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英語が好きな人はもちろん、嫌いな方・不得意な方はぜひ読んでください。英語への見方が変わります。

英語は楽し! 
 
第1弾
 
「生活にあふれる英語たち」
(驚きと感動の使者)
 
Ⅰ始めに
 こんにちは。ミスタータイムと申します。英語を専門にしている者です。今回を皮切りに、英語の楽しさを皆さんに発信していきたいと思っています。
 残念ながら多くの日本人が英語アレルギーを持っています。でもそれを私は理解できるのです。日本の英語教育は必然的に英語嫌いを再生産してきているように私は感じているからです。とても悲しくつらいことだと受け止めています。
 私には、英語嫌いの人たちに、楽しくためになる話題を提供し、少しでも英語を楽しんでもらいたいという希望があります。そこで長年実践してきた選りすぐりの題材をどんどん寄稿していこうと思い立ちました。
 私が提供する題材は、英語が好き嫌い、得意不得意、年齢性別問わずすべての日本人に向けてのものです。私の寄稿文から多くの驚きや感動、知識や教養を獲得し、生活に役立ててください。そんなお手伝いができたらとても幸せです。
 では、 Here we go!

①サランラップ
 どこの家庭にもある「サランラップ」。さて、この商品名の由来は何でしょう。実はこれは、この商品を開発した二人のアメリカ人男性が、それぞれ自分の奥さんの名前からとって命名したものなのです。ではそのそれぞれの奥さんの名前とは?
 一つは誰も間違いなく言い当てられます。そう、「サラ」です。米英では最もポピュラーな女性の名前の一つです。ですが、ほとんど当たらないのがもう一つの名前です。ほぼ皆さん、「ラン」と答えます。確かに理にかなっていますね。「サラ」と「ラン」で「サラン」となりますから。でも、「ラン」とは日本人女性に付く名前で、欧米にはいません。おそらく蘭という花の名前から来ているのでしょう。とにかく「ラン」ではない。では何か?  
ヒントを言います。「赤毛の・・」。そう、「アン」です。英語で Anne となります。ナチスから逃れるために書き記された「アンネの日記」がありますね。やはり Anne です。
「サラ」と「アン」とで、「ラ」と「ア」がくっついて、「サラン」となったわけです。何気なく毎日利用している商品ですが、きちんと人間の血の通った商品だということが分かるはずです。
 
②ウォシュレット
 おなじみ「ウォシュレット」ですが、これも英単語を二つくっ付けてできた商品名です。一つは wash(ウォッシュ)、意味は「洗う」です。ではもう一つはと言うと、さて何でしょうか?
大部分の人は toilet(トイレット)の「レット」と答えます。ですが真実は違うのです。この「レット」は let のことです。「~しましょう」を Let’s ~ と言いますね。
 つまりウォッシュとは Let’s Wash! から来ています。意味は「さぁ、(お尻を)洗いましょう!」というコンセプトだったのです。

③エスエス製薬の「スルーラック」
  これは便秘薬です。日本人は英語混ざりの商品名や企業名を生み出す天才的民族だと私は思っているのですが、私は個人的にはこの「スルーラック」は最高傑作だと考えます。幾重幾重にも楽しい意味合いが重なり合っているからです。整理します。(以下は私見です)
ア 「スルー」ですが、英語では through と書きます。「ドライブスルー」は drive-through ですね。そして このthrough の発音である「スルー」が、ウンチが気持ちよく排泄されるときの擬態語である「スルー」と一致しているのです。「スルーっとウンチが気持ちよく出る」という感じです。
イ  英語の through は「~を通(つう)じて」という意味ですが、これがウンチの別名「お通じ」と一致します。つまり英語の through の意味が、日本語のウンチの別名とつながるわけです。さらに
ウ 「スルーラック」の「ラック」に注目します。これは英語 luck になります。意味は「幸運」です。ここでいくつかの意味合いが再び生まれてきます。a: この「幸運」の「ウン」が「ウンチ」の「ウン」と発音が重なり、    b: ウンチが気持ちよく排泄され、「ラ(ッ)ク」(楽)になる。c: さらには、便秘から解放されて luck(y)(幸運に恵まれた)な気分になるという結末です。 
 
④100円ショップ「セリア」 Seria
「セリア」ってどういう意味でしょう。その前に、セリアのお店の所々に Color the days というフレーズが飾られていることをご存じでしょうか。実はこのフレーズにセリアのコンセプトがぎっしり詰められているのです。この場合、 Color は動詞として使われています。「彩る」「美しく色で飾る」という意味です。次に days の s に注目しましょう。 day なら「一日」ですが、複数形の s が付くことで、「毎日」という意味に変わります。そうすると、フレーズの意味が「毎日を美しく彩りましょう」となります。
 もう一つ注目は「8色のチョウチョ」です。セリアのお店に、この美しいチョウチョがマスコット風に数か所に描かれていますよね。8色です。まさにこの店を象徴する演出です。
 つまり、セリアは「店舗の色彩的美しさ」に拘ったお店であるということが分かるのです。そしてお店と同じように、客である我々の毎日もまた美しく色彩豊かに飾りましょう、とその思いを投げかけているわけです。今度セリアに行ったとき、色彩的に店を鑑賞してみましょう。そして他の100円ショップと比べてみるのです。きっとそれまでになかった体験ができるはずです。
 そしてもう一つ抑えておくべきは「seria」という単語です。これは実は英語ではありません。イタリア語です。ですが、この単語の発音と酷似した英単語があります。 serious(シィリアス)です。意味は「真面目な」「真剣な」です。つまり、「私たちセリアの従業員は誠意をもって真面目に真剣にお客様と向き合います」というメッセージを持つ店名であることが分かります。
 
Ⅲ終わりに
 どうですか?日本のあちこちにあるカタカナ・ローマ字混ざりの商品名や企業名などは、そのほとんどが英語が関連しています。そしてそこには楽しくためになる根拠が必ずあるのです。それらを一つ一つひも解いていくと、それまでにない新しく新鮮な世界が広がってくるものです。「へえ~っ!」「うっそぅ!」などが多い人生とそうでない人生とでは、おのずと人生の深みや瑞々しさに差ができてくると思います。この寄稿文を読んで、たとえば、「よし、今度セリアに行ったら他の100円ショップとどこが違うのか、「色」の観点からこの目で確かめてみよう」なんて思う人がいたら、その人にその分だけそれ以前より、人生に潤いが湧いた証拠だと私は思います。

「スルーラック」の話題では持てるだけのイマジネーションと推理力を駆使して楽しく思考することができました。私はこれを「知的遊び」と呼んでいます。この二つを最大限に活用し、ターゲットを追い求めていく作業はとてもエキサイティングで楽しさにあふれています。何と言っても、イマジネーション力や推理力は人間だけが持つ無限の能力なのですから。
ありがとうございました。今後も皆さんが「へえ~っ!」となるような話題をたくさんお送りします。
では、 See you around.

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