「鐵華MEN」(@上井草・エリア543)を観てきました。
東長崎→六本木→桜台→南阿佐ヶ谷と回を重ねて5回目の公演は上井草・エリア543での上演となりました「鐵華MEN」今回は『六道輪廻編』と、少々厳めしいサブタイトルがついており、「二人が六道を輪廻する話」くらいしかお話の想像がつかない&脚本・演出が工藤舞人さんということで、私の想像のはるか上を超えていくんだろうなと思うなか行ってまいりました。
そもそも六道輪廻とは何ぞ?「この世に生きるもの全ては六道と呼ばれる6つの世界に何度も生まれ変わる」ですって。その六道がこちら↓
一番キツイのは言うまでもなく「地獄道」そう言えば、前に「鬼灯の冷徹」という地獄を舞台にしたコメディ漫画が原作のアニメを見ておりました。あれは地獄の知識が豊富な面白いアニメだった(^^♪でもやっぱり地獄へは行きたくないと思いました。獄卒になれるならいいけど…。
前回に引き続きのご登場。前説の「謎の人」小粋なトークで場を盛り上げてくれました。
いよいよ本編スタート。黒子さんが前回までのあらすじを説明してくれます。
鐵華MENの誕生から、水中でのイカとの戦い、石油王の友との共闘、輪廻から外れた者の魂を食らったディザスターの再生。そしてその食われた魂こそが「友」とだけ記憶のある「ミツヒデ」の魂。ここまでが前回のあらすじ。いやもう、毎回のように膨大な情報量。っうか「ミツヒデ」どこから出てきた(^^;)すずむしもしくはゲンゴロウレベルの脳の私にはついていくのがやっと(^^;)それはそうと、輪廻から外れた魂を食らえばディザスターは無限に再生可能という訳なのか…。
園長の口から衝撃の言葉が語られる時。ミツヒデは輪廻の道を外れてしまったからディザスターに喰われた。ではどうして鐵華MENの二人は輪廻の道を外れることもなく魂が消えることもないのか。それは二人が花の戦士だから。花に守られているとはなんともロマンチック(^^♪でも、鐵華MENの二人がディザスターに負け続ければそのたびに魂を消耗しついにそれが尽きた時、二人は消えてしまい二度と生まれ変わることはないということも語られる。いやはや、記憶が消えるだけでもハードなのに、ここにきて更にとんでもない枷をはめられたんでないの?というかそれって「永遠の死=極楽浄土へ行く」ということになり二人にとってはいいことなんじゃないのかな?とも思うけど、たとえ苦しいことだらけでも、この「黄泉の国」をディザスターから守る為「輪廻」を二人は選ぶ…。そうなら何だか…うまく言えないけど悲しいな…。何が二人をそこまで駆り立てるのだろう?理由があるならただひとつだけ。「守りたい」だから「負けなきゃいいんだろ!」さすがローズさん、力強い!リリーさんも言葉にしないまでも同じ思いなんだろうな。
5回目となる鐵華MENの公演。いつものようにアクションはカッコよく、時に笑い、時に胸がジンとなり、それぞれのキャラの魅力大爆発の公演でした(*''▽'')
今回の「六道輪廻編」脚本は工藤舞人さんでした。前々回・脚本を担当された桜台公演「それぞれの理由」の時と同じことを感じたのは、「敵を倒して良かったよかった!」となるスッキリとした終わりかたではなく、どこか心の中に小さな棘のようなものが刺さるみたいな、「本当はこうなるのは違うのではないか?」と別の思いが交錯し妄想をする、頭の隅から隅まで使わないと本質が見えないような、難しくはないけど簡単でもない。そんな脚本だと思いました。
「魂を喰われた」ミツヒデは本当なら「被害者」のはず。なのにどうして「自分の意思」でディザスターについたと鐵華MENに言ったのか?「それぞれの理由」の時のように、ミツヒデにも何かあったのではないか?その時に心の隙に付け入られたとか、何かへの復讐の為に本来の姿である刀から人の姿に変えたとか、「僕の本当の姿を思い出したよ」のセリフにそんなことを思いました。今は鐵華MENの友として行動を共にしていますが、「僕の本当の姿」は果たしてそうなのか?石油王の友は実際に共闘した場面があったけど、「ミツヒデ」に関してはそんな場面が一回も出てこなかったし、「友達になったらしい」みたいな描写でとどまっている気もする。本来の姿が「刀」ということは「持ち主」がいた訳でその持ち主がだれなのかも謎。「ミツヒデ」に関しては彼に対する鐵華MENの二人の記憶込みで、いまだに謎だらけ。物語のラストで「園長はどこへ消えたのか?ディザスターの目的は?(本来は味方の立ち位置にあるであろう)地獄大王イカがディザスターに牙をむいたのは何故なのか?」投げかけられた数々の疑問・疑惑は過去へ行き「輪廻」することで明らかになるのでしょう。イカはもしかしたら「それぞれの理由」と地続きなお話になるかもしれないと思うなど。
おーそう言えば、いつの間にか園長いなくなっていたわ…。鐵華MENと同じようにこっちも「放置園長」してた(^^;)
輪廻から外れることは解脱して「永遠の死」=「極楽浄土」へ行くことではなく、さ迷える魂になってしまいディザスターの再生への依代にされてしまうのもコワイし、ディザスターの目的はそういう多数のさ迷える魂を使って「黄泉の国征服」から更に先の段階、天地両国の征服みたいなところへ行くような気もする。あと気になるのは鐵華MENの「残り時間」実は少しずつ二人の魂は消えかかっていて、そんなに残り時間がないのではと思ってしまいます。ディザスターにこてんぱんにやられてミツヒデが消えそうになった時
のセリフ「行くなら3人一緒だ。」もちろん大切な友をひとりで行かせるわけにはいかないというアツい友情が一番だと思います。でも、園長の言葉「魂が削られていくと二人は消える」この言葉が今後伏線のようにじわじわと話の裏側に忍び込んでくるようなそんな気がします。もしかしたら二人は僅かながらそのことを感じ始めているのではとも思います。
いやぁ妄想族大暴走(^^;)
今回のお話は「いつもあると思ったものが無くなった時にはじめてありがたさがわかる」(餓鬼道)「片方の話だけ聞かないで両方の話を聞いて初めて本質が見える」(by園長)などなど心にスッと入るセリフも多々ありました。謎は多いけど「ミツヒデ」と鐵華MENの二人の友情に胸がアツくなることもありました。そして、情報量の多さに頭の中の整理が大変です(^^;)
とんでもない解釈違いとかしていたら申し訳ないです(>_<)
そういうスットコな解釈も生まれるくらいの巧妙で多彩な脚本だったということです!
何はともあれ、今回もとても楽しく胸の奥がチクッとなるお話でした。
観に来られて良かったです!
いやぁ…今回は私史上一二を争う「ちょっと何言ってるかわからない」感想記事になった気がします。もしここまで読んでくださった方がいたら、貴方は勇者です!本当にありがとうございます💛
おまけ
その1・開演前、受付にいた舞人さんの着ていたアロハシャツ、1ステ目を一緒に観たフォロワーさんから「どうして舞人さんはアロハを着ているんでしょうね?」と聞かれたので「はて?」と思ったわたくし、2ステ目の受付の時にご本人に聞いてみましたら、「鐵華MEN」の生みの親・越智企画の社長様からのプレゼントで、ある意味「公式のユニフォーム」だそうで。
そう言えば、リリー役の舞人さんは「百合」の柄だし、ローズ役の星さんは「薔薇」の柄だった!社長様、粋なことをなさる(^^♪
その2・ランダムブロマイド、今回も買わせていただきまして(^^♪かなりの高確率で梅の方のブロマイドがありましたが、その中に1枚、サイン入りのがありました。これって「当たり!」ってことでいいのでしょうか?
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