ゴリラ的育児生活 #0 母乳でなくても子は育つ

現在2ヶ月の我が子ですが、1ヶ月過ぎくらいからミルク育児です。
とても元気に育っています。
この記事は、母乳育児希望からミルク育児になった経緯を書くことで誰かの助けになれたらという思いで書きます。

話は産前まで遡ります。
授乳に向けていわゆる「おっぱいマッサージ」の指導を受けます。
母乳の出をよくするために、また、赤ちゃんが吸い付きやすいように。
ワイは少し遅れて38週くらいから始めたと思います。
教わった通りにやってみるのですが、これがまた

気分が悪い。

とにかく嫌な気分になるんです。
赤ちゃんのためにと我慢してやるのですが、片方5分ずつと聞いてタイマーをかけて、その時間だけはと顔を歪ませながらマッサージしていました。
今になって思えば、この時点でもう症状が出ていたんですね。
ワイは重度のD-MERだったのです。

産後、母乳にて授乳の開始です。
助産師さんに教わりながらやっていきます。
幸いにも我が子は最初から吸い付くのが上手で、母乳を飲む意欲がすごくありました。また、ワイも母乳が出るおっぱいだよ〜と助産師さんから褒められたものです。
しかし、吸われるともう気分が落ち込んで絶望を感じるほど。
つらくてしんどくてたまらない気持ちとなんとか戦いながら授乳します。
赤ちゃんに吸ってもらえばもらうほど母乳は出るようになる。わかっていてもその吸われる行為が死ぬほど辛いので、入院中から「完母でいきたかったけど無理そう」と思っていました。

退院後もしばらくは母乳をあげてみたり搾乳をしたりしましたが、気分の悪さは増すばかり。
産後すぐから鬱っぽくもなり、泣きながら搾乳した時もありました。

子供が1ヶ月になるまえくらいに、宿泊型の産後ケア施設を利用しました。
そこでは助産師さんが授乳指導をしてくれ、授乳室では同じくらいの月齢のお子さんを持つほかのお母さんたちと一緒に授乳をします。
混合の方もいましたが、とにかくワイ以外は全員母乳でした。
みんな母乳頑張ってるんだなぁ…と疲れた頭でぼんやりと思ったのを覚えています。
ワイはといえば、なんとなく気が向いた時に搾乳してみたり、我が子がどうしてもおっぱいを恋しがった時に出して吸わせてみる程度。
量なんてろくに出ません。
利用時の助産師さんとの面談で、母乳があげられないことに罪悪感を感じていると正直に伝えました。

「いいのよミルクで」
そこの助産師さんは、やはり産後ケアという性質上、お母さんのことを尊重してくれました。
お母さんがイヤイヤ母乳をあげるよりも笑顔でミルクがいいと。
また、よそのお母さんが赤ちゃんに母乳をあげた後ミルクをあげようとしたら赤ちゃんが哺乳瓶拒否をしたのを見て
母乳さえ頑張れば良しということでもなく、みんなそれぞれ悩みながら育児をしているという当たり前のことに気付かされました。
幸いなことに我が子はミルクもよく飲む。元気に育ってくれている。だからミルク育児に切り替えようと決心ができました。

実は夫がミルク育児に少し反対?して、せっかく母乳が出るのだからできる時に搾乳して、あげられる時にあげればいいと、ストップすることはないと言いました。
そのことで言い争いになったのですが、最後はワイの気持ちをわかってくれました。
実母、義母、義姉はそれぞれミルクだったり母乳だったりで育児した人ですが、口を揃えて「ミルクでいい」と言ってくれたので救われる思いでした。

ミルク育児に切り替えてすぐ、産後うつの診断を受けました。また、重めの風邪をひいてしまいました。
母乳をやめたことで服薬ができたことがとても助かりました。

母乳にするかミルクにするか、いろんな思いがある中でワイは早々にミルク育児にしたわけですが、今はそれでよかったと思っています。
夫に授乳を任せられますし、体も楽です。
母乳で育てられる人はすごいと思いますけど、ミルク育児だからって卑屈に思うことも全くないんですよね。
親が楽しく育児できること、それを基準に母乳かミルクか決めていいと思います。

と、長々と書いてしまいましたが
要は母乳頑張れないという方に「ミルクでいいよ!」と声をかけたかったわけです。
救われる方がひとりでもいれば幸いです。

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