見出し画像

HTB杯(2023/06/25) 考察


・はじめに


2023/06/25 函館競馬場 10R 2勝クラス芝1200m
HTB杯の考察になります。
前週のSTV杯の絶妙なワックスフラワーのアレは『ウチ、ミルファームやで?』と言われればぐぬぬとしか言い返せない案件。
当然今週もワックスフラワーは参戦しての三連闘(笑)。
こりゃ一開催内での出走優先条件満たしたら全部出る方針かもしれん。
2勝クラスの1200mの番組数を考えると効率悪いと思うのだが、そもそもそんなに戦略的な使い方してたらミルファームの名前が今ある形で浸透してるわけないよね。

というわけでワックスフラワーは2-5着狙いの動くシケイン扱いで。

真面目な話に戻るけど、現時点での函館は良くも悪くも開幕週の高速馬場が鳴りを潜めて、いかにも洋芝らしいタフさが問われる形に。
芝1200mの比較で、開幕週と先週では前半3Fで1秒近くタイムが掛かるようになっている。
前半でかなり体力を持っていかれるのか、後半の3Fも後方からの上がり最速でやっと34秒フラット程度に。

さて、つけ入る隙はあるのかどうか……

・前半3F地点ポジション



まず、とにかく開幕週とは別物の芝になっているので注意されたし。
メイショウエニシアは阪神あたりの良馬場なら前半33秒フラットで行ける能力だが、今の函館では33.8s程度と予測値が出てきた。
土曜稍重でクッション値が7.1程度、前週が8程度。
柔らかい馬場で使用されたぶん完全に状態が戻るとは言えない。
スピードよりもゲート後の位置取りと、力を要する馬場に対応出来るかどうか、というのもポイントになる。


・上がり3Fポテンシャル

後ろからだと厳しい今の馬場。
前にいるメイショウエニシアやワックスフラワー、テンメジャーガールの上がりが34.5-36秒付近だと考えると……

上がり33秒後半がMAXタイムの今の函館ではちょっと大変。早めに仕掛けるにしてもコーナーで加速できる馬なんてそうそうはいない。
もう、明らかに前傾ラップタイプとマッチした馬場なので、上がり重視タイプはキツイ。

イズンシーラブリーは最速値は抜けているが、実はルルルージュの方がバラつくことない後半タイプであることに注意。


・予測走破タイム


予測値トップはジューンオレンジ。適性があればこの通り抜けているが、出遅れもあるタイプなのでここまでの差は無いと見てよい。

争覇圏の判定としては予測値70秒切りを目安とした。



リトスは参戦してきたレースレベルが高かったせいもあり、ポテンシャルは高く算出された。
今回ブリンカー着用だが、どんな相手にもそれなりに走ってきっちり負けるタイプなので軽視してよいだろう。

逆にルルルージュは千直への叩きとして使っていた芝1200のデータをベースにしても70秒ギリギリを切る能力。サボっててもこれなら本気出して行けば、の皮算用。
ゲートをうまく出して行けるかどうかがカギ。

・馬場によるポジション変動の有無


ポジションどうこうよりも、決着タイムがダート1200とさほど変わらないぐらいの芝状態。
もうG1レベルじゃないと68秒台は出ない馬場。
このレースも頭数少ないことだしメイショウエニシアがのんびり行ったら70秒前半が勝ち馬のタイムという可能性すらありそう。

傾向として前半と後半の差が0.8s以内、かつ真ん中より前に位置する馬としてテンメジャーガールとミズノコキュウを挙げておく。

・対戦マトリクスから見る混戦度合い



お馴染みMasseyのスポーツレイティングのやり方を独自改編してのランキングを算出。
ワックスフラワー
イズンシーラブリー
アルムファーツリー
が上位
ちなみに下位は
シロン
リトス
トップキャスト
が最弱争い。

ルルルージュは目標が新潟芝1000mというローテーションなので、どうしてもその間に置かれる別距離でのレースは数値が落ちる。

・タイムレンジの比較による勝敗予測


ポテンシャルの振れ幅が小さく、尚且つ上位なのはジューンオレンジ。
リトスは対戦パターンからそれなりに負けるタイプなので順位としては下げ。

となるとジューンオレンジとテンメジャーガールが安定か。


・結論

最有力
なし

有力
11ジューンオレンジ
12テンメジャーガール
08アルムファーツリー

お楽しみ
01ミズノコキュウ
10ルルルージュ

イズンシーラブリーは位置が絶望的。土曜日の影響で内側がボコボコになって外差しなら、といったところ。
そのパターンだとイズンシーラブリーとルルルージュとラキの組み合わせになるだろう。

ルルルージュはどうやらここは真面目に仕掛けてきそうなので、予測値よりも前に行くか、外からの早め捲りといった作戦が予想される。
菊沢案件に着目してはや数年、ほぼ間違いない。
ワックスフラワーは三連闘が予定通りなのか、このあとさらに走らせることを考えたら賭けの対象としては除外しておきたい。
馬主の思惑と買う側の見ている方向が一致しない。
馬券内も十分なメンバーだが、ここを勝てるなら先週は何だったのか、という話。

・個人的な買い目

01ミズノコキュウと10ルルルージュの単勝

馬連とワイドボックス 01.10.11.12

アルムファーツリーあたりが上位にランクインするメンバーなんだから振り回していかなきゃね。


©️ぺぬ

記事内の独自データ、画像の転載、複製、改変等は禁止します