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英語は楽し! 第7弾       「えっ!? と驚かせる英単語たち」

Ⅰ 初めに

 英語と長く付き合っていると、新しい事実の発見や遭遇に様々に驚かされます。そしてこれは、一番小さな単位である「単語」に関してもそうです。今回は私を驚かせたそんな単語たちをご紹介します。楽しんでください。
Here we go!

Ⅱ 本論

① typewriter (タイプライター)⌨️
 私たちはパソコンのキーボードに並べられているアルファベットを打って文書を作ります。この装置は昔「タイプライター」(typewriter)と呼ばれていました。そして今も昔もこのキーボード上のアルファベットは、その配置が不変で、一番上の列には q w e r t y u i o p の10文字が配置されています。
さて、この10文字から q u o を外してみます。 w e r t y i p の7文字が残ります。そしてこの7文字に、 e r t をもう一つずつ加えます。つまり、 w e e r r t t y i p の10文字となります。そしてこの10文字から成り立つ英単語を作ります。さて、何という単語ができるでしょうか? 
typewriter(タイプライター)です。どうですか、「オオウッ!?」となりませんか。
でもこれは偶然ではありません。3段目のアルファベットから typewriter という単語を打ち出すことができるのには、そこに人為的な思惑があってのことなのです。以下述べます。

【昔、タイプライターを開発した技師は客に売り込むために、 typewriter という文字が瞬時に打ち込めるよう、横一列に必要なアルファベットを配置した。そして超高速で typewriter と打ち込む姿を客に見せた。度肝を抜かれた客たちは、「これはすごい機械だ!」と驚き、タイプライターは飛ぶよう
に売れた。そして今に至っている。つまり、タイプライター(現代のパソコン)のキーの配置には、「金儲け」の論理が潜んでいる】
というわけです。
 
さらに続けます。アルファベットの中で最も使う頻度が低いのが z x q の3文字です。そして z と xはキーボードの左下、 q は左上に配置されています。右利きの人には最も指を操りにくい位置に配置されてることに注目してください。小指と薬指によって打つキーですから。なぜこうなっているのでしょうか?ここにも金儲けの論理が潜んでいるのです。
  z、 x、 q は打つのが難しいゆえにタイプライターの利用者はたくさん練習しなければなりません。だからやっと修得できた技術はそう簡単に放棄するわけないですよね。2台め3台目のタイプライターもアルファベットが同じ配置にある1台目と同じメーカーのものを購入するはずです。
10人中だいたい9人近くが人類は右利きです。右利きの人を主たる顧客として狙いを定めた戦略ですよ。
1台目を購入した右利きの客をずっと引き留めておくための戦略。右利きの人は左手の薬指と小指はとても不器用だという事実をうまく利用した、「金儲け」の論理ですよ。
どうですか?こんなマジックが、タイプライーター(パソコン)のキーの配列に潜んでいるわけです。
(諸説ありますが、私はこの説が一番有力だと思っています)
 
② news (ニューズ)
日本語では「ニュース」という発音です。さて、ニュースはどこからやってきますか。世界各国どこからでも入ってきますよね。北から東から西から南からどこからでも。そこで北東西南を順に英語に換えてみてください。 north(ノース)、 east(イースト)、 west(ウェスト)、 south(サウス)です。ここで、それぞれの頭文字を抜いてみましょう。 n, e, w, s ですね。くっつけてみましょう。 news です。
 
③ sheep(シープ) と sleep(スリープ)🐏🐏🐏💤
皆さんは夜よく眠れないとき、どんな工夫をしますか。羊の数を数える人はいますか。「羊が一匹、羊が2匹…」というふうに。これを実行している人はあまりいないと思いますが、結構耳にする話ですよね。でもこれ、日本人にとってはまったく根拠のない営みですよ。
なぜならこれは英語を母国語とする人々にとってのみ有効な行いなのですから。彼らが眠れないときに眠る努力として羊を数えるのは、「羊」 “sheep” と、「眠る」 “sleep“とが極めて似通った単語どおしであるからなのです。 sleep したいから sheep を数えているわけです。
日本語の「眠る」と「羊」って、どこが似ています?日本人が羊を数えるのは全く意味のないことです。とすれば、羊じゃなくて、アンモナイトでもオオサンショウウオでもいいじゃありませんか。「アンモナイトが1匹、アンモナイトが2匹・・・」「オオサンショウウオが1匹、オオサンショウウオが2匹・・・」みたいに。まぁ、どちらにしてもこんなことやっていてはますます眠れなくなってしまいますよね。
もう一つ言うなら、米英人は “one sheep, two sheep, three sheep・・・”と数えるわけですが、「シー」という発音は腹式呼吸を引き出し、寝入るのに有効な呼吸リズムなのだそうです。そういう意味で彼らが羊を数えて寝ようとするのには科学的な根拠もあるのです。
 
④ trump(トランプ) 
英語の trump は「トランプ(カードゲーム♣️♦️)」ではありません。 trump は「切り札」という意味です。日本で言うトランプ(カードゲーム♠️♥️)は、英語では cards(カーズ)と言います。 card(カード)の複数形です。

さて、「トランプ」という発音を聞けば、誰かさんを思い出しませんか。そう、アメリカ次期大統領有力候補の「ドナルド・トランプ」氏です。英語では Donald Trump と綴ります。同じ綴りです。
ぎょぎょっ!! trump って「切り札」という意味ですよね。あのトランプ氏はアメリカの「切り札」だったのですか? あれだけ差別的で暴力的な側面をもち、評価も真っ二つのトランプ氏がアメリカ、いや、西側諸国の「切り札」・・・・。しかもtrump には「でっち上げる」「捏造する」という意味もあるのです。でっち上げや捏造という意味を持つ名の人物がまたアメリカの大統領に返り咲くのか‥‥。 
 
 ➄ stress
  皆さんはストレス解消はどのようにやっていますか。解消法は人によって異なるでしょうが、一般的には、「笑うこと」、「旅行」、「くつろぐこと」、「食べること」、「スポーツ」、そして「寝る」ことがポピュラーな方法と言えるのではないでしょうか。それでは、それぞれ英語に換えてみましょう。 smile, travel, relax, eat,sports, sleep となります。 そしてその頭文字を取って並べてみましょう。あらら、 s, t, r, e, s, s 。みごと、 stress(ストレス)。
 
⑥ satsuma(サツーマ)
satsuma って何だと思いますか。おそらく皆さん、「さつまいも」とお答えになるものと思います。正解は「みかん」🍊です。ほら、冬にこたつで食べるあの黄色い小ミカン、温州ミカンのことです。これは今の鹿児島県、昔の薩摩藩からこのミカンが輸出されていたという歴史から生まれた言葉だったのです。
 
⑦「漆器」は英語で?
「陶器」は中国発祥であるために china(チャイナ)と言います。では、「漆器」は英語で何と言うでしょうか。ヒントは、「漆器」は日本発祥です。さて? はい、正解は japan(ジャパン)です。小文字で j と書きます。大文字にすると「日本」になってしまいますから。
 

Ⅲ 終わりに


いかがでしたか。新しい発見に何度も「へ~っ!」となっていただけたのならとてもうれしいです。
ところで英単語の中で一番長いのは floccinaucinihilipilification (フラクシノーサナイヒリピリフィケイション)なのですが、その意味は「何にも意味がありません」です。笑えませんか。私、職員会議中に必死で覚えたのですよ。それが「意味がありません」ですから。
 
まだまだ楽しい英語をお届けします。では、 Take care!

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