中露による侵略は絶対許さない

中露による侵略は絶対許さない
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」135/通算567 2023/2/9/木】「嫌な予感はよく当たる、良い予感はよく外れる」と言うが、本当か。朝、家を出る時は曇り空で、天気予報は「ところによって雨」。まあ大丈夫だろうと傘を持たずに地下鉄に乗って駅に着いたら雨だった、「♪傘がない 行かなくちゃ 会社に行かなくちゃ・・・」、濡れネズミで出社。

男の場合はこういう経験は結構珍しくないから「良い予感はよく外れる」と記憶にインプットされるのだろう(反省はしない!)。

また、進学や就活では上位の学校や企業に挑戦するが「難関だから難しいだろうなあ」と思っていたら案の定ダメだったり。「嫌な予感はよく当たるなあ、分不相応だった、来年もう一度チャレンジするか」なんて反省&発奮したり、「ワンランク下げればどうにかなるだろう」と受け入れたり再起を図ったり(諦観はしない!)。

結局、人間(男?)は「反省しない、諦めもしない」、つまり「明日はいいことがあるだろう」と楽天的なのが初期設定ではないか。逆境に遭っても「一縷の望み」を信じて生きる・・・フランクルの「夜と霧」やソルジェニーツィンの「イワン・デニーソヴィチの一日」のように“夜明け”を信じる。動物は、あるいは生物はみな似た様なものかも知れない。

「嫌な予感はよく当たる」、「嫌な予感」を覚えながらも運を天に委ねるしかない、もしかしたら上手くいくかもしれない、ダメならまたやり直せばいい、神さま仏さま、どうぞお見守りください・・・というのが男ではないか。

後出しジャンケンで「ああすべきだった、こうすべきだった」という人は少なくないが、戊辰戦争や対米開戦を避ける方策はあったのか? 勝った戦(いくさ)は良い戦、負けた戦(いくさ)は悪い戦・・・こういうご都合主義的後出しジャンケン史観は如何なものか。小生は嫌だな。

大昔から「歴史は戦史」である。部族・民族・国家・国民は戦争から生まれる。死屍累々、血だらけの戦争の中から今の国家も生まれてきた。戦争が良いか悪いか論じるのはほとんど無意味で、勝てば良い戦争、負ければ悪い戦争になる。孫子は「戦わずして勝つのが最上」と言うが、現実にはほとんどあり得ず、熱戦を先送りするだけである。戦争はないに越したことはないが「他策なかりしを信ぜむと欲っす」、避けることはほとんど不可能だ。

山本皓一氏著/写真「中国・ロシアに侵される日本領土」を読んでいて、気になる以下の記述があった。

<日中国交正常化を成し遂げた田中角栄は、密着取材していた私にこんなことを話していた。「戦争を知っている人間がいるうちはいいが、そのうちいなくなる。そのとき、日本は怖いことになる」>

上記の角栄の言葉は1972年の日中国交正常化の後で、国交を結ぶために先送りした尖閣問題などをどうするのか、ずいぶん心配していたのだろう。藤井裕久・元衆議院議員も角栄から直接こう言われたという。

「戦争を知っているやつが世の中の中心である限り、日本は安全だ。戦争を知らないやつが出てきて日本の中核になったとき、怖いなあ・・・絶対戦争なんかダメだ。だから、経験者が戦争の悲惨さを教えてやれ」

角栄は自信家だが、日中国交正常化=台湾断交という“歴史的な大転換”については失敗を恐れていたという。それがどうにか上手くいって、波風を立てさえしなければ日中関係は安泰だと思い込んでいたのかもしれない。

しかし、大平正芳外相の秘書官として日中首脳会談にも同席していた森田一氏(大平の女婿、官僚出身。自民党衆院議員8期、森内閣で運輸相を務め2005年に政界引退)は、こう回顧している(時事ドットコム2022/9/24)。

<【訪中悩む角栄氏、大平氏が説得 森田一氏インタビュー 日中国交正常化50年】(交渉の結果について)私はなぜこんなに中国は譲るのかと思っていた。後で考えると中ソ問題があり、日本には譲っても、日中関係をしっかり位置付けた方がいいという高度な判断があったんだろう。

大平と私は飛行機の中で「今回、中国は低姿勢だったが、50年たったら態度はガラッと変わる。大きく経済発展して日本を見下すようになるよ」と話しながら帰った>

「悪い予感はよく当たる」、50年後のパンダは戦狼になって牙を剥き出しにしている。アジアでは台湾と日本、インド、ベトナム、フィリピン、ネパール、ブータンなどが習近平・中共の軍事侵略の脅威にさらされている。

負け戦を恐れて強国に屈服するという生き方はある・・・しかし、戦争を恐れ忌避していれば永遠に屈服したままだ。じわじわ同化され、やがては民族性、文化、歴史、言語まで消滅させられていく。それで良いのなら良し、祖国を失い亡国の民となっても「置かれた場所で咲けば良い」という人もいる。

しかし「自国を、祖国を取り戻したい」と命懸けで奮闘する人もいる。プーチン・ロシアの侵略を受けたウクライナ人は今、必死で戦っている。台湾と日本は中共に日々脅かされている。赤色独裁者による侵略は絶対許さないと多くの国が頑張っている。小生はそういう人と同志になり、共に戦いたい。
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