続・クルド人の“埼玉侵略”考

続・クルド人の“埼玉侵略”考 “シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」278/通算709  2024(令和6)年3/23/土】体調は少しづつ回復してきて19日には久し振りに風呂にも浸かったが、たかが風邪、されど風邪、再発を恐れて終日完全武装でペントハウスにこもっていた。チャリ散歩の自信がないので20日は部屋の模様替え、21日は2Fダイニングルームのキャスター付き植木鉢台の修理などで過ごす。22日からは排水溝の蓋リニューアル、庭の手入れなど屋外作業も再開できた。同志諸君、華麗なる加齢のためには油断めさるな!

今回も産経3/16「報じられない川口クルド問題 秩序なき『共生』 黙殺される地域の声」を続ける。
それにしても小生は「クルド人」とはどういう民族なのかほとんど知らない。「トルコは建前上は政教分離だが、国民の圧倒的多数派はイスラム教で、クルド人は弾圧されているらしい」くらいだ。ネットで調べてみたら、朝日新聞デジタル2023/3/26「『国をもたない最大の民族』とは 歴史から知るクルド人の歩みと今 聞き手・山根祐作」があったので以下転載する。
 <最近、ニュースで「クルド人」という言葉をよく耳にします。スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題ではクルド人をめぐる問題が影を落とし、トルコ・シリア大地震の被災地にも多くのクルド人が暮らしています。「国を持たない世界最大の民族」とも呼ばれるクルド人とはどんな民族で、どのような歩みをしてきたのか。クルド人の歴史に詳しい上智大学の山口昭彦教授に聞きました。
――クルド人とはどのような人たちなのでしょうか。
厳密に定義するのは難しいのですが、「クルド語を母語にする人々」とするのが適当だと思います。ただ、クルド語は文法的に大きく異なる「方言」からなっており、話す「方言」が違えば、互いの意思の疎通が難しいというのも事実です。
統計がないので正確な人口はわからないのですが、一般には3千万から3500万人ぐらいだとされています。宗教的にはスンナ派(スンニ派)ムスリムがほとんどですが、一部地域ではシーア派ムスリムもいます。さらに、ヤズィーディー(ヤジディ)やアレヴィー(アレビ)などの宗教的少数派に属する人々もいます。
居住しているのはトルコ南東部、イラク北部、シリア北部、イラン北西部にまたがる「クルディスタン」と呼ばれる山岳地帯です。各国のクルド系のゲリラ組織はしばしば「クルディスタン○○党」と名乗りますが、それだけ土地への愛着を持っているわけです。
【日本とクルドや中東との架け橋に 「ワラビスタン」次世代に託す希望】――クルド人は「国を持たない世界最大の民族」とも呼ばれますが、どうして国を持たないのでしょうか。
私は「国を持たない」という言い方はあまり適切ではないと考えています。現実には、クルド人の多くが自らの属する国の国民として生活しているからです。自分たちがおかれた抑圧的な状況に不満を持つクルド人は少なくないですが、自国に対する帰属意識もそれなりにあります。さらに、イラクのクルド人の場合、自治政府(クルディスタン地域政府)がイラクという国家の枠内で高度な自治を享受しており、ある程度まで「国」を持っていると言えるかもしれません。
【クルド地域は複数の国家に「分割】ただ、これまでクルド人の統一国家が誕生しなかったのも事実です。近代に入るまでクルド人が住む各地域には諸部族を束ねる地方領主が割拠しており、オスマン帝国やイラン系王朝の支配に服していました。彼らの間にクルド人としての同胞意識はありましたが、政治的に統合しようとする動きは見られませんでした。
近代になって中東にもナショナリズム思想が入り込み、クルド人の間にも民族主義的な活動が見られるようになりましたが、方言や宗教、部族といったクルド社会内部の亀裂もあって、統一的な運動にはなりませんでした。第1次世界大戦後、列強によってオスマン帝国が解体され、トルコ、イラク、シリアなどの諸国家が成立すると、クルド地域は複数の国家に「分割」されることになりました、云々>(以上)

朝日新聞の山根祐作記者はクルド問題通のようで2023/3/26「日本とクルドや中東との架け橋に 『ワラビスタン』次世代に託す希望」でも登場している。
<聞き手・ トルコ・シリア大地震の被災地には、「国を持たない世界最大の民族」とも言われるクルド人も多く暮らしていました。このクルド人のコミュニティーが日本にもあり、集住する埼玉県蕨市や川口市一帯は「ワラビスタン」とも呼ばれます。クルドの人たちはなぜ日本に来て、生活の中でどのような課題を抱えているのか。日本クルド文化協会事務局長で、日本唯一のクルド料理専門レストランも営むクルド人のワッカス・チョーラクさんに聞きました。
――トルコ・シリア大地震では、日本で暮らすクルド人のみなさんの家族・親戚や友人たちも被害に遭ったのでしょうか?
《今回の地震の被災地には、蕨市や川口市に住むクルド人コミュニティーの中の多くの人たちの出身地が含まれていました。たくさんの人たちの身内や知り合いが被災しました。家族5人を亡くし、急きょ日本からトルコに帰った人もいます。
被災地は場所によっては5月まで寒いところもあるので、まず今はテントなど暖かくて安全な場所が必要ですが、これからは心のケアも含めて、被災者たちが普通の生活に戻れるように様々な支援が必要になってきます。日本の震災復興の経験や防災の技術からもきっと、多くのことを学ぶことができると思います》
【国をもたない最大の民族」とは 歴史から知るクルド人の歩みと今】――トルコの政治状況が影響して、クルド地域への支援に影響が出たことはあったのでしょうか?
《政権寄りの首長がいる地域への支援が手厚い一方で、クルド地域への支援が遅れたという状況がありました。クルド人の団体が自ら支援物資を集めようとした動きもありましたが、政府によって止められたと聞きました。災害は人を選んで来るものではありません。国としてまず、政治や宗教、民族に関係なく、国民の誰にも同じような支援をするというメッセージを出すことが必要なのに、それがなかったことはショックでした》
――現在、蕨市や川口市の周辺には、「ワラビスタン」と呼ばれるクルド人コミュニティーが生まれています。多くのクルド人たちが日本に来たのには、どのような事情があったのでしょうか?
《トルコ政府は同化政策により、長年にわたりクルド人の権利、言語、政治活動などを認めませんでした。これに対し、1980年代半ばから、独立を目指すクルディスタン労働者党(PKK)が武装闘争を始めました。トルコ軍は、PKKを支援しているとしてクルド人が多く住む地域で掃討作戦を実施し、多くのクルド人が亡くなりました。200万人ものクルド人が海外に逃れ、その一部が、トルコとの間にビザ免除がある日本に来ました》(以上)

「ビザ免除」・・・日本は直ちに中止すべきだろう。埼玉新聞2024/2/26によると「日本クルド文化協会のワッカス・チョーラク事務局長は25日、埼玉県川口市内で会見を開き、18日の在日クルド人に関するデモに対し『精神病院に行け』と発言したとして『心から申し訳ない』と謝罪した」。クルド人も日本人も今や「友好親善」なんて消えてしまったよう。最初からなかった、ような気がする。
それでも朝日は日本を多民族国家にしたいのだ。病膏肓、つける薬なし? 多民族国家の米国は今や共和党と民主党に分かれて分断状態、互いに罵り合ってそのうち内戦になりそうなのに・・・それを避けるためには米国はFDRルーズベルトを真似て「第3次世界大戦」を起こしかねない? 一寸先は闇、まったく恐ろしい時代である。

今回は産経掲載の「埼玉県川口のクルド問題をめぐる最近の経緯と報道状況」を紹介するが、コピペができないので入力した。この特集は産経の報じた事案(記事など)を、朝・毎・読の3紙と共同通信、地元紙の埼玉新聞が報道したかどうかを「○=3媒体以上が報道」「△=2媒体が報道」「▲=1媒体が報道」「×=掲載なし」で示したもの。
小生は「マスコミが騒ぐ報道の自由とは“報道しない自由”でもあるが、アカメディアはここまでやるか!?」と改めてアカ新聞の堕落・腐敗にうんざり、吐き気がした。読者諸兄も嘔吐に備えてティッシュを用意すべし。以下は小生が入力。 他媒体は○、△、▲、×でピンからキリまで示しており、「×」は最低である。ぜひ拡散を!
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【令和5/2023年】産経本紙や産経ニュースが報じた事案と他媒体の報道状況
6/29  産経:埼玉県川口市議会が、国や県などに「一部外国人による犯罪の取り締まり強化」を求める意見書を可決  他媒体:▲
7/4  産経:川口でクルド人同士の殺人未遂事件。市立医療センター周辺でクルド人約1000人があつまる騒ぎ、救急受け容れ5時間半停止  他媒体:○
8/1  産経:川口の大型商業施設に煙幕を出す花火を投げつけたとして14歳のクルド人の男子中学生が逮捕  他媒体:△
8/21  産経:7月の殺人未遂事件で埼玉県警がこの日までに計7人を逮捕  他媒体:▲
9/1  産経:川口市の奥ノ木信夫市長が、法相へ不法入国外国人の強制送還などを求める要望書  他媒体:△
9/4  産経:東京都内でクルド人業者による解体工事を巡り住民から苦情が殺到、区が工事停止を指示  他媒体:▲
9/14  産経:衆院外務委の黄川田仁志委員長(当時)が駐日トルコ大使委クルド人問題で「懸念」伝達  他媒体:×
9/25  産経:7月の殺人未遂事件でさいたま地検がクルド人7人全員を不起訴処分  他媒体:△
9/26  産経:川口署内でジャーナリストを「殺す」などと脅したクルド人を逮捕  他媒体:×
10/24  産経:ジャーナリスト脅迫事件でさいたま地検がクルド人を不起訴処分  他媒体:×
11/4  産経:川口のクルド人団体「日本クルド文化協会」が埼玉県警や地域住民らと合同パトロール 他媒体:▲
11/24  産経:公安調査庁が年報「国際テロリズム要覧」2023年版で、テロ組織のリストからトルコの非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)などを除外。この日のインターネット上で公開され、内外で反発広がる   他媒体:×
11/29  産経:トルコ政府が日本クルド文化協会と代表者らについて、クルド労働者党(PKK)に資金提供している「テロ組織支援者」と認定、トルコ国内の資産凍結を公表  他媒体:▲

【令和6/2024年】
1/22  産経:不法滞在のクルド人男性が実質経営する解体会社が埼玉県に100万円を寄付、大野元裕知事が男性に感謝状を手渡す  他媒体:×
1/23  産経:クルド人の祭り「ネウロズ」の埼玉県営公園での開催許可をめぐり、県公園緑地協会が当初の対応の誤りを認めてクルド人支援団体に謝罪  他媒体:○
2/25  産経:2月18日にJR蕨駅周辺で行われたデモの際、日本クルド文化協会関係者が「日本人死ね」とも聞こえかねない発言をしたと指摘され同協会が釈明、謝罪  他媒体:△
2/26  産経:衆院予算委で日本維新の会所属議員が川口のクルド人の治安問題をめぐり国会では初めてとみられる関連質問  他媒体:△
2/26  産経:川口在住の女性が「ネイティブ・ライブズ・マター(地域住民の命は大切)」などと訴えるメッセージ画像をSNSに投稿、急拡散される  他媒体:×
3/5  産経:ネウロズ開催をめぐり県公園緑地協会が日本クルド文化協会に公園使用を許可  他媒体:△
3/5  産経:川口のコンビニ駐車場で女子中学生に性的暴行をしたとしてクルド人を逮捕  他媒体:△
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以上を振り返ると、産経の報道は19本だが、他媒体は「○=3媒体以上が報道」の記事は2本、「△=2媒体が報道」は7本、「▲=1媒体が報道」は5本、「×=掲載なし」は6本である。

それをどう見るか・・・異民族の“襲来”と見て警戒する人がいる一方で、少子高齢化で人手不足の日本は彼らを受け入れた方が良いという声もある。また、気の毒な人々なのだから人道上も受け容れたらいいという人もいる。でも上手く共生できるのだろうか・・・など報道陣も大方の国民も戸惑っているのではないか。次号でも考えてみたい。
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
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