターウォーズのダースベーダーであったり、スーパーマリオであったり、音楽を聴くと「あっ、アレだ!」となるものがあると思う。
その様に、自分にも特定の音楽と繋がるようにできれば、相手がそれを聴いた時に自然と思い出してくれる事だろう。
家に招き入れた時や、一緒に車に乗った時に特定の音楽を流し、それが相手の頭の中で自分とイコールになるようにしたいものだ。
そうなれば、音楽を聴く度に相手は自分を思い出し、自分のことを考えてくれる時間が増えるだろう。

また、聴覚に作用させる方法として、声のトーンと喋り方も重要だ。
話し方はこちらから相手に情報を渡す手段だ。
受け渡される情報が扱いにくいと、受け取る側は嫌になる。
相手が受け取りやすい情報として発信すると、相手はそれを好んで接する回数を増やしてくれるだろう。
具体的には相手の話し方と同じ速さやトーンに寄せること。
相手が普段行っている方法は相手が一番扱いやすい情報の組み合わせだと考えられますし、親しみを持ってくれやすくなる。
また、万人に受け取りやすい方法としては、お年寄りに話しかけるように話すのも情報として受け取りやすいものだ。
ハッキリとした発音でゆっくり話すことは受け取りやすいことだし、この話し方をすることで自信があるようにも見てもらえるだろう。

嗅覚に訴える

記憶と嗅覚は密接な関係があり、匂いによって記憶が呼び覚まされやすい。
話は本題とズレるが、資格マニアの先輩は資格勉強時に何を勉強するかによって付ける香水を変えて勉強し、受験会場ではその決めた匂いの香水を付けて行き、並行して複数の資格を取っていた。
他にも先輩が行っていた記憶方法のコツがあるのだろうが、匂いは一つの記憶を呼び覚す方法として有効なのは間違いなさそうだ。

深い仲になりたい相手に対しての恋愛テクニックとして香水を利用するものは多い。
それこそ、揮発させにくい爪の間に香水を染み込ませて相手に触れる時に匂いを映しやすくする方法や、抱きついた瞬間に手首の香水を嗅いでもらいやすいボディタッチの仕方など、どのように知覚させるかという戦術は調べれば多く出てくる。
これらはやはり、自分が居ない時にふと残り香から会っていた事を連想させる方法だ。
ある程度までは同じ種類の匂いを纏って会い、ある程度まで中が深まって頻繁に会うようになればシーン毎に匂いを変えるとより、詳細な記憶が相手に残りやすいだろう。
例えば、映画好きな人が相手で映画館デートが多いなら映画の時だけ匂いを変えるだとか、夜に会う時だけ匂いを変えてみるだとか。
そうすると、普段の自分はもちろん刷り込んだ上で、特別な自分も相手の印象に残すことができる。

しかし、香りの合う、合わないは人によって全く違う。
相手自身が香水を好んで纏う人もいれば、少しの匂いで頭痛や吐き気がする人もいる。
そのため、相手の匂いの好みが分かるまでは主張の強い匂いは控えておいた方が安牌である。
一方で、不快にさせない努力はしておいた方が得だ。
それは臭いのケアである。
好みの匂いは人によって大きく違ってくるが、不快な臭いはおおよそ共通したものがある。
中には悪臭を好む性癖を持つ人もいるだろうが、かなり少数派と思われるし、それを自分が受け入れられるかの問題もある。
また、体臭や口臭の原因として、清潔を保てていない場合もあるが、入浴や洗髪、歯磨きなどをじっくりしても難しい場合もある。
人はストレスが募ると汗と一緒に悪臭を感じさせる物質が出たり、胃の荒れ具合から口臭が生じたりする。
臭いのケアの際には清潔を保つのはもちろん、ストレス過多や体調不良も吟味して、日頃から整えておきたい。

触覚に訴える

手触りは人の感情を左右するのに大きなポイントとなる。
視覚が機能しない場面で急に手のひらにザラつきやヌメりを感じると、とても不快に感じる。
逆になめらかな手触りや柔らかな感触であればずっと撫で触っていたいと思うし、触っていることで心地よさを感じるだろう。
産まれたての赤ちゃんは、五感の中で触覚が一番発達している。
それは自分が安心できる場所や心地よい場所を探ることで命の安全を保障しようとするためである。
そのため、触覚からの情報は危機感や安心感に直結する。
その安心感を持てる質感を知っていれば、見に纏う衣服選びや自分磨きの参考となるだろう。

衣服で言うと、滑らかな肌触りのシルクやビロード、ふかふかで温かい毛布のようなものであれば、相手が触れた時に安心感を自分に抱いてくれるだろう。
一緒に居る時に常に安心感が持てることは、相手との関係性を深めるにはとても重要な役割をするし、相手が安心感を求めたくなった時に自分を思い浮かべてくれることが増えるだろう。

また、肌の質感も重要になってくる。
ザラザラ、デコボコ、トゲトゲとした手触りでは、やはり触れたいと思われにくい。
スベスベ、モチモチとした肌や、サラサラでツルツルの髪は見た目だけでなく、手触りとしてもとても重要になる。
自分磨きについて検索すると、肌や髪の美容ケアを上がるものが多いが、ただ単に見た目を良くするためでなく、相手の安心感を得るためにも必要だからではないかと思われる。
まだ、自分の体は自らも多く触れるものである。
それが触覚情報として心地よいものになると、自分自身も安心感が持て、自然と自己肯定感も上がる。
個人的には美意識うんぬんを言うつもりは全くないが、肌と髪のケアはしていて何一つ損のないものであると考えている。

味覚に訴える

胃袋を掴むことは重要であると昔からよく言われるものだが、五感を刺激するのはもちろん、本能的な欲求を満たすものでもあるからだろう。

ここで取り上げたいことは、今までの長々とした文章を読んで頂けた方にはお分かりと思うが、ズバリ行きつけの店を持つことと、手料理を上達させることである。

正直、初手から自宅に招いて手料理を振る舞えるような関係性と腕前があれば、それで充分である。
しかし、関係性を築く前に自宅に招くのも、いきなり手料理を持ち出すのも相手に警戒される可能性が大きい。
まずは、食事を一緒にできる関係性になるところからである。
ある程度、打ち解けて食事ができるようになると親密性が構築できたバロメーターになるし、食事を一緒に摂ること自体が安心感や親密性を増す方法となる。
子どもを相手にする時に、お菓子で機嫌を取ったり、距離感を縮めたりすることがあると思うが、それと同様の効果が大人にも期待できる。
少し相手と距離を縮めたいなら、会った時に軽くお茶などができればいいと思う。
その関係性を築く間に、相手の食の好みを知って、一緒に通う行きつけの店を開拓したり、料理の腕前を磨くことを重点的に行なっておくと後々、楽になる。

終わりに

全ての項目を通じて、自分を相手に摺り込む方法と、相手が受け取りやすい情報の提示の仕方を書いた。
相手に摺り込む方法はある程度まで頻繁に会う中にならないと定着し難いと思う。
しかし、相手が受け取りやすい情報の面では日頃から自分で気をつけられるものが多いと思うし、それは特定の相手だけでなく、万人に対して心地よさを感じてもらえるものが多いと思う。

どうか、このノートが誰かの力になれますように。

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