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青函ステークス 6/22(土) 函館11R


・序

2024/06/22 函館11R OP別定 芝1200m
青函ステークスの予測値とレーティング比較

・馬場傾向

先週終了時点(6/16)での芝1200m戦におけるポジション傾向がこちら

3c位置と着順の相関

圧倒的に前有利。
10番手以降に関しては相手関係まで含めた条件が揃わないと間に合わない構図。

果たしてこれが多少なりとも差し展開へと移行してくるのか、その指針となるのが含水率とクッション値。

6/21(金)発表時点では
含水率12.5%-12.7%
クッション値8.1

と今年一番の良馬場に近いコンディション。
タイム的にも土日のどこかで今開催のベストタイムをマークしてきそう。
前半スピードが乗ってしまう展開であればハイペースといえども前決着だろう。

・前半3F地点ポジション(上位7頭)

前半有利と騎手が判断するなら08モリノドリームと10カンティーユが主導権を争う形。
12マメコは行くしかないのだが、枠と斤量増加でやや厳しい。ただラストの余力を考えなければ押してハナという展開も。


前半予測値

予測値における隊列の長さは1.9s-2.5s、9-13馬身程度。
また08モリノドリーム、10のカンティーユの差は半馬身ない程度なので、こちらはゲートの出方次第で前後する。

①08モリノドリーム
②10カンティーユ
③09カルロヴェローチェ
④12マメコ
⑤14ビッグシーザー
⑥04レイベリング
⑦07ブトンドール

・上がり3Fポテンシャル(上位8頭)

クッション値から推測される最速上がりの限界値は33.6-33.9s程度。後方からの追い上げ脚質は前がパタリと止まらない限りは厳しいだろう。

その条件を満たすのは青枠上位。
しかし逃げ馬のスピードと競り具合、そして隊列の長さを考慮すると結局の所厳しい条件であることには変わりない。

3コーナー突入時点で先頭と10馬身差近くある追い込み勢が短い直線でこれを抜き去るにはコアタイムよりもさらにトップポテンシャルを発揮しなければならない。
結論としては函館芝1200のコース形態からそれを実現するには末脚の能力以外にも展開利が必要と判断できる。

①05ソウテン
②15カワキタレブリー
③13ユキノファラオ
④06コムストックロード
⑤01サトノラムセス
⑥16イーサンパンサー
⑦10カンティーユ
⑧04レイベリング

・対戦マトリクスから見る混戦度合い

・基準馬   ☆06コムストックロード(基準レーティング1500)

high
14ビッグシーザー(1600-1680)
08モリノドリーム(1590-1650)
10カンティーユ(1590-1640)

middle
01サトノラムセス(1480-1570)
04レイベリング(1480-1570)
07ブトンドール(1460-1560)

☆06コムストックロード(1450-1550)
11クリノマジン(1430-1530)
13ユキノファラオ(1420-1580)

05ソウテン(1420-1560)
15カワキタレブリー(1400-1550)

low
02レッドベルオーブ(1350-1460)

最下位
16イーサンパンサー(1320-1450)

(注)
09カルロヴェローチェ、12マメコ、03ラビュリントスは対戦ノードが少ないのでオミット。

(レイティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)

・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位9頭)


走破タイム予測値

金曜日発表の含水率とクッション値からは前週と同程度かやや速い時計が予想される。多少踏み固められた内がやはり有利なのではないだろうか。

①10カンティーユ
②08モリノドリーム
③09カルロヴェローチェ
④04レイベリング
⑤14ビッグシーザー
⑥05ソウテン
⑦13ユキノファラオ
⑧15カワキタレブリー
⑨07ブトンドール

ポテンシャル幅が非常に広いデータだが、前半タイプか否かという区切りで判断すれば良いだろう。



・結論


前日発表の馬場コンディション、今回のメンバーでの前半の隊列幅、これらを考慮すると
①前半予測値上位での前決着
②良馬場コンディションにおけるポテンシャル上位
の2パターンの展開が可能性の高いものとして想定される。

最有力
08モリノドリーム
☆アピールポイント
10カンティーユと同等の能力、枠の分無理せずラチに寄せて行く形で流れを作れるだろう。
阿見トレセン×鹿戸厩舎の連対率は19%程度なので仕上がり具合には注意したい。

有力
10カンティーユ
☆アピールポイント
ノルマンディー小野町からKSトレセン(ケイツー)へと過程を変更してコンディションが安定するようになった。
体質的な不安定さ、枠の並びからこちらを二番手扱いとしたが、実質モリノドリームと同等の評価。

14ビッグシーザー
☆アピールポイント
地力が高く、G1出走もある格上の存在。ただ枠と出足が似たようなタイプが揃った分、終始外を回される可能性が。
内に潜り込んで割ってくることも出来る馬だが、乗り替わりということで希望的観測に頼るのは避けたい。
あくまでも抑えからは外せない程度の有力馬という認識。

お楽しみ
05ソウテン
滞在で今回と次走まで気にしておきたい一頭。
札幌の方が合うとは思うが、相手関係を考えるとここの方が楽だろう。
脚質的に後ろすぎるのがネックだが、スタミナ的に捲れるタイプなので早めの仕掛けならば十分間に合う計算。

06カルロヴェローチェは気性が安定せず、01サトノラムセスは走法から最内は窮屈、15カワキタレブリーは決め打ちするには函館という舞台が…
13ユキノファラオは下手に位置を取りに取りに行くと脚が溜まらないので15カワキタレブリーの方が腹を括った競馬は見れるはず。

消し
06コムストックロード
ローテーション迷走中で転厩初戦。ここは手探りの一戦だろう。

・個人的な買い目

08-10の馬連ワイド

05ソウテンからの三連複
05-08.10.14-08.10.14


©️ぺぬ

自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
 r1:新規
 r0:前回結果
 K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
 S:勝敗ノード
 μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。

その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。



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