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晩春ステークス ハンデ 考察と予想

・はじめに

4/22(土) 東京競馬場 10R 芝1400m 3勝クラスハンデ
晩春ステークスの考察と予想になります。
久しぶりにハンデ大混戦!となるデータが出てきたので、決めうちの大物釣りを狙っていくのもアリな一戦。
スマイルミュが「おまえ出走させてやるけど邪魔すんなよ」とばかりに18番枠って素敵よJRAさん。

・前半3F地点ポジション


まずこの並びと前半のダッシュ力を比較すると、2ブロック目までの11頭にさほど差がないことが見てとれる。
当然ハナでこそ力を発揮するものもいれば、番手や中団に抑え込んで長い府中の直線に対応したい、という馬もいる。
三列雁行が3セット出来上がると考えれば、かなりの消耗戦になりそう。
ペースがスローでもミドルでも一律の傾向にならないのが東京芝1400の特徴。余程抜けていないとハナを切った馬は開幕週といえども目標にしかならない。
3-4Fでのコーナーの処理タイムは3勝クラスであれば11.2s-11.8sの範囲に収まることがほとんど。じゃあ速いときは前潰れか?というと不思議なことに11.2でコーナーをパスしても前三頭で決まることもある。むしろどれだけ競り合ったか、という部分で差しがどの位置から台頭してくるかが決まるコース。
今回のメンバー構成、早仕掛けのレーンがわりと粘りを発揮する騎乗とくれば狙うはその後ろの差し馬。
まあレーンも切り替えて道中下げて差しそうな上手さはあるけどね。でも敢えてここはレーンの06ラズベリームースを目標に後ろから差してくる馬に注目したい。

・上がり3Fポテンシャル


さて、当然レーンのラズベリームースを差すには上がり3Fのポテンシャルがそれよりも上回っていないといけない。
ラズベリームースの上がりポテンシャルは最速Aで34.6-35.0、最遅Bで35.1-35.5程度。
ということで簡単に候補を挙げていくと……10頭位いるね。
カルリーノ、ニシノスーベニア、ファロロジーは前半の予測ポジションからもわかる通り前との距離があって開幕週の馬場ではちょっと厳しめか。
レッドクレオス、グレイトオーサー、シュアーヴアリアもラズベリームースより後ろのポジションから差しを狙う形。
ラズベリームースと似たような位置からより決め手を持つのはショウリュウレーヴ、アルトシュタット、タイセイシェダル、リヴェール。
これらは前に取り付くとしてもラズベリームースの外に居たら単に付き合わされて道中消耗するだけにそのポジションに注意。
ラズベリームースより内かその後ろを取りそう、かつ盲点なのはリヴェールあたりか。

上がりポテンシャルトップのファロロジー、ニシノスーベニア、カルリーノは前半35.5以上のレースでしか差した実績がないのですごい足で届かずといったところだろう。

・予測走破タイム


予測走破タイムを見てみると、アビエルトは近走調子落ち、ショウリュウレーヴもハナに行ったときが好走しているのでこれも差してくる形は思い浮かばない。
となるとアルトシュタットとグレイトオーサーのどちらがラズベリームースの後ろに付けるか、という部分が焦点になりそう。
直線で我慢に我慢を重ねて抜け出すパターンはルメールの真骨頂だけに、グレイトオーサーを一枚上と見るべきか。

・馬場によるポジション変動の有無

開幕週ということでセオリー通り前内を狙う馬が多いのは当然の帰結。問題はそれでどのくらいのアドバンテージを出せるのか、という部分。
ヴァーチャリティ、セッタレダスト、リヴェール、そしてレーン騎乗のラズベリームース。これらは馬番と脚質を照らし合わせても、出遅れ等のアクシデントがない限りはこの馬場恩恵を利用できる。

気になる道中、特にコーナリングでの消耗具合だが、ヴァーチャリティはハイスピードでのコーナー適性があるようだ。
逆に言えば残りの前内を取る馬はコーナーで11秒後半に落とし込んで余力を作りたいところ。しかし同型競合ということで時計からは見えない形の消耗戦になることは必然的。


・対戦マトリクスから見る混戦度合い

セッタレダストとショウナンアレスが対戦マトリクス上で加点あり。
あとは昇級後の実績が不足しているので不明。

・タイムレンジの比較による勝敗予測


メンバー内での比較をすると

予測下限のBパターントップがアルトシュタット。
これの出来が悪ければ、それより上にいる馬は自己ベストのパフォーマンスを出せば逆転可能となる。

これはかなりの混戦。
高松宮記念のときはナムラクレアのBパターンでも上の方に位置していたことを考慮しても、今回の晩春ステークスは何か一つ足りるだけでひっくり返る僅差であることが窺える。

・結論

最有力
13タイセイシェダル
有力
16グレイトオーサー(鼻出血明けなのでどんなに良くても紐まで)
06ラズベリームース
15ショウナンアレス(転厩後なのでパドック注意)
お楽しみ
08モチベーション


レーンのラズベリームースが人気を集めると思うが、逆に言えば足りない所を補わないと勝てない馬なので付け入る隙は十分。

タイセイシェダルは総合力からのチョイス。ポジション前目、上がりもまとめられるタイプ。ダートから芝へ転向して少し足りないスピードを1400という距離で帳尻を合わせている。
ヒイラギ淡路から一走使っての今回も狙い目は十分。
固定されない鞍上だが、単調な展開となるときは別に石橋でも問題はない。

グレイトオーサーは陣営コメントは良さそうだが、鼻出血明けならば不確定要素が大きすぎて軸には出来ない。

ショウナンアレスは池添父勇退からの転厩で少しパドックを確認したいところ。叩いて仕上げてきた部分を宇治田原優駿からの休み明けでどこまで仕上げてこれるのかが未知数。

モチベーションはこっそり放牧のシュウジデイファーム。エクワインR、JOJIステーブルなどトレーニングよりもコンディション重視の外厩放牧で好走するパターンを期待。

ノーザンファームも少し巻き返しを計ってくる頃だが、
ラズベリームースは2走前天栄からの在厩パターン。最近は林、青木、あたりがこの天栄馬の在厩を取り入れてノウハウを作っているようだ。
ショウリュウレーヴは夏の間からしばらくノーザンファーム空港牧場にいたようで、仕上がりが不明。空港からぶっつけで馬券にする調教師といえば堀か友道くらいの記憶。
レッドクレオスは天栄だがたらい回しで丸山。蛯名も頑張って。
グレイトオーサーは堀がレーンを使えないからルメールといった形。久しぶりのしがらき馬。
アルトシュタットはしがらき&安田翔&横山親子というそれなりの組み合わせだが、左回り実績のなさから割引。

こう見るとノーザンと言えども……となる微妙なメンバーだね。

・個人的な買い目

13タイセイシェダルと08モチベーションの単勝
13-06.08.15.16の馬連
ワイドは
08-06.13.15.16を軽く


©️ぺぬ

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