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アイビスサマーダッシュ2023


・はじめに


2023/7/30 新潟11R 芝1000m
適性がものをいう条件とはいえ、一勝馬が混ざっているカオスなG3となるアイビスサマーダッシュ。
枠を重視するか先行力を重視するか、アプローチは様々ですが極端な決めつけと過信は禁物なのが夏競馬であることも忘れずに。
っていうか『自信あり』っていう人に『お前が調教してお前が乗るんか?』って訊いてみたい。
最近は妄想と自信って同義語になってるのだろうか……

追記(7/29 23:30 結論部分にスワーヴシャルルを追加) 

・前半2F地点ポジション


開幕週ということで逃げ先行が有利にレースを進めることができる。
予測値よりも実測値が速くなるかもしれないが、問題は後半ラップとの比較による減速率。

まず先手は何がとるか、という視点でチェック

2Fダッシュでは一秒差の範囲に10頭存在というごちゃつくスタート。
並びを考えてやはり内の馬の何頭かは内ラチ目標もありえる。

09サトノファビュラスよりも14のスティクスのほうが外ラチに近い分切れ込みながらのハナ、それに競りかける形で12ヤマトコウセイ、13ヴァガボンドという初手が予測値から想定される。
15マウンテンムスメの一完歩目はそこまで速くはなく、最大スピードの2F目にかけて急加速するタイプ。こちらはゲートで失敗すると良さが引き出せないので注意。

17シンシティも好位置を確保は可能。
18レジェーロは基礎スピードが高いのでこちらも好位、あとは狭くなった進路からどうするかという騎手の捌きに委ねられる。



・減速比


ずらりと先行馬が揃った開幕週の芝。我慢比べとなるラスト1F。
ここで前半と後半の加減速の比率を考えてみる。
加減速比というのは1Fあたり何秒減速していくか、といった部分を回帰直線から算出した予測値。
マイナスならば『加速』、プラスなら『減速』といった脚質の目安にもなる。

去年のビリーバーのような完全後半加速型はともかく、先行主体のメンバーなら前半型の減速比で比較したほうが良さそう。

ちなみに今回の完全後半型はロードベイリーフとバンデルオーラ。
この2頭は前半2Fが21秒台に加えて3F目も10.5s以内の超ハイラップでもない限り今回は厳しいと判断してよい。

緑枠内が『粘りきる』もしくは『持ちこたえて相対的に差しとなる』候補。
枠外からはコンディションが良ければ、という感じでいいだろう。


・予測走破タイム


馬場による恩恵なしのプレーンな条件での予測値がコチラ。
グリーンベルト部分をスムーズに走ればこれより0.7→0.5s程度は速くなる可能性も。

ただ内ラチ選択やカットインによる減速がどうなるかは不明なのでそこは購入者が願望を踏まえて予想する形になるだろう。
よってここでは単純な能力からの予測値で判定を行う。




・枠とスタートによるポジション変動の有無


外ラチから馬番2つで『○秒ロス』、という統計値は算出したが、実用性は低いので公開はしない。
これは他馬がカットインしてくると全く意味をなさない数値になるためで、あくまでも結果からの統計的相関関係でしかないからだ。

ただ速くなることはない数値として外から2-4番目を基準に計算すれば大まかな目安にはなる。
ゲートの継ぎ目とラチへ向かって作られた馬場の傾斜がこれらの数値を発生させていると考えられる。

・対戦マトリクスから見る混戦度合い


いつものmasseyスポーツレイティング。
1200mでの対戦と1000mの対戦では大きく数値が異なるのでやはり適性重視の施行条件ということがわかる。

ただ枠条件まで付け加えようとするとサンプルサイズ不足なので今回は軽視。

・タイムレンジの比較による勝敗予測


03オールアットワンスは長期休養明けの分ここから割り引きも必要かもしれない。
ただ乗り込み量は足りているので実戦での反応具合だけの話だとは思う。
むしろ内枠と乗り替わりでこのオッズで買えるなら喜ぶべき。

全体の力関係としては混戦確定で、緑枠のどこからでも買える判定に。
一応の上位ラインとして紫ラインの区切りをつけたが、最近のシステムからは緑枠下位独占もあるので他の買い要素次第か。

人気のファイアダンサーは自身の保有タイムがあまり高くないせいか平凡な値に。
適性はあるが高速馬場への対応が未知数だけにこれは過剰人気と見るべきかもしれない。



・結論

最有力
なし
有力
18レジェーロ
09サトノファビュラス
03オールアットワンス
10トキメキ

追加01スワーヴシャルル

迷って決めきれないのであれば減速率緑枠内から先行力のある

シンシティ
ジャングロ
マウンテンムスメ
メディーヴァル

という手もある。

こちらは馬連ボックスで保険の100円買いでいいだろう。

・個人的な買い目


去年のビリーバー枠として無謀とも言えるが10トキメキから。
後半型ではあるが全体的なスピードは足りるので、外ラチ殺到組を横目に馬場の中寄りを追い込んでくる競馬に期待したい。
減速率で微妙な09サトノファビュラス10トキメキではあるが、極端なレースと考えて単勝まで考える。
軽視したファイアダンサーが来たならそれは安いので、堅いのが好きな人おめでとうございますのレース。

7/29 23:30追記
01スワーヴシャルルを追加。
枠からの固定観念で軽視した01スワーヴシャルルを改めて精査。減速率はメンバーの中でも小さく、内ラチを使うのであれば進路的な詰まりが無くなるのでポテンシャルからの予測値に近い性能を発揮出来そうだと判断して追加。

追加

単勝10トキメキ

単勝09サトノファビュラス

単勝01スワーヴシャルル(追加)



馬連とワイド09.10-01.03.09.18(01追加)



©️ぺぬ

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