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初風ステークス(9/16 中山11R)


・はじめに

9/16中山11R 3勝クラスダート1200m
初風ステークス

予測値はいつもの独自システムを利用。
ただ今回は『ウラカワノキセキが一強なのか?』という観点からアプローチして、単勝何倍なら購入に踏み切れるかを考察していきたい。

・対戦マトリクスから見る混戦度合い


通常ならばおまけの予測ファクターとして参考にしているこの項目。
Masseyのスポーツレイティングを改造しているものをダミー変数を用いながら算出しているが、今回はウラカワノキセキが断トツの数値となった。

次点以降にランクされたホワイトガーベラ、ビーオンザマーチ、サザンエルフ、アイスリアンとの差が非常に大きい。
あとはウラカワノキセキの個別予測値がそれを裏付けるものかを確認。
最後に勝利に対する主観確率を設定し、単勝のオッズと相談するアプローチとしたい。

ちなみにレイティング下位は
ヴァンデリオン、ナックドロップス、シゲルヒラトリの三頭となっている。

・前半3F地点ポジション

芝スタートプラス下り要素ということで、少頭数でも速い時計の中山ダート1200。
芝で戦っていたビーオンザマーチが最内で少し出足に響くかもしれないが、ここがひとつのポイントとなるだろう。

スタートダッシュのトップポテンシャルを持つのは2頭。
ビーオンザマーチとウラカワノキセキ。

残りはゲートの偶数番号や駐立の具合で似たり寄ったり。
出鞭などで押して競りかける馬が居るとしても、ビーオンザマーチとウラカワノキセキを抑えてハナに立つなら、その馬は後半37-38秒台への失速は免れないだろう。


・上がり3Fポテンシャル

ほぼ差がなく、後傾ラップタイプも居ないメンバー構成。
基準ポテンシャルを比較しても全頭1秒差以内の上がり性能。
また33秒台前半でぶっぱなす逃げ馬も不在なので、展開としてはそこまで速くない行った行ったの形。

上がりポテンシャルで馬をチョイスする必要性は低い。

・予測走破タイム

予測値から抜けているのは2頭。
ビーオンザマーチとウラカワノキセキ。

ビーオンザマーチは後半ダート部分での失速割合に幅があるので、安定しているのはウラカワノキセキのみ。
ただ、ビーオンザマーチが連闘で佐々木騎手というのをプラスと捉えるならばこちらの単勝を狙う手もある。ただし、離して逃げて止まらない形が要求される。

ウラカワノキセキに関してだが、通常予測値で次のブロックとの間にこれだけ差がある場合は馬券内の可能性は高い。
あとは自身の折り合いやコンディションとの相談だと考えてよい。


・馬場によるポジション変動の有無

後半型が不在ということで、4角を2列目以内で回ってくる馬達の中から勝ち馬が発生するパターンだろう。
となればコーナー区間での出入りはほぼ見られない中山ダート1200、前半予測値の上位6頭にまず絞り、そこから各馬の失速パターンを比較すればよい。

・タイムレンジの比較による勝敗予測

各馬の最大能力値を上界A、不利以外での不発となる下限能力値を下界Bとして比較

能力全開であればウラカワノキセキがやはり断トツ。

問題は凡走よりのレースだった場合で、こちらを予測した下界Bに注目してみる。

このパターンだとウラカワノキセキBの能力は

ビーオンザマーチA、ホワイトガーベラAよりは低く、
またドリームビリーバーA、サザンエルフA、アイヴォリードレスAあたりと接戦

といった形になってしまう。

そこで時点で確率密度関数のグラフに変換してそれぞれを重ね合わせ比較。

タイム予測値からのウラカワノキセキAが取りうるビーオンザマーチAに対する勝率は26%程度、
またホワイトガーベラBに対しては77%程度となる。
これはホワイトガーベラの下界B が低いからで、下界B のみでさらに比較していけば、当然サザンエルフBの方が上位に位置することになる。

ただしこの考え方はあくまでもポテンシャル上の比較で、セパレートコースで前後左右の影響が無かった場合の理論値だと考えて欲しい。



・結論

ウラカワノキセキの想定勝率は次点候補ビーオンザマーチに対して26%程度、サザンエルフ以降に関してはそれ以上ということで4倍ラインが分岐点となる。

現時点(9/15 23:00)でこれは望めなさそうなので、ウラカワノキセキの1着はかなりの可能性を持って予測されるが、買うに値するオッズではないと判断することが可能。


ただしここにビーオンザマーチとサザンエルフ、ドリームビリーバー、ホワイトガーベラの馬連まで想定すれば、全体占有率に関しては配分賭けを利用してプラス領域を構築することは可能のようだ。

・個人的な買い目

08ウラカワノキセキからビーオンザマーチ、ドリームビリーバー、サザンエルフ、(薄くホワイトガーベラ)への馬達を配分で

三着候補に関しては数値的に混戦のため、明らかにカットできる上位人気を見抜かない限り手を出すべきではない。

(ホワイトガーベラは6/16帰厩なのだが、外傷のため夏に使えなかった経緯がある。美浦の坂路が改修中のため、このローテーションと調整がどう影響するかはパドック等で確認を。何か不安そうならここはカットできるので)


©️ぺぬ

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