キーンランドカップ GⅢ (8/25 札幌11R)
・序
08/25 札幌11R GⅢ キーンランドカップ 別定
芝1200m
システム予測値とレーティングによる考察
時計のかかる馬場だけに適性にも注意
・馬場傾向
Cコース2週目。馬場情報とクラス毎のタイム推移からの相関係数を比較すると、含水率よりもクッション値が走破タイムに影響していることが分かる。
ただ走行ルートによる内外差の比較はしていないので(データがない)そこの部分による差である、という可能性は否定出来ない。
本記事ではあくまでも公開された馬場情報からの傾向としてクッション値によるタイムへの影響が有るものとして作成した。
札幌競馬場の全体傾向として、稍重寄り(含水率12-15%)、クッション値6.5-8.5程度だと前後半差の小さいハイペースまたはミドルペースのレースとなる。
前者の場合は差しが一頭程度まで、後者に関してはほぼ3角7番手までの先行組での押し切りとなるので見極めには注意が必要。
あらかじめ2パターンの馬券の組み立てを用意しておくのが良いだろう。
8/24(土)のクッション値は7.7
オープン以上のクラス別タイムを比較してもこのクッション値であれば前半が33.0-33.5sの速い形にはならないことがほとんど。
メンバー構成、枠の並びを見ても33.5-34.2sで後半もあまり失速しない高速ミドルペースに近い形のレース展開が予想される。
・前半3F地点ポジション(上位6頭)
枠並び的に02ナムラクレア、04モリノドリームがハナを取れる形。
15オタルエバーは行き脚がつかない時もあり、それよりは斤量で恵まれる09エトヴプレがハナ~番手を想定した方が良い。
13ジュビリーヘッドあたりが出ムチで前に行くと最後まで持たないハイペースを演出することに。
①02ナムラクレア
②15オタルエバー
③09エトヴプレ
④04モリノドリーム
⑤13ジュビリーヘッド
【予測値からの隊列長】
1.42-1.89s 6.4-9.7馬身
【予測値からの1番手と2番手の差】
0.17-0.2s 0.85-0.9馬身
・上がり3Fポテンシャル(上位6頭)
進路さえあれば06エイシンスポッターの末脚は別格。G1でも条件さえ整えば通用する。
(と言っても高松宮記念が良馬場で行われるぐらいしか望みは無さそうだが。)
①06エイシンスポッター
②08ゾンニッヒ
③07マテンロウオリオン
④03プルパレイ
⑤01オオバンブルマイ
⑥16セッション
・対戦マトリクスから見る混戦度合い
・基準馬 08ゾンニッヒ(基準レーティング1500)
high
10サトノレーヴ(1650-1780)
02ナムラクレア(1650-1760)
06エイシンスポッター(1560-1640)
middle
12ビッグシーザー(1500-1600)
03プルパレイ(1470-1570)
04モリノドリーム(1450-1570)
15オタルエバー(1450-1560)
☆08ゾンニッヒ(1450-1550)
14ダノンマッキンリー(1450-1520)
low
07マテンロウオリオン(1430-1520)
16セッション(1420-1520)
11シュバルツカイザー(1400-1500)
05シナモンスティック(1380-1430)
最下位
13ジュビリーヘッド(1350-1400)
10サトノレーヴ、02ナムラクレアは負けノード無し。
(レイティング算出方法は記事の最後に記載してあります。)
(注)01オオバンブルマイ、09エトヴプレは対戦ノードが少ないためオミット。
・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測(上位8頭)
①02ナムラクレア
②06エイシンスポッター
③10サトノレーヴ
④04モリノドリーム
⑤09エトヴプレ
⑥03プルパレイ
⑦16セッション
⑧14ダノンマッキンリー
【トップ予測値から0.4s以内→勝ち馬候補】
02ナムラクレア、06エイシンスポッター、10サトノレーヴ、04モリノドリーム、09エトヴプレ
ここまでが有力候補
・結論
最有力
02ナムラクレア
☆アピールポイント
この馬の優れているところは「高いレベルでの安定した失速率」
前半→後半にかけて1ハロンあたりの失速率が常に小さく安定している。
有力
06エイシンスポッター
☆アピールポイント
必要とされる条件さえ整えばG1級。
システム値ではトウシンマカオ、ナランフレグより加速力が高い。この手の戦法は結局のところ「前との距離感」なのでテン乗りのモレイラがハマるかどうかは未知数。
とは言えこれだけの能力を持った馬が今までのイメージを覆すならここしかない。
ブリンカー着用で掛かり気味にポジションを取ると末に影響するが、モレイラならさらにそこから引き出すのでは?
10サトノレーヴ
☆アピールポイント
走破能力は高く、状態さえ良ければナムラクレアに引けを取らない。
コンディションによっては反応が鈍くなるときもあるが、函館SSを使った後なので問題はないだろう。
サマースプリントの賞金を考えると本気度はこの馬が一番か。
お楽しみ
消し
01オオバンブルマイ
最内で後手を踏むとそのままとなる可能性大。
出して行ける出脚はない。
・個人的な買い目
馬単
06-02.04.09.10
上手くハマった場合のエイシンスポッター頭がギャンブルとしてのリスクとリターンが見合うオッズではなかろうか。
無難な抑えとしては先行馬02.04.09.10の馬連を配分する形が良いのだろうが、今回は上位人気のみの組み合わせになってしまうので06エイシンスポッターからの馬単を狙ってみたい。
©️ぺぬ
自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMarkovの手法を元に着差ベクトルを基準とした補正値込みの数値を設定し算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。
比較自体はEloレイティングの
r1=r0+K(S-μ)
r1:新規
r0:前回結果
K:算出した定数(Markov手法から着差を施行距離別に設定)
S:勝敗ノード
μ:勝率(対戦勝率)
の基本式に準ずる形で各馬を個別に比較。
その上で感覚的にイメージしやすいように基準レーティングを1500としてランキング。
記事内の独自データ、画像の転載、複製、改変等は禁止します