青函ステークス(2023/06/24函館)

2023年6月23日 16:31

・はじめに

函館芝1200m　オープン別定の青函ステークス考察です。

事前に注意しておくことは

・函館の芝が時計の掛かる状態になりつつある(クッション値7.9付近)
・別路線からの短縮組vs函館スプリントの力量差

の二点。

・前半3F地点ポジション

時計が掛かると雑に評価するのではなく、開幕週と三週目である先週を比較してみれば傾向が分かってくる。
前半で0.5-0.7s、後半で0.5-1.0sの増加傾向が見られる。
前半は快速自慢でも33.5-34s程度。予測ポテンシャルを越えてハナに立とうとすると失速の可能性も上がる。

予測値から判断するとマウンテンムスメとカルネアサーダのハナ争い。ここにレッドベルオーブが2F目で競りかけていくのかどうかといった形。
ダートから芝へとなるクロジシジョーも予測値が34.5s付近なので問題なく先団に取り付ける。末脚が未知数なだけに思いきって行くのもあり。

・上がり3Fポテンシャル

短縮組が上位になるのはマイルで直線の長いコースが履歴として反映されているためか。
レッドベルオーブは取得幅が大きいタイプなので後半に関しての安定性は低い。
ゾンニッヒがメンバーのなかでトップと判断してよい。
洋芝適性、短縮という部分が展開とマッチすればゾンニッヒ、ロードマックス、メイクアスナッチの見せ場は大いにありそう。
ただクッション値を考慮すると最速でも34.0s程度なので後方待機だと前がパッタリ止まる条件も欲しい。

・予測走破タイム

記憶に新しいジャックドールの短縮、過去にはシルポートやマテラスカイあたりで騒がれた「途中通過タイムで通用する」理論。

今回のレッドベルオーブも1200m通過タイムをみると小倉2000mの1200m地点で68.3sというのがある。
それを期待されての春雷ステークスだったが、行き足つかずこのレースは前半35s後半34.4sで敗れている。

この馬は急加速からのスピード維持ではなく、やや速い走法で掛かったまま突っ走るだけのスタイル。
なので内枠となった今回どうするかは陣営コメントやクラブ情報も参考にしていただきたい。
個人的にはスプリント向きの走法ではないと判断したので全体ペースを乱す走りさえしなければ放置。
データとしてはベルオーブを抜いた形で予測モデルを利用したい。

さて、これをどうみるか

前半型がカイザーメランジェだけとなった予測値。
しかもカイザーメランジェは斤量59kg。

そりゃ別路線が空き巣狙いで参戦してくるのも納得。

・馬場によるポジション変動の有無

クッション値は先に述べた通り、あとは当日発表も注意されたし。
前も止まるが後ろもポジション次第では届かないモヤモヤした時計の掛かるだけとなるレースか。

中団から馬群を割ってこれるのは……

・対戦マトリクスから見る混戦度合い

いつものMasseyレイティング手法アレンジ。
なんとびっくりルッジェーロさんのトップ。

あとは距離が違う条件でのルークズネストが上位に。

カイザーメランジェはポテンシャルは高くともわりと負け戦も多いのでそこまで上位ランキングとはならなかった。

気にするとしたらルークズネストぐらいでいいだろう。
ルッジェーロも妙味は有りそうだが。

・タイムレンジの比較による勝敗予測

トップのレッドベルオーブは前述の通り。ポテンシャル上界はトップだが下界Bも下から数えた方が早い。
つまりレースで発揮される能力値に幅がありすぎて安定性皆無という結論。

なので実質的なトップはロードマックスとなる。
ただ転厩直後なので割引か？

下界Bの「悪くてもこの辺は叩き出す」ラインからカイザーメランジェとロードマックスが物差しになり、これら2頭に適性やコンディションで逆転できるのはいつもの通り上から6頭。

メイクアスナッチが52kgで人気しそうだが、開幕週ならともかくパワーが必要とされる今の函館では苦戦しそう。
さほどポテンシャル予測値も高くないのでオッズが低ければ軸にする必要もない。
ただこの時期特有のNF天栄→直接入厩パターンでの参戦だけにコンディションはバッチリでしょう。
馬券の二列目には入れておかないとダメな人気馬ってやつです。

・結論

最有力
ルッジェーロ

有力
ロードマックス(転厩分が未知数なので割引)
ルークズネスト
ゾンニッヒ

お楽しみ
サトノアイ

予測値と人気馬にズレがあるので今回は軸＝人気薄となる。
そのなかでもルッジェーロはスタート次第で大化けする可能性ありなのでこれを。
サトノアイも後ろからだがそこまで前が速くない今の函館ならチャンス。最内枠で外を回す展開になったら暴れたい。
実力上位のカイザーメランジェは59kgのうえ吉田隼人→黛なので勝ちきらないことが至上命題と予想し、こちらも軽視。

・個人的な買い目

06ルッジェーロと01サトノアイの単勝複勝
06ルッジェーロから上位プラスお楽しみへのワイドと馬連
06-01.03.12.15.16

(おさえとして03.06.12.15.16の馬連ボックスも予定)

当たれば大きいけどリスクもある馬券。