米国製憲法を廃棄し日本を取り戻せ

米国製憲法を廃棄し日本を取り戻せ
 “シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」285/通算716  2024(令和6)年4/10/水】1F入り口から2Fの玄関までの営繕ペンキ塗り工事は終了した。遅ればせながら、ペンキには室内用の「ツヤ消しタイプ」と屋外用の「ツヤありタイプ」の2種類があるのだと知ったのは収穫だった。子曰く、学びて時に之を習う、また説(よろこ)ばしからずや。老いてもなお“多動爺”が学ぶべきことは多い。

産経の田辺裕晶記者は「メニエール病」だと言う。先日、産経の連載で「ダイソー」創業者の天命&努力を知り大いに感動した話を書いたが、担当記者の経済部・田辺裕晶氏が以下の「『100円の男』に教えられたこと」を書いている(2024/4/7)。
<100円ショップ「ダイソー」を創業した矢野博丈さんが2月12日に急逝した。弊紙で昨年4月から連載した「『100円の男』の哲学」の担当者として毎月お話をうかがっていただけに、死去の知らせを受けて言葉が出なかった・・・
一昨年末に「メニエール病」という三半規管の病におかされた私にとって、この連載は、気を抜けばすぐにめまいで動けなくなるダメな身体をいかに制御して生きていけばいいかという試行錯誤と背中合わせだった。日々の食生活はもちろん天候や気圧、月の満ち欠けすら影響するやっかいな病に落ち込む私に対し、矢野さんは「焦らなくていい。誰しも我慢しなきゃならんときがある。ゆっくりと、できることをすればいい」と、常に気にかけて、励ましてくれた・・・>

産経論説副委員長の坂井広志氏は「ステージ4の小腸がん」で、闘病体験も記事化してきた。田辺氏も坂井氏も病気を抱えながら一所懸命に仕事をしている。立派だなあ、小生も加齢や腰痛で泣きが入り「営繕は一日おきにしよう」と思っていたが、モーレツは無理としても、たとえ短時間、一歩でも二歩でも前進することにした。軟弱に流れると気力、体力がズルズル劣化しそうだ。

小生が現役バリバリ時代の1970~1995年頃は、日本人はモーレツに働くのが普通だった。「○○が体調崩して死んじゃったってさあ。自分で健康管理もできないのはどうかしてるよ。ま、今日は奴が天国でノンビリできるよう追善供養しようぜ」。こんな具合。今の価値観、労働観からすると凄いというか酷い時代だったかもしれないが、皆必死だったのだ。「過労死」なんていう言葉はなかったのではないか。

振り返れば1960年から1990年あたりまでの高度成長期、モーレツ社員は始発で出勤、最終で帰宅なんていうのが珍しくなかった。小生も「海外旅行業便覧」という大書の年鑑を創刊したときは70日間休日なしというのをやったが、〆切商売の出版界では大して珍しいことではなかったと思う。上述の○○は「儲かりそうなら何でもやる」というミニ商社みたいな企業の営業マンで、「ストレスで足の裏の皮が剝がれちゃった」なんて笑っていたものだ。歩けなくなってアパートで倒れているのを父親が発見して入院したが間に合わなかった。戦士である。

敗戦後の1950年から1960年あたりはもっとすさまじかった。とにもかくにも日本再興のために外貨を稼がなければと必死で、三八式歩兵銃の代わりに見本とカタログを担いだ企業戦士たちが御用聞きで世界各地を巡ったのである。売り物といっても敗戦した貧乏国の日本が売るものは大したものではない。アフリカあたりでは「蚊帳」の注文が多かったとか。皇国の勇猛果敢な戦士だった人でも「もうやってられねえ」とヤケノヤンパチ、酒におぼれ、うっぷん晴らしで暴れまわる人も少なくなかったという。

「先人たちの苦労があったから日本は復興した、我々も一所懸命に努力して世界有数の立派な国を維持しなければならない」、そう思うのが正しい、まっとうな日本人である。正道を維持し、発展させていくのは大変な仕事であり、余程の覚悟、努力、根性が必要だ。しかし、世の中は「売り家と唐様で書く三代目」が普通なのだ。爺さんが努力し、それを見て育った親父も頑張るが、生まれた時から蝶よ花よとチヤホヤされながら育った三代目のお坊ちゃまは努力も踏ん張りもなく資産を切り売りして、やがては家を没落させる、ということ。我が家では親父が家を興し、小生がそれを引き継ぎ、そして息子が・・・考えただけで「売り家」のような感じである。

敗戦後の日本は今や「唐様で書く三代目」ばかりではないか。秀でた能力なし、学問に興味もなし、読書の習慣なし、現代史もほとんど知らない。食うに困っても福祉があるから、今や乞食、ホームレスなんていやしない、所帯を持っても「二十歳になったらみんな出ていっちゃうのだから子供要らない、ワンコで十分、よろよろし始めたら施設に入る」。敗戦で米国により一子相続が否定され、かくして日本は「100年で日本を二度と戦争できない国」へひたすら向かっているよう。

老人大国、長寿大国・・・長生きはしたいだろうが、国家に貢献するのが筋で、国家に「おんぶにだっこ」してもらう晩年に意味があるのか? 足を引っ張るだけのお荷物ではないか。不道徳ではないのか。仕事や子育てでバリバリ働く時期に難病の人が働ける環境を作り、暮らしと生き甲斐の場を提供する産経などの企業はとても立派だし、難病の人が一所懸命に仕事をすることは多くの人々を勇気づけることにもなり、頭が下がる思いだ。
為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり。母はよく言っていた。父は寡黙の人だったが、一所懸命に働くことで人間の規範を示してくれた。良き日本、優しい日本、強い日本・・・米国製憲法を廃棄し、日本を取り戻し、世界有数の国家にしていこう。時間はない。拙速を恐れずに前進すべし。
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