朝日新聞は「日共応援団」?

朝日新聞は「日共応援団」?
“シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」265/通算696 2024(令和6)年1/24/水】今朝は快晴、世は事もなし、気分良し。今年から毎朝仏壇に平穏を祈っているが、どうなるものやら・・・
朝に駅へ向かう社会人、夕に駅から家に帰る社会人を観察すると、半分ほどはスマホを見ている。小生は年に2回ほど(富士山お詣りと奥多摩散策などで)電車を利用するが、乗客の90%はスマホを見ており、本や新聞を読んでいる人はほとんどいない。彼らは自宅ではスマホとTVを見ているのだろう。紙離れの「ブックオフ」人種。知りたいことが速攻で分かるから便利だろうが、そのためにじっくり読書する、何度も読み返すという人は年々減っているようだ。既に「読書人=変人=キモッ!」の時代が始まっているのだろう。出版科学研究所の「日本の出版販売額」によると――

<出版業界の売り上げはピークとなった1996年までは上り坂一辺倒で来た。だが消費税が3%から5%に増税した1997年に初の前年割れとなり、以降、下降の一途をたどることとなった。特に雑誌市場は、少子高齢化に加え、インターネット(1990年代半ば~)、スマートフォン(2010年代~)の普及などから、需要が激減。休刊誌も相次ぎ、加速度的に下降していった。2016年には書籍と雑誌の売り上げが逆転、「雑高書低」が終わりを告げた。
書籍市場は雑誌に比べればまだ健闘していると言えるが、読者は高齢者にシフトしつつあり、老若男女に幅広く売れる瞬発的なメガヒットも出づらくなっている>

「読者は高齢者にシフト」・・・実際には1945年(敗戦)から1996年(アナログからデジタルへの革命)までは戦中戦後の闇市焼跡派と団塊世代、安保世代、全共闘世代が書籍市場を支えてきたが、読書は結構エネルギーが要るから頑張っても70代で気力体力がお仕舞になるだろう。
それに続く人は、1965~1990年の高度成長期に育っているのでハングリー精神や知識欲は薄く、また90年代以降は「バブル経済」崩壊でパッとしないので何やら「諦観&引きこもり」的。丁度その頃からデジタル革命が本格化して手軽にケータイやスマホ、PCで情報を得られるようになった。つまり「読書や新聞がなくてもちっとも困らない」のだから「紙印刷」の出版は斜陽を避けられない。

ダイヤモンド社の関連会社、ダイヤモンド・ビッグ社が昨年5月に解散したとは知らなかった。<帝国データバンクは5月30日、旅行ガイドブック「地球の歩き方」を出版していたダイヤモンド・ビッグ社(東京)が東京地裁から特別清算開始命令を受けたと発表した。負債総額は2022年3月末時点で約10億4977万円>(時事ドットコム)
「地球の歩き方」は1979年創刊。1970年あたりから400人乗りのジャンボジェット機が登場して航空運賃が大幅に下がったので、大学生がバイトでカネをためて随分世界へ飛び立つようになった。「地球の歩き方」はその市場に向けた本で、「地球の迷い方」などと批判する声もあったが、個人旅行を鼓舞した功績は大きい。澤田秀雄氏創業のHISはそれに拍車をかけた。一種の大革命だった。
現在ではスマホなどで「世界の今」がリアルタイムで報じられているので、今どきの若者は「何でも見てやろう!」といった海外雄飛(遊飛?)の好奇心やチャレンジ精神がかなり薄いようだ。安逸志向、要は衣食住足りて「ハングリー」ではないのだろう。「冒険心」なんて死語か? 

「井の中の蛙 大海を知らず」・・・中露北という超ド級の悪の枢軸が日本の「お隣さん」、天は我を見捨てたもうや、外界はまるで山口組、住吉会、稲川会。小生は国境封鎖して井の中に閉じこもりたい気分だが、資源小国の日本は鎖国なんてできやしない。内憂外患・・・
そう言えばウクライナやロシアを見ると、国家が非常事態になると国外へ逃げ出す人は珍しくないようだ。女子供が避難するのは分かるが、徴兵逃れで一人前の男が逃げ出す・・・教育勅語の「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」、日本男児たるもの、あるいはいずこの国でも、男であれば有事の際に国家に身をささげるのが大昔からのルールではなかったか。

文永の役(文永11/1274年)と弘安の役(弘安4/1281年)でかろうじて元(中国)&高麗(朝鮮)ダーティペアの侵略「元寇」を撃退した日本は「国防」の重要性を思い知ったに違いない。
<日本は、元の本格的侵攻を撃退することに成功しました。台風を「神風」と呼んだのも、この状況下では当然だったのかもしれません。 もっともこの時点ではまだ元は日本征服を諦めたわけではなく、鎌倉幕府は臨戦態勢を解くことはできません。それによる御家人の負担と、恩賞の少なさが、やがて幕府への強い不満につながっていくことを思うと、元寇はやはり大きな影響を日本の歴史に及ぼしたといえそうです>(PHPオンライン WEB歴史街道2022/2/7)

中露北は「文永・弘安の役=元寇」から日本の安全保障の最大マターになったと言えるかもしれない。遅ればせながらロシアも1500年代にはシベリア征服に乗り出している。
<ロシアのシベリア進出は、雷帝ことツァーリ(皇帝)イヴァン4世(在位1533-1584年)の治世から本格化する。1552年のカザン・ハン国征服によって同地の毛皮の流通ルートを確保し、ウラル地域への進出基盤を得た>(WIKI)

元寇の報復としてフンドシ一丁・右手に日本刀の「倭寇(日本海賊)」が支那と朝鮮の沿岸部を荒らしまくったという以下の説もある。
<対馬や壱岐の元寇がどのようであったかは「日蓮註画讃」や「一谷入道御書」による記載が残っている。三田村泰助(歴史家:東洋史・中国史、立命館大学教授、1989年没)は、北部九州は元寇の最大の被害者だったから、対馬・壱岐・肥前が根拠地の松浦党の海賊が「侵略者の片われである高麗への報復はあたりまえのことで、いささかの後ろめたさもなかったであろう。心がまえとしては、さらさら海賊行為ではなかった」としている。
倭寇は元寇に対する報復の意味があることは中国側も認めており、朱元璋(明朝の初代皇帝、洪武帝)が日本に送った文では、「倭兵は蛮族・元のおとろえに乗じただけだ」としている(三田村「明帝国と倭寇」)>(WIKI)

歴史の解釈は色々で、学者や識者、報道機関でもずいぶん違うから、小生のような素人は「理論的に筋が通っている」方を良しとする傾向があるだろう。筋が通っていると「なるほど、そういうことだったのかも」とすっきりするし、両論併記では得られない快感、高揚、戦意が湧いてきて「ヨッシャーッ! 打ちてし止まん、今日も元気にアカ叩き! 立つんだ、ジョー!」となり、健康にも良いのではないか? 悪趣味みたいな気がしないでもないが・・・

新聞は金曜日にオイシイ記事が集中するので、2024/1/19(金)の朝日新聞(34ページ、14版)と産経新聞(26ページ、13版)の1、2面と国際面を比べてみた。朝日は図書館で目を通し、メモしただけだからちょっと不十分だがご笑覧を。( )は修一の感想。
【朝日】▼1面:岸田派・安倍派が解散検討 /安倍派幹部 不起訴へ /共産党委員長に田村氏 /携帯応急復旧 能登地震 ▼2面:(なんと全面が日共の記事!) 考・論 中北治爾中大教授・政治学 抜本的転換 考えるべき時(日共の委員長に就任した田村智子氏について「マルクス主義の理論家とは言えない」と苦言。中北氏は日共の大ファンのよう)
▼国際面:パキスタン、イラン領内攻撃 異例の応酬 /ヒズボラ 全面戦争の動きは 対イスラエル 高まる緊張 /紛争下の気候危機 被害は女性に アフガン出身 COP28で訴えた故郷の現実(国際面で一番大きい3段記事)

【産経】▼1面:岸田派 解散へ 首相が検討表明 安倍派も解散論浮上 /北労働者 中国で暴動 賃金不払い スト拡大、数千人規模 北派遣会社「取り分」上納 /石川・富山 漁港8割被害 能登地震 死者232人 地盤隆起、海底が露出 ▼2面:主張 国家軽視の国立小 閉鎖性が偏向教育招いた /主張 共産委員長交代 革命党の体質変わらない /北の外貨源直撃 労働者暴動 劣悪な環境「現代の奴隷」 /中朝貿易 コロナ前の82% 昨年、貨物輸送で大幅回復
▼国際面:平和の祭典に戦争の影 パリ五輪 露選手の「中立」参加 IOC容認 ウクライナはボイコット示唆 /パキスタン、イランに報復 過激派拠点攻撃 /早期の面会を富士通に要請 英政府 郵便局冤罪事件巡り /米大使「新しい日本に自信を」 外交・安保政策など評価 /露国防相主張 モスクワなどへのドローン攻撃阻止
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小生は今は産経を紙と有料ネットで愛読しており、1979年以降は紙の朝日を読むことはめったにないが、なぜ朝日は日共の報道がケタ違いに多いのか? まるで「赤旗」みたいだが、日共支持の読者、特に女性が非常に多いのではないか。朝日は昔から「テレビ欄が充実しているので女性読者が多い」とは聞いていたが、高学歴の女性読者も多いようである。「平和を愛する日共ガンバレ、戦争を準備する自民党ダメ絶対」という思想信条が浸透しているのかも知れない。以下、次号でも考えてみたい。
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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